秋華賞/水曜日版
  (1998年10月22日提供) [index] | [next] | [back]

いつも心に複数のテーマを!
秋のG1シリーズを戦うにあたって、テーマは複数、心に抱いていた方がいい。
私はサイン読みは「とあるレースの馬連1点的中という大きな山」を登るための1つの手法であり、実際の山には南壁ルート、北壁ルートなどの登頂方法がいくつかあるのと同じように、サイン読みにもいくつかの登頂方法があるのだと思っている。
そして実際の山では、自然の関係で今日は強風だから南壁ルートはダメだとか大雪だから北壁ルートはダメだとかがあるように、サイン読みの世界でも今日のこのレースはこのサインやテーマを使うと登頂は難しいけれど(もちろん登頂のエキスパートならば登れるのだから、逆に言うとそれだけそのサインのエキスパートになればいつも登頂に成功ということになる)、あちらのサインやテーマを使うと楽に登頂できるというようになっていると思う。
そういう意味で、テーマは複数、心に抱いていた方がいいし、サインだって「実際に使えるレベル」のものを複数、持っていた方がいい。そして、そのエキスパートになっていくのが、もっといい。
あとは、サイン読みはコンピュータシステムを利用したコンピュータゲームだということは絶対に忘れてはいけない、と思っている。
そしてそのコンピュータシステムが、モジュールの集合体がプログラム、プログラムの集合体がシステム、システムの集合体がネットワークのような形で成立していることも忘れてはいけない、とも思っている。
そうすると、システムのパーツであるモジュールは、ある仕事を場合分けをして最低限の論理で書いてあるもの。また、複数のプログラムがその仕事を効率良く利用できるように、何度でも使い廻しがきくように書かれているもの。
ならば、「モジュール=サイン1つ1つの単体」だって同じだ。
・事象を場合分けしてある。
・論理的である。
・複数利用が出来るように効率が良い。
と「文書化」されるものでなければならないだろう。
また、システムには「何のためにそのシステムが必要なのか=目的」と「そのシステムは何の作業をするために使うのか=意図」が必要だ。
従って、それが単体レベルに降りたサインであっても、
・目的がある。
・意図がある。
・理由がある。
というトーンが反映されていなければならないだろう。
これが説明できるサインが「実際に使えるサイン」なのだ、と思っている。
あとは、サイン読みはコンピュータシステムと一体なのだから、システムの成長もコンピュータの歴史と一体となってるだろう。
ちなみに、高本公夫氏の時代のサインは、コンピュータの世界で言うのならばCOBOL/FORTRAN/BASICだ。
でもコンピュータはハード・ソフトの両面で進化し、今はUNIXが主流だし、コンピュータの使用目的も昔の帳票重視からネットワーク志向に変化してきた。
当然サインだって、その流れの延長線上にある。
「昔の流れを汲みながら、進化し続ける」
「単体よりシステム志向、帳票よりネットワーク志向」
ということをいつも意識していたいと思う。
そう考えていかなくちゃ”超”サイン見破れ!の”超”を冠している意味がない。

というわけで、この秋のG1シリーズに挑むに当たって、自分なりには5つのテーマを持っているつもりだ。
そしてサインも、トライアルを復習して、いくつかのものを掴んだつもりだ。

「つもりだ」と書くと自信無げに読めてしまうかもしれないのだが、いくら前予想で当たっていたところで1個しか当たっていないんじゃ意味がないし、馬券に出来ないんじゃお話にならない。
ましてや、システムの提供側であるサイン読みの担当者の、意表をつく、それでいて極めて理由に満ちた「身のかわし方」は超一流だ。
私くんだりが「絶対にテーマはこれ! サインもこれ!」と豪語したところで、そんなのはサイン読みのこのレベルの連中はこう考えているはずだからこうにやってフリでも入れておくか、と最初からフリの布石を置かれたところに引っかかっただけの可能性がある。
だから「持っているつもり」「掴んだつもり」と「つもり」程度に思っていて、G1シリーズが進んでいくに従って「あ、これ正解。」「これはこのように変化していくのね。」「これ間違い。」「あ、新しいテーマだ。」のように柔軟な姿勢を持っていれば良いと思う。
最終的に馬券がとれればいいだけの話だ。
でも、ヘタな鉄砲数打ちゃ当たるじゃないけれど、5つのテーマを持っていたら1個ぐらいは何とかなるはず。
今日はそのうちの1つを紹介しよう。
ちなみに、ダイヤルQ2の平日版にはあと2つほど入れてみた。
10月23日(金)のPM10:00まで聴けるので、興味がある方はご利用していただけたら嬉しい。(0990−52−4831[ごっつ、スーパーサイン])

イベントのテンコ盛りはスーパーサイン、そして後ろに見え隠れする「とある馬」
この秋はイベントがテンコ盛りだ。
今週からしばらく京都競馬場では「ナリタブライアン追悼の記帳受付、菊の展示」、反対の東京競馬場では「シーキングザパール・タイキシャトル海外G1制覇展」がある。
「福を呼ぶ呼ぶキャンペーン」なんていうのも実行中だし、フジフレビの「うまなりくんin東京競馬場」もあった。
京浜東北線では「木村拓哉のポスター・列車ジャック」もあった。
これはイベントと言えないのかもしれないがクレジットカード「JRAカード」の募集も掛かっている。
そして、前開催の中山競馬でもたくさんあった。オグリキャップ・タマモクロスを展示した「JRAフェスティバル」を筆頭に、「シーキングザパールデー・タイキシャトルデーの開催」「NAKAYAMAパスポートカード」、あとはその前の新潟からの延長で「拡大馬連、ネーミング募集」なんていうのもあった。
実は、この秋、イベントは重賞レースの1点のスーパーサインとなっている。
例えば、「NAKAYAMAパスポートカード」が新潟3歳Sを教えてくれたサインはここをクリック
そして、その「NAKAYAMAパスポートカード」に書かれていた皐月賞は、
▽皐月賞
1着 2枠右3番セイウンスカイ横山典
2着 6枠左12番キングヘイロー福永
だったのだが、馬連03−12がセントライト記念の106.3倍につながり、枠連の2枠−6枠左が札幌3歳Sの1035.1倍につながったという、終わるまで気がつかなかったショッキングなサイン。
さらに、「JRAカード」を募集することによってカード会社の馬主である社台RH等がサインになるのだが、クィーンSは福島民報杯の社台RHを内側で1点で使って02−08、毎日王冠は京都大賞典の社台RHを外側で1点で使って11−13=02−04だった。この件はクィーンSのレビューにも触れておいた。
うまなりくんin東京競馬場」も、前日の東京競馬場のオクトーバーSで、
▽オクトーバーS
8枠右8番イネルパスポート吉田
8枠左9番ルミネッセンス江田照
1枠 1番(外に出すと10番)メノダンサー柴田善
のように8番と10番が「ウマ」になっていたのだが、これは7頭立ての京都大賞典で08−10=01−03で1点で使われている。
このあたりのことはダイヤルQ2でも申し上げられたから、イベントのサインには何とか追いつけたことになる。
でも、ここまでイベントがテンコ盛りでなおかつストレートなサインになっているのは明らかに異常だ。何かメッセージしたいことがあるからこのようなことをやっているのだが、実はこれらのことは、とある1頭の馬とそれに跨る騎手を盛り上げるために行っている。
その馬が何であるかは私のホームページをじっくり観察されていらっしゃる方は良く分かると思うので名前は言わない。
でも、簡単。
よく見りゃ、あ、なんだってすぐに分かっちゃう。
あの馬だってば。
今後とも、その馬とその関係者の方々は、馬券になるシリーズ・馬券にならないときはサインになるシリーズを繰り返しながら大事にされていくことだろう。
そして、これから始まる秋のG1シリーズのいくつかは、イベントを絡ませながらその馬の新兵器のサインを見せてくれることだろう。

恐らく、第1弾の秋華賞は、

ナリタブライアンの追悼ムードが漂う開催だから、イベントも喪に服して「半旗形式」で使うだろう。
連対馬のポジションの1つは、明るいイベントを使う。
もう1つは、その馬の新兵器のサインを使う。


という形でスタートするんじゃないかと思っている。

ならば、その「明るいイベント」なのだが、秋華賞に対しては、

福を呼ぶ呼ぶキャンペーン
【ゼッケンクイズ】
GI5レースの優勝馬のゼッケン番号の合計数字が奇数か偶数か当ててください。的中者の中から抽選で[サーブ9−3 2.3i][シボレーカマロクーペ]を第1弾、第2弾で、合計4名様に進呈いたします。


が適当だろう。
どうしてかというと、牝馬のレースはイベントの〆切・終わりの週にそのイベントを締める傾向がある。
例えば、「NAKAYAMAパスポートカード」は中山開催が終わるとともに終了になるのだが、そのパスポートカードに写っていたのはセイウンスカイ・横山典弘の黒の帽子と、キングヘイロー・福永の緑の帽子。中山最終日のクィーンSは、1着が横山典弘のエアデジャヴーで、2着が黒の帽子のナオミシャインだった。
また、「拡大連複ネーミング募集/条件:4文字以内」の〆切は、先週の10月15日だったのだが、府中牝馬Sでは「4文字以内」に対して4枠4番のグレースアドマイヤがしっかり2着になっている。
ならば、今週の10月22日がこのゼッケンクイズの第1弾の〆切日。
当然×300、秋華賞はこのクイズの中にヒントがあると思って構わないだろう。
そうすると、東京競馬場での「シーキングザパール・タイキシャトルの海外G1初制覇展」は、実は「外車」の展示。
このゼッケンクイズのプレゼントが「外車」。大体、日本中央競馬会という政府系の団体が国産車じゃなくて外車をプレゼントすること自体が異常なのだから、「外車」がポイントだ。
ズバリ、
[サーブ9−3 2.3i]
の数字である9番と3番がサーブ=つまりサイン読みファンに対するサービスだろう。日本シリーズの週に、パ・リーグ優勝の西武系列の自動車会社である西武自動車の扱い車種である「サーブ」っていうのも、ご時勢にマッチしている。
さらにこの数字は、「NAKAYAMAパスポートカード」(外車とパスポートはどこかお似合い)のサインが菊花賞トライアルのセントライト記念と秋華賞トライアルのクィーンSの一発のサインだった以上、1つは秋華賞で使ったらもう1つは菊花賞で使うと予想できる。
外車の展覧会のシーキングザパールとタイキシャトルも同世代のペアですものね。
問題はどちらの数字を先に使うのかなのだが、外車は常に「レディーファースト」。
先に来ている数字の9番が牝馬の秋華賞で、次の数字の3番が牡馬の菊花賞と考えていれば良いのではないか?
しかもだ。
このゼッケンクイズがオープンになった週の東京競馬場では、クイズのテーマである「奇数・偶数」を巡って超異常なことがあった。

▽10月10日(土)/第4回東京初日
1レース〜11レースまでの1着馬番は、4番→2番→4番→2番→4番→6番→2番→12番→6番→8番→2番で、全部偶数
12レースのみ1着馬番が9番で唯一の奇数


これは確率で言うと1万分の1近い出来事なのだそうだ。
インフォメーションにゼッケンクイズが載った週の異常性だから、明らかに演出したと言えるんじゃないだろうか?
そして、この日のメインレースは、
オクトーバーS=2着(外)シンボリクラウン4歳牡馬
渡月橋S=1着(外)キュンティア4歳牝馬(阪神3歳牝馬Sの2着馬)
だから4歳のマル外の牝馬・牡馬のペア。
ゆえに、この日の出来事は4歳の何かのレースに対する異常性ですよ、けれど牝馬の方が1着しているし格的にも阪神3歳牝馬Sの2着馬のキュンティアの方が上なのだからまずは牝馬の方から先導していきますよ、と読めると思う。

秋華賞:9番
菊花賞:3番

[サーブ9−3 2.3iだから]


うまくいくだろうか?
それとも馬連9−3がズバリなんてことがあるだろうか?
あとは、もう1つアタリをつけている「とある馬の新兵器のサイン」は正解だろうか?
でもすべては出馬表とインフォメーションが発表にならにゃ始まらぬ。そんな程度に思っておきながら、それでも心の牙を研ぎながら、その日を迎えることにしよう。

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