クィーンS・セントウルS/水曜日版
  (1998年9月30日提供) [index] | [next] | [back]

シーン:ナリタブライアンのお別れ−武士のお別れは水盃
ナリタブライアンが死んだ。京成杯AHの水曜日版に「ナリタブライアンが神様になる」と書いたが本当に神様になってしまった。
こんなことがあっていいものかという何か世紀末的気分ではあるが、とりあえず10月2日(金)に新冠・CBスタッドで関係者の追悼式があるそう。
当然、われわれ競馬ファンも勝手に追悼式だ。
ただし勝手に追悼式をやるにしても、相手が仏教なのにこちら側がキリスト教だったり、相手が創価学会なのにこちら側がイスラム教だったりしたのでは、失礼だ。相手と同じ宗教を意識していなければならないだろう。
ならばナリタブライアンには同じブライアンズタイム産駒の仲間がたくさんいるからブライアンズタイム教。セレモニーは、そのブライアンズタイム教フォーマットで執り行われると思えば良いのではないか。
早速、
(1) エリモダンディ(ブライアンズタイム産駒)の死亡
(2) サニーブライアン(ブライアンズタイム産駒)の引退式
があった時期を振り返ってみると、
  関東 関西
中山金杯・京都金杯(ともにブライアンズタイム産駒が絡んだ) 中山金 京都金
8枠右15番グルメフロンティア
岡部
2枠3番(外)ミッドナイトベット
O.ペリエ(馬主・社台RH)
1枠左2番セイリューオー
加藤(ブライアンズタイム産駒)
5枠右9番エリモダンディ
武豊(ブライアンズタイム産駒)
8枠左16番マイネルブリッジ
横山典
2枠左4番(地)ホウエイコスモス
内田
エリモダンディ訃報の
翌週の競馬
共同通信4歳S(トキノミノル記念) 農林水産省賞典京都記念
8枠右8番(外)エルコンドルパサー
的場
6枠左7番(外)ミッドナイトベット
O.ペリエ
(馬主・社台RH)
3枠 3番(外)ハイパーナカヤマ
岡部
5枠 5番イシノサンデー
四位(サンデーサイレンス産駒)
4枠 4番ミツルリュウホウ
橋本美
2枠 2番マイネルブリッジ
武豊
サニーブライアン引退式の
当日の競馬
報知弥生賞 読売マイラーズC
8枠左13番スペシャルウィーク
武豊(サンデーサイレンス産駒)
1枠 1番ビッグサンデー
蛯名(サンデーサイレンス産駒)
7枠右10番セイウンスカイ
徳吉
2枠 2番(外)オースミタイクーン
武幸四郎
3枠 3番キングヘイロー
福永
8枠右12番キョウエイマーチ
松永幹
ナリタブライアン訃報の
翌週の競馬
時事通信クィーンS セントウルS
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この表を見れば一目瞭然、東西に関係なく全てのレースで、
・金杯の目が絡む
・金杯の馬が絡む
・金杯の騎手が絡む
ことがお分かりいただけると思う。
恐らく、ブライアンズタイム産駒の頂点がナリタブライアンで、そのナリタブライアンといえば、

ナリタ「無頼」アン

馬名に無頼が込めてある。無頼は無頼者だから武士。
よって武士の気持ちを持っている。

武士のお別れのシーンに似合うのは水盃。

だったから、その配下に当たるエリモダンディ・サニーブライアンの時も親分に見習って水盃でお別れをしたということなのだろう。
どうやら今回も金杯を使ってナリタブライアンとの水盃になりそうだ。
そして、さらにエリモダンディ・サニーブライアンのセレモニーを読んでみると、
(1) 馬券になる主役は、社台グループもしくは重賞級のマル外。
(2) そこで馬券になった目、馬、もしくは馬のタイプはG1レースでも使われる。

・共同通信杯の1着のエルコンドルパサーはNHKマイルCの1着馬
・京都記念の1着のミッドナイトベットは連勝の馬。その後天皇賞(春)のメジロブライト、宝塚記念のサイレンススズカは連勝の馬
・弥生賞の1着のスペシャルウィークはダービー馬、2着のセイウンスカイは皐月賞馬、3着のキングヘイローは皐月賞2着馬
・共同通信杯の枠連は一発でダービーに連動
・京都記念で皐月賞馬のイシノサンデーが相手に連れてきた6枠左は皐月賞の2着
・京都記念の2着の5番は天皇賞(春)の1着馬番
・読売マイラーズCの1着枠、もしくは2着馬番は、安田記念の1着の1枠2番
この2つのことがわかる。
武士が先陣を切って殉職したのならば、その後には王様・将軍(生産会の王様の社台、G1を担う主役)が登場するというストーリーとなっているのだ。
そうすると先週のローズSを1着だったファレノプシスは、春の代表選手の桜花賞とまったく同じ状態で馬券になり、かつナリタブライアンの従姉妹の関係だ。しかも、エリモダンディ殉職の時の京都記念の直前のエルフィンSで1着になった完全に「追悼の先陣」を切っている馬だ。
そんな彼女が桜花賞の鮮度を保ったままで馬券になった以上、春のストーリーのコピーに保証書がつけられたようなものだと思う。
次のことを意識しながら当日の出馬を迎えたい。

クィーンSで中山金杯の1−8、セントウルSで京都金杯の2−5を、最低でも1つは使うだろう。
今週の馬券の主役は社台グループ、もしくは重賞級(もしくは活躍が予測できる)のマル外となるだろう。
今週の目は秋のG1レースのみならず、来年の春のG1レースの予告になっているだろう。
逆に言うと、エリモダンディ・サニーブライアンで残してあることは、この秋のG1の予告になっているだろう。


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