桜花賞/水曜日版
(1998年4月8日提供)
いよいよ桜花賞。
94年のような「ぼくの桜花賞」にするために何とか弾みをつけたかった先週は、ひとりこもって猛勉強、東西メインは馬連2点で4戦3勝することが出来た。
というわけで、本番を迎えるに当たって気分はちょっとノリノリ。
ノリノリのくせに自信と不安は交錯しているんだけど、桜花賞の重要なステップレースを分析して連対ポジション・連対馬の片方をレポートしたい。
あと、先週のクリスタルCの「マの字」のサインについて一言。
「アの字」「イの字」何でもかんでもサインだと誤解して欲しくない。
具体的に言うのならば、ぼくの前職はシステムエンジニアだったんだけど、あの世界の一部分では例えば富士×のSEが日本電×のことを隠語で言うときには「Nの製品は〜」だったし、東京×浦のSEが沖×気を言うときは「O社のなんとかかんとかは〜」だった。
スパイ大作戦みたいだった。
でもそんな世界でも、存在しない会社の略称をとって「Xの〜」「Zの〜」のような言い方はしませんよね。
だからサインの暗号の世界にも、同じように「サイン語」「隠語」が存在します。
その1つが「マの字」だから言ってみたというわけ。ちゃんとお金になってくれたし。
というわけで、何でもかんでもサインというわけではないのでその点は注意していただきたい。
例えばココのサインの「コの字」「レの字」「ジの字」「スの字」もサイン語の一種。
先週の日曜日も、
中山9R/野島崎特別
4枠右7番クリールスペシアル
4枠左8番フレーミングスター
中山10R/京葉ステークス
4枠右7番エアジャスティス
4枠左8番ミナミノジャック
4枠の「中ジス」の形になっていると、産経大阪杯/4枠4番メジロドーベル(2着)、竹秋ステークス/4枠4番サンエムキング(1着)と、英語のジスが他場の漢字レースの1・2着を教えてくれていた。
そうすると、その中山10Rにいた、
8枠右15番コンメンダトーレ(関西の梅田厩舎)
は使われないで残っている状態。際だっている。
土曜日には淀屋橋ステークスがあるから「梅田」がサインをするのか、それとも英語ジスが他場の漢字レースを教えたのならば日本語コレは自場の英語レースの「ダービー卿CT」をサインするのか、それとも桜花賞・皐月賞なのか、どれかの意味は持っているだろう。
枠位置・馬番ともに注目したいところだ。
a.エルフィンSの連動
連動には、
・1着から3着の枠・馬番・外に出した馬番が連動する「出目の連動」
・連対した馬・騎手が連動する「要素の連動」
の2形式がある。
桜花賞は「エルフィンSと出目が連動する」ことが多いようだ。
エルフィンS 桜花賞 連動の仕方 88 10
(頭)2枠 2番ネーハイコインド
岩元18
(頭)2枠左4番アラホウトク
河内1着枠が1着に連動 6枠 6番センターシュア
田島信1枠右1番シヨノロマン
武豊89 9 1枠 1番シャダイカグラ
武豊18 8枠単18番シャダイカグラ
武豊2着枠を使って1着馬が連動 8枠右8番ライトカラー
柴田光2枠左4番ホクトビーナス
柴田善90 10 6枠 6番アグネスフローラ
河内18 5枠右9番アグネスフローラ
河内2着枠を使って1着馬が連動 5枠 5番コニーストン
松永幹2枠右3番ケリーバッグ
菅原泰91 7 3枠 3番イソノルーブル
五十嵐18 7枠左15番シスタートウショウ
角田2着枠が2着に連動 6枠 6番セフティールイーズ
松永幹6枠左12番ヤマカサブランカ
柴田善92 12 5枠右5番ダイイチランナー
田原18 5枠右9番ニシノフラワー
河内1着枠位置が1着に連動 5枠左6番エリザベスローズ
角田6枠右11番アドラーブル
村本93 11 6枠右6番アローム
村本18 4枠左8番ベガ
武豊2着枠が1着に連動 4枠 4番フォーカルプレーン
菅谷1枠左2番ユキノビジン
安田富94 9 2枠 2番ローブモンタント
田原18 1枠右1番オグリローマン
武豊2着枠が2着に連動 4枠 4番シスターソノ
松永幹4枠右7番ツインクルブライド
大崎95 12 8枠左12番シェイクハンド
松永幹18 8枠左18番ワンダーパヒューム
田原・1着枠位置が1着に連動
・2着馬が2着に連動6枠右7番ダンスパトーナー
角田8枠中17番ダンスパートナー
武豊96 10 8枠左10番チアズダンサー
塩村18 2枠左4番ファイトガリバー
田原2着枠が1着に連動 2枠 2番スピードクリスタル
藤田7枠右13番イブキパーシヴ
南井97 15 2枠左3番(外に出すと18番)
キョウエイマーチ
松永幹18 8枠左18番キョウエイマーチ
松永幹1着馬が外出しの馬番で連動 2枠右2番ホッコービューティ
角田8枠右16番メジロドーベル
吉田98 15 3枠右4番(外に出すと19番)
ファレノプシス
石山18 5枠右9番ファレノプシス
武豊・1着馬と3着騎手が1着に連動
・3着枠位置が2着に連動4枠右6番(外に出すと21番)
マルカコマチ
福永7枠左15番ロンドンブリッジ
松永幹7枠左13番(外に出すと28番)
プリンセスカーラ
武豊(小島太調教師)5枠左10番エアデジャヴー
横山典
シンプルかつ強力に最低1個は教えてくれるし、私なりには今年も続けてくれるだろう感触がある。
当然、エルフィンSに注目だろう。
連動の形としては、去年は「マル外がいたら外に出した馬番」のような若干の変化は見られたけど、今年から元のように「枠連動」に戻っても文句は言えないと思う。
枠にも馬番にも外に出した馬番にも、気配り、気配り。
また、この頃のレースは3着連動の傾向が強いし特に今年の3着は武豊のスーパージョッキー。そして、田原色が強い桜花賞トライアルだから田原−小島ラインをサインアイテムとして使われてもおかしくはない。
3着もあり得るぞと思っている。
というわけで、まずは大きく構えて、上に記したエルフィンSの1着から3着を大事にしてみたい。
b.チューリップ賞&エアグルーヴ
年度代表馬のエアグルーヴのこの時期の心残りと言えば、桜花賞を急遽の熱発で出走回避をして出られなかったこと。
そのエアグルーヴが元気に産経大阪杯で1着になって年度代表馬らしく「我、ここにあり。」を見せつけたわけだから、君臨者としては「本当は、アタシ、桜花賞馬だったのよ!」と主張したいところだ。
そうすると、一連の桜花賞トライアルの中でエアグルーヴが1着になって「さぁ、次は本番よ。」と希望を抱いたチューリップ賞は、今年も第1回阪神3日目の11レースから動かずのレースナンバーでいてくれて、彼女の心残り解消の土台として待ってくれていた状態。
だからチューリップ賞が、エアグルーヴの心残りを解消してくれるとともに、われわれサイン読みの「最大の希望の星」になるんじゃないかと思っている。
97年3月7日 1回阪神3日 第5回チューリップ賞(14頭立て)
1着 1枠 1番 父 ダンツシリウス 四位 被害 2枠 2番 父 タヤスレイア 熊沢 3枠 3番 ファレノプシス 石山 4番 マルカコマチ 福永 2着 4枠 5番 ロッチラヴウィンク 角田 6番 ナイトクラビング 高橋亮 5枠 7番 オルカインパルス 藤田 3着 8番 抽 アインブライド 古川吉 6枠 9番 ベリーリズミック 塩村 10番 持 セイカカロブ 松永幹 降着 7枠 11番 エーピーハルコッチ 秋山 被害 12番 イチノフジヒメ 武豊 8枠 13番 レインボーハルカ 南井 取消 14番 マイネエルザ 佐藤哲
何が素晴らしいかって、ぐったらぐったら取消・降着・被害のオンパレードだった困難に打ち克って、1着から3着になった馬たちと出目。
1着だったダンツシリウスは、シンザン記念で牡馬を千切った女傑だから、馬の性格が女傑エアグルーヴ。
2着だった5番のロッチラヴウインクは、チューリップ賞でエアグルーヴの5番で連対継続を続けた「不敗の馬」。騎手もあの時のビワハイジの角田だったりして。
3着のアインブライドはG1の阪神3歳牝馬Sの勝ち馬だから、これを超えて1・2着になった馬・出目はG1級ですよとギャランティーしたお印。
例えば、去年はチューリップ賞で3着に負けたメジロドーベル(阪神3歳牝馬S勝ち)に対して、1着だったのは8枠右9番オレンジピール。その8枠右が桜花賞の2着のメジロドーベルにつながったなんてこともあった。
どちらにしてもエアグルーヴはチューリップ賞の1着馬だった。
まずは1着の枠・馬番・要素が重要じゃないだろうか?
1枠 1番(外に出すと15番)ダンツシリウス 四位 マル父 芦毛
単純に馬や出目を考えるのか、それともエイダイクイン買いたさにダンツシリウスの馬体検査をしてマル父・芦毛にまで踏み込むのか。
あとは、念には念を入れて2着馬まで考えてみると、
4枠右15番(外に出すと19番)ロッチラヴウィンク 角田 連対を外していない馬
これも単純に馬や出目を考えるのか、それとも大穴を狙ってサクラスエヒロ(連対を外していない馬)やラヴラヴラヴ(同じラヴの馬)を買いたさに名前や性格の馬体検査をするのか。
とりあえず出目だけをエルフィンSと重ね合わせてみると、ダンツシリウスの場合は、
・19番(=18頭立ての1枠1番)と1枠1番
・7枠左と15番(=18頭立ての7枠左)
つまり、1枠1番と7枠左15番が共通する。
ロッチラヴウインクの場合だと、
・4枠右と4枠右
・3枠右(=18頭立ての5番)と5番
・19番と19番
4枠右7番と3枠右5番と1枠1番が共通する。
恐らくこのうちのどれか1つが桜花賞の連対ポジションだと思うし、当然、馬のダンツシリウス、ロッチラヴウインクもありだと思う。
c.報知杯4歳牝馬特別の万馬券
系列のトライアルレースの万馬券は、良く本番に出目が連動する。
例えば桜花賞の場合、
93年 クィーンC 6枠左12番マザートウショウ
横山典馬連08−12
¥16,080桜花賞 4枠左8番ベガ
武豊2着枠位置が1着に連動 4枠左8番グレイスナッキー
大塚1枠左2番ユキノビジン
安田富94年 アネモネS 2枠左4番グッドラックスター
松本馬連01−04
¥25,000桜花賞 1枠右1番オグリローマン
武豊2着枠位置が1着に連動 1枠右1番アイアムフェアリー
本田4枠右7番ツインクルブライド
大崎97年 アネモネS 8枠右15番フミノパラダイス
本田馬連04−15
¥78,570桜花賞 8枠左18番キョウエイマーチ
松永幹1着枠位置が2着に連動 2枠左4番タニノマウナケア
村本8枠右16番メジロドーベル
吉田
強力な連動ぶり。
というわけで、毎年恒例のようにすんなりならば、
98年 報知杯
4歳牝馬特別2枠左4番マックスキャンドウ
四位馬連04−14
¥14,430桜花賞 5枠右9番ファレノプシス
武豊2着枠位置が2着に連動 7枠左14番メイショウアヤメ
飯田7枠左15番ロンドンブリッジ
松永幹
このうちメイショウアヤメの7枠左が、エルフィンSもチューリップ賞も説明出来ちゃうから、なーんだ簡単!7枠左で馬番は15番だ、ということにはなる。
ただし。
満開に咲き誇る桜を讃える桜花賞に対して花を添えるには、あの¥14,430の万馬券は随分色あせてしまった。
だって、その後のスプリングSの¥55,220、日経賞の¥213,370の超特大の万馬券連発はもっと派手な宣伝材料(=サクラ)。念のためにもう少し別な角度を考えてみるのも大事だろう。
そうすると、同じ4歳世代の牡馬たちのスプリングSの¥55,220が見せてくれたことは、
スプリングSは枠連3−6で、4枠と5枠を囲んだ。
2着は10番。
↓
翌週の皐月賞最終正式トライアルの若葉Sは、
スプリングSで囲んだ枠のうち5枠を使って5−5だった。
1着はスプリングSの10番を引いた。
↓
それに見習って皐月賞最終切符の毎日杯は、
スプリングSで囲んだ枠のうち4枠を使って4−6だった。
2着はスプリングSの10番を引いた。
「2着が連動すること(この場合は馬番)」と「枠連の囲みを交互に使うこと」。
よって報知杯4歳牝馬特別の万馬券の使い方は、特に2着の7枠左14番がストレートに絡むことを考えつつも、枠連2−7に囲まれた1枠か8枠のうちどちらかが桜花賞でどちらかがサンスポ賞4歳牝馬特別(土曜日のダービー卿CTでも構わない)みたいな形は考えなければいけないと思う。
d.まとめ
出目ならば、
1枠右 1番
(エルフィンSの1着の19番・チューリップ賞の1着の1枠1番・報知杯4歳牝馬特別の2−7の囲みの1枠か8枠か)
7枠左15番
(エルフィンSの3着の7枠左・チューリップ賞の1着の1枠1番を外に出した15番・報知杯4歳牝馬特別の万馬券の2着の枠位置になる7枠左)
このどちらかだろう。
ちなみに、1枠右と7枠左といえばエイダイクインとエアデジャヴーのクィーンCの出目。
あのクィーンCは長野オリンピックの閉幕式の日に行われた競馬だったから、競馬のオリンピック開幕(ビッグバン幕開け後の初のG1。当然、将来の外国人調教師開放・馬主開放といった「競馬ビッグバン」に向かっての布石が打たれるシリーズになる。)に「お目出とう」と目を添えるにはふさわしいレースだと思う。
馬ならば、
ダンツシリウスかロッチラヴウインク、もしくはエイダイクインかエアデジャヴー
ではないか。
エアグルーヴの心残りを晴らすにはチューリップ賞組がふさわしいだろうし(主役はダンツシリウスの方なんだけど)、競馬ビッグバン先読みの論点があっているのならばオリンピック後初登場のクィーンC組が再度、場を盛り上げるかもしれない。
ともあれ大事にしたいのは、1枠右1番か7枠左15番か。
どんな馬が入ることでしょうか?
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