中山記念・報知杯4歳牝馬特別/レビュー
(1999年3月18日提供) | [index] | [next] | [back] |
報知杯4歳牝馬特別はパーフェクト。
水曜日版・開催前日版ともに、
■報知杯4歳牝馬特別=ホワイトデーの競馬なのだからバレンタインSとバレンタイデーの関東の最終Rで共通していた枠連3−7は使うだろう。
という題材にこだわり過ぎるほどこだわったのだけれど、それだけの理由がきちんとあった。
(1) ホワイトデー競馬はバレンタインデー競馬からプレゼントを貰うから、バレンタインSの出目、地方競馬のバレンタイン関連の出目が絡むだろう。 さらに、ホワイトデーは女の子が3倍返しをもくろむ日だから一発で連動しても構わないだろう。 ・バレンタインS=3枠左−7枠左 ・川崎競馬のバレンタインスター賞=3枠−7枠左 |
(2) サイン読み競馬は壮大なる現代史のシミュレーションゲームの趣があり、かつ、フォン・ノイマンが説いたゲーム理論の思想を組み込みながら制作されている。 従って、実際の日本のゲーム市場のさまざまな出来事がサインアイテムとして機能するし、それはバレンタインデーの共同通信杯の10万円馬券個人的的中で明白、かつ、ワンダースワン発売週の土曜日の競馬でも明白。 ならばバレンタインデー競馬がゲームで一発だった以上、ホワイトデー競馬もゲームで一発があるはず。 そして3月18日に発売になるミリオンクラシック(バンダイ)のテレビCMに、岡部幸雄・藤沢和雄師、吉田豊・大久保洋吉師の伊達や酔狂じゃない人物が起用されているという事実。こんなの、ゲームに注目してくれよの念押しに決まっている。 さらにその3月19日には東京ビッグサイトにてゲーム業界の有馬記念のような'99東京ゲームショウがある時なのだから、その前祝いをするだろうと予想できる週。 そんな中で、予めバレンタインデー→ホワイトデーの流れをファイナルファンタジーだから共同通信杯の日のファイナルレースが絡むんだ、と推理していたのだからこだわらないわけにはいかない。 共同通信杯の関東の最終R=3枠左−7枠左 |
というわけで、あとはその週のサインで確認が取れるかどうかだけだった。
(a) 開催前日版に書いた96年/ダービー。 正直言って、報知杯4歳牝馬特別に対してもかなり意識していたサインだった。 なぜならば、土曜日の関西で、 ・7Rで舛添要一氏のスキャニングパワーが1着 ・石原慎太郎氏が立候補を表明した週に、メインの武庫川Sで石と石に囲い込まれたワカサバロンが2着 と、東京都知事選の話題はこっちですよと手をあげていたし、東京都知事は東京で一番偉い人なのだから東京レースで一番偉い東京優駿/日本ダービーが関西につながっても良かったから。 ▽96年/ダービー 1着 7枠右13番フサイチコンコルド藤田 2着 2枠右3番ダンスインザダーク武豊 結局、フサイチと武豊はフサイチエアデールにつながり、藤田はステファニーチャンにつながった。 |
(b) 佐野良子(武豊の奥さん)のサイン 3月14日は男の子が女の子にプレゼントをあげるホワイトデーだし、3月15日は武豊の奥さんがプレゼントをあげなければならない武豊の30歳の誕生日だから、「夫婦揃って一緒にお買い物」と言うストーリーが必要だった。 フサイチエアデール・武豊が馬券になるのならば、相手は、 ・報知杯4歳牝馬特別の3枠右5番ピサノガレー佐藤哲 ・土曜日の関東の7Rにいた7枠左14番ハミウケリョウコに対するステファニーチャン藤田 のどちらか。 さらに、4歳牝馬=現実的な女の子は桜を見るよりは「花より団子」「花よりお金」だから、ピサノガレーの「カレー」、ステファニーチャンの「テファニー」はお似合いだった。 結局、現実的な女の子らしくお金の方を採用した。 |
(c) 横山義行結婚のサイン 横山義行の結婚のニュースが流れたのだから、こういう場合は「あまり有名じゃない騎手だけど、横山ってこんなにかっこいい奴なんだゼ。」と、彼が一番かっこ良かったレースの彼自身の位置を使うことが多い。 ▽98年/中山大障害(秋) 1着 3枠 3番ビクトリーアップ横山義(重賞初制覇) 2着 5枠 5番メジロファラオ大江原 そのうち3枠がフサイチエアデールに当たる。 そして、直前の阪神スプリングジャンプの8枠左14番に当のビクトリーアップ横山義が出走している。 ・横山義の出走お目出たいというわけで、お祝いだからゾロ目の3−3になるのか。 ・14番を使ってステファニーチャンが馬券になるのか。 このどちらか。 |
以上のサインがあれば、バレンタインデー競馬→ホワイトデー競馬の考え方はますますもってOK。
06−14大本線でしとめることができた。
反対に中山記念は、水曜日版に書いた「ローカル競馬名残のサイン」、開催前日版に書いた「96年/ダービーのサイン」、そしてダイヤルQ2で徹底的にこだわった「サイレンススズカ追悼のサイン」、みんなアサッテの方向を向いていた。
東西メインのサイン読みプログラムは、一方のレースはとある素材を徹底的に追いかけて下さいね、だけどもう一方はその裏を考えないと解けませんよ、と言う「二兎を追うもの一兎も得ず」形式で書かれていることは十分に認識しているつもりなのに、相変わらず課題を残したまま。
各々を以下のように修正して、今後につなげることにしたい。
(1) 水曜日版に書いたローカル競馬名残のサイン この頃は阪神競馬と中京競馬の関係が激しくて、 ・阪神初日の仁川Sと同日の中京の知多特別とで、仁川S=平安Sの一発、知多特別=ガーネットSの一発、つまり今年の1回中山・京都4日のコピーをする。 ・阪神4日のマイラーズCと同日の中日新聞杯で、アイネスフウジン・ファレノプシスに影響を受けて、ともに枠連3−5を作る。 のように、同じ「日」「名馬」を使うことが多かった。 特に、アイネスフウジンの馬番を中山、枠を阪神で使ったということは、馬番=新しいものは中山、枠=古いものは阪神と考えなければならなかったらしい。 従って、古い1年前の関係になる 「ローカル競馬名残のサイン」は阪神の報知杯4歳牝馬特別でOKだった。 逆に中山は、新しい出馬から中京の過去を思い出さなければならなかった。 ▽報知杯4歳牝馬特別 7枠右13番ブゼンキャンドル高田 このように16頭立ての7枠右13番にその年の新人騎手が重賞初騎乗したのは、 ▽96年/中日新聞杯 7枠右13番オグリワン福永 以来。 従って、中日新聞杯は土曜日の競馬だったからその週の日曜日の競馬を思い出せば良かった。 ▽96年/報知杯弥生賞 1着 4枠左5番ダンスインザダーク武豊 2着 8枠左13番ツクバシンフォニー横山典 3着 7枠左11番イシノサンデー四位 このデータを使って、5番のキングヘイローが馬券になると読むのが正解だったのだろう。 |
(2) 開催前日版に書いた96年/ダービーのサイン 正直言って原稿をまとめながら悩んでいたことが、「ヒシイースターはヒシアマゾンの代理としてエリザベス女王杯を使ったのだから、カシマドリームがナリタブライアンの代理である以上ナリタブライアンのダービーポジションである8枠中17番を使うのではないか。よって、17番のキングヘイローが正解なんじゃないか。」だった。 で、そちらの方で決着。 弥生賞でナリタトップロードが1着、オープン特別の接続詞的意味(他場につなげるということ)がある菜の花Sでフサイチミキオーが2着だったのだから、 ・ナリタブライアンは中山競馬場 ・フサイチコンコルドは阪神競馬場 と読むのが正解だったのだろう。 |
(3) ダイヤルQ2で紹介したサイレンススズカ追悼のサイン 本当に色々なバージョンがある名馬の追悼のサイン。 いい加減パターンつかめよなのだが、今回は、去年のサイレンススズカポジションだった9番にこだわって失敗してしまった。 で、結局は、 ▽土曜日の中山4R 1着 5枠左8番ニシノマジョラム天間(JRA100勝) 2着 7枠左12番エレクトラム後藤 天皇賞のサイン騎手「天間昭一」がサイレンススズカの天皇賞(秋)の出目を使いながら記録を作ったのだから、追悼はその時の「騎手」が行うと考えるのが正解だったのだろう。 ▽98年/天皇賞(秋) 1着 5枠左6番オフサイドトラップ柴田善 2着 7枠左10番ステイゴールド蛯名 1着騎手の柴田善と2着騎手の蛯名がまたまた1・2フィニッシュを作った、というのが今回の追悼パターンであった。 逆に、サイレンススズカの美しい写真を飾るパターン(例えば、今回こだわった去年のサイレンススズカの9番の考え方)は、 ▽98年/小倉大賞典 1着 7枠左14番サイレンススズカ武豊 2着 3枠左6番ツルマルガイセン高橋亮 中京競馬がないのだから中京競馬で行われたレースを使う、対象競馬場はマイラーズCと中日新聞杯で予め阪神=中京という網を張っておいた阪神競馬場の報知杯4歳牝馬特別だった、というのが面白すぎると思うのだが。 |
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