AJCC・日経新春杯/開催前日版
  (1999年1月24日提供) [index] | [next] | [back]

かつてこちらに書いたことがあるように、サイン読みの動作の1つとして「日曜日の関東(関西)のメインレースは土曜日の関西(関東)のメインレースをチェックする」というのがあるから、水曜日版に書いた「エイシンのガイドライン」の使い方はその代理を見つけるような形で土曜日をチェックすれば良いだろう。

■日経新春杯
12頭立てのレースで3枠3番に2番人気のエモシオン、8枠11番に1番人気のメジロブライトがいるのは、先週のシンザン記念で3枠3番に1番人気のエイシンキンボール、8枠11番にフサイチエアデールがいるのと同じ形。前走で2着をした唯一の牝馬のメジロシャープ(先週のフサイチエアデールと同じ)も出走しているのだから、「エイシンのガイドライン」はまずはこちらで使うと考えるのが本筋だろう。
ならば、土曜日の英語のサンライズSは先週のジャニュアリーS、ニューイヤーSと同じように英語圏の幕開け(日の出は幕開け)を宣言する性質のレースタイトルなのだから、先週置かれたガイドラインの布石をどう使ったかチェックすれば良い。
そうすると、
▽ジャニュアリーS 7枠左14番マイネルノルデン
▽ニューイヤーS 7枠左10番マイネルマックス
の「マイネルのガイドライン」に対して、
▽サンライズS
1着 7枠左11番ライトバウア中舘
2着 6枠左9番フミノパラダイス横山典
だったから、ポイントは「ガイドラインそのものの7枠左」と「ガイドラインの右サイドの6枠左」。
「エイシンのガイドライン」は3番だから「3番自身」か「3番の両サイド」のどちらかということになるのだが、出馬を見比べるとライトバウアを逆転させた関係になるのがエモシオンだ。
▽サンライズS
2枠2番グリーンスターボウ柴田善(57=ハンデ頭



5枠7番チョウカイマリーン土谷(牝馬)
6枠8番ストームティグレス菊沢徳(牝馬)
6枠9番フミノパラダイス横山典(牝馬)
7枠10番ヒットパーク武士沢
7枠11番ライトバウア中舘(乗替)(57=ハンデ頭(このレースに唯一出走した社台SSの種牡馬ヘクタープロテクター産駒)
▽日経新春杯
2枠2番ターレセプション古川吉(アレミロード/社台SS)
3枠3番エモシオン四位(乗替)(2番人気(トニービン/社台SS)
4枠4番マチカネヤマビコ菊沢仁(キャロルハウス/社台SS)
5枠5番ジロシャープ池田(メジロマックィーン/社台SS)



8枠11番メジロブライト河内(1番人気
ポイント1:ハンデ頭は人気の代理だから、ハンデの値と人気の値は同じようなもの。ライトバウアはハンデ頭を間に枠を4つ空けて置いてそのうち出馬の外側に当たる。エモシオンは1・2番人気を間に枠を4つ空けて置いてそのうち出馬の内側に当たる。
ポイント2:牝馬と「メスのサイン」は同じようなもの。ライトバウアは牝馬の3頭ブロックの左サイド。エモシオンは「メスのサイン」に囲まれた間。
ポイント3:「社台が読めなければ馬券は取れない」のだから常に社台はチェック。ライトバウアは唯一の社台SSの種牡馬の産駒。エモシオンは社台SSの種牡馬のブロックの中の1頭。
丁度逆の関係になるのだから、エモシオンで構わないだろう。

■AJCC
「エイシンのガイドライン」にこだわって2番〜4番の近辺に解を求めるのならば、もしかすると2番のテイエムトップダンの方に可能性がありそうだ。
どうしてかというと、
・11頭立て
・かつてのダービー馬がAJCCから始動
・同馬主2頭出しの2ペア(メジロ牧場と臼田浩義氏)
と似た条件のAJCCが、
▽昭和55年/第21回AJCC
1着 7枠左9番カネミカサ蛯沢
2着 2枠 2番カネミノブ加賀
3着 6枠右6番サクラエイリュウ森安
4着 4枠 4番サクラショウリ小島(昭和53年のダービー馬)
で、その時と全く同じ4枠4番にスペシャルウィーク(ダービー馬)を入れてきた以上、関東のIM「再び、英雄への一歩を踏み出す。」の「再び」は「歴史は繰り返す」ことなのだから、ダービー馬は馬券にならず、出目を繰り返して2枠がテイエムトップダンに当たっても良いと思うからだ。
また、水曜日版には「2番か4番ならは3番の仲間が必要」と書いたのだが、
2枠2番(市)テイエムトップダン和田
3枠3番(市)コスモブレイザー田中勝
3番の(市)がテイエムトップダンの(市)を教えてくれても良い。
ただしテイエムトップダンが大穴だから恐いと言うよりは、土曜日の羅生門Sで「冠のガイドライン」を使わなかったのが痛い。
▽サンライズS 4番(抽)スピードスター岡部
▽羅生門S 4番(抽)ニッシンソブリン内田

▽サンライズS 16番(外)マチカネエデン後藤
▽羅生門S 16番(外)フィールドソラール松本
「(抽)のガイドライン」「(外)のガイドライン」の2つがあったのだがこの両サイドが使われた節はない。
ということは「エイシンのガイドライン」が教えてくれるのは日経新春杯だけで、AJCCは違う角度から考えるのが正解なのかもしれない。
もしかしたらテイエムトップダンはあるのかもしれないが、「これを軸にして買う」にはちょっと辛い。
ならばせっかく昭和55年と同じ構成にしたのだから、その時のデータを活かさない手はないだろう。
・2枠・7枠の「カネ」「カネ」が1・2着だっただから、同じ間隔に置かれた1枠・6枠の「メジロ」「メジロ」が馬券になるのか。
・土曜日の「羅生門S=la縄文S=la証文Sだから、歴史の証明をする」が去年と同じ16頭立てならば、去年1着だった南井克巳が去年の2着の4枠8番で2着になったのだから、歴史物のサインのポイントは出目が絡んだり騎手が絡んだりすること。
もしかしたらの2枠が絡むのか、それとも7枠か。
のように考えながら、他のサインをチェックしつつ軸馬を見つければ良い。
その軸馬からの相手の一頭としてテイエムトップダンがあるかどうかだろう。ただしこの状況だとスペシャルウィークではなさそうだ。

■まとめ(エイシンのガイドラインについて)

日経新春杯ではダイレクトに使って3枠3番エモシオン
AJCCはもしかしたらの2枠2番テイエムトップダン、でも軸馬は昭和55年のデータを活かしながら他を見つけた方が良い。



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