阪神3歳牝馬S/開催前日版
  (1998年12月6日提供) [index] | [next] | [back]

水曜日版に書いた「マーメイドSの連動=7枠右10番か5枠右6番か」なのだが、今回はあの時と同じ13頭立てとなった。
同じ頭数立ての時は、そのまま連動させてしまうとサイン読みの人たちの考え方がそこに集中してしまって過剰人気になってしまうから、選択肢を増やすという意味で馬番をずらすことが多い(函館3歳Sのレビュー「うまいよ、競馬会」を参照のこと)
従って今回も、
◎Aブロック
4枠左5番コウエイロマン高橋亮
5枠右6番カシノリファール古川吉(マーメイドS:ヴィクトリーバンク藤田)
5枠左7番パインアキナ久保田


◎Bブロック
6枠左9番ゴッドインチーフ河内
7枠右10番ヒシピナクル武豊(マーメイドS:ランフォザドリーム河内)
7枠左11番タヤスブルーム松永幹
の2ブロックにレンジを広げた方が良いと思う。
そしてマーメイドSが教えてくれるのは、去年のエアグルーヴという年度代表馬級の場合はメモリアルという意味でも一発があっても良いのだろうが、今年のランフォザドリーム(エリザベス女王杯2着)は一昨年のゴールデンジャック(オークス2着馬)と似ているのだから、1個だけと考えるのが普通。

A・Bブロック、どちらを選ぶのか。
その中でも最終的にはどれを選ぶのか。
その理由は?


と考えていけば良いと思う。

私ならばBブロック(6・7枠)を選びたい。
理由は2つあって、

(1) 札幌3歳Sで2枠2番で2着をしたスタートマーチが同枠同馬番にいる以上、札幌3歳Sの相手方だったポジションが絡む可能性が高い。
これは先週のジャパンCがそうで、
札幌記念(12頭立て) ジャパンC(15頭立て)
2着 1枠 1番(外に出すと13番
サイレントハンター
吉田
着外 7枠右13番
サイレントハンター
吉田
1着 4枠 4番(外に出すと16番
エアグルーヴ
武豊
2着 1枠 1番(外に出すと16番
エアグルーヴ
横山典
札幌記念の同時連対馬が同馬番に置かれたら、その片方のエアグルーヴが2着だった。
ならば、同じ北の札幌3歳Sだって同じような使い方をされるに決まっていると思うし、エアグルーヴが過去の阪神3歳牝馬Sの2着馬である以上、将来はエアグルーヴ様のようになりたい3歳馬たちが見習うのは当然のこと。
問題は、
・スタートマーチが同枠同馬番だからスタートマーチを選ぶのか
・それとも相手方になるマイネルプラチナムのポジションを選ぶか
なのだが、今回の関東のインフォメーションが「北風も恋に落ちる笑顔あり。」で、
・北風=北のレースの札幌3歳Sが必要
・恋に落ちる=女は男を求める、手が届かないものに憧れる
と書いてある以上、スタートマーチの相手の牡馬であるマイネルプラチナム・鹿戸のポジションを取る可能性が高いだろう。
▽札幌3歳S(14頭立て)
6枠左10番(外に出すと24番)マイネルプラチナム鹿戸
6枠左はゴッドインチーフ
10番はヒシピナクル
・外に出した24番はタヤスブルーム
Bブロックは説明出来るが、Aブロックは無理だ。

(2) 時事ネタのサイン/古都奈良の文化財・世界遺産への登録記念
今週はアルゼンチン共和国のメネム大統領が国賓として来日したから、アルゼンチン共和国杯の1・2着の馬・騎手はサインになる。
▽ステイヤーズS
5枠 5番エーピーランド田中勝 (AR共和国杯の2着馬・騎手)
6枠 6番インターフラッグ岡部(1着)
7枠 7番アラバンサ四位(2着)
8枠右8番グリーンプレゼンス佐藤(AR共和国杯の1着騎手)
アルゼンチン共和国杯の1・2着騎手の囲み、両サイド、どちらでも良いのだが、土曜日に行われたアルゼンチン共和国杯だから土曜日のサインになっていたと考えるのが正解だろう。
ならば、今週のもう1つの時事ネタサインは、古都奈良の文化財が世界遺産への登録が決定したこと。
中央競馬のレースには奈良の地名がついたレースがいくつかあるし、今年は白川郷Sなんていう世界遺産の地名が中央競馬のレースにあったのだから、サインの作成者も「古都奈良の文化財」を意識しながら布石を打ってきたと考えて構わないだろう。
サインアイテムは2つだ。
a 世界遺産は国連教育科学文化機関(ユネスコ)が決定するのだから、中央競馬でユネスコの賞を受けた者がサインをする。ズバリ、今年の3月にユネスコから日本フェアプレー賞を受賞した河内洋。
b その世界遺産を決定する第22回世界遺産委員会京都会議の開催場所は京都市左京区宝ケ池にある国立京都国際会館。
私事で申し訳ないのだが、女房は大阪・枚方の人で私は結婚するまで大阪・京都に行ったことがなかった。だから結婚前のデイトで京都の街を歩いたときの印象はとても強い。一度だけ宝ケ池に行ったことがあるのだがこの土地の会議場のことは良く覚えている。
どちらにしても、先週行われたホヤホヤの宝ケ池特別が大事。

▽宝ケ池特別
1着 (外)アランセラ松永幹
2着 (外)ダイイチタデミ四位
3着 ペトラ福永

この1着〜3着の騎手。
これを土曜日のステイヤーズSに当てはめてみると、
・宝ケ池特別の四位の隣のインターフラッグが1着
・宝ケ池特別の四位、及びアランセラに対するアラバンサが2着
・宝ケ池特別と同じように枠連の接触目
となっているから、世界遺産ネタが「隣」「自分自身」という形でサインになっていることが分かると思う。
東京の競馬でさえ関西の世界遺産に影響されているのだから、本家本元の阪神競馬がこのネタを使うのは当然。
Aブロックには一人もそういう騎手はいないのだが、Bブロックには河内と松永幹がいる。

そのBブロックでも7枠の可能性が高いだろう。

(3) インフォメーション必殺技、「笑顔」が出たら武豊自身か、武豊の同枠。
「笑顔」の「笑」の字には「たけかんむり」があるから、単純に、武豊か、その同枠が馬券になったりサインになったりする。
ただし、そのレースを使ったり前週を使ったり系列のレースを使ったり、インフォメーションに書かれている内容によって色々なパターンがある。
今回は、
・ヘッドコピーの「笑顔」は、1994年のクィーンC・京都牝馬特別で初めて「笑顔」が使われた笑顔キーワードの金杯以来で、ヘッドコピー大書が共通する珍しいパターンだから使われ方に大差はないだろう。
あの時は、


▽IM:君の笑顔に合格点をあげよう。
▽京都牝馬特別
1着 6枠右8番ノースフライト武豊
2着 6枠左9番フェイヴァーワン村本


武豊自身と、同枠と、だった。
・「笑顔あり」とストレートに「あり」と書いてある以上、その枠には武豊がいた方が良い。
ちなみに土曜日の阪神の3歳戦で武豊が出走したレースは、1鞍を除いてすべて武豊が連対している。
以上の理由で、自分自身か、同枠のどちらかが馬券になる可能性が高い。

(4) 東海ウインターSにおける馬番付与無し取消の発生
東海ウィンターSでは、本来ならばミナモトマリノスが出走する予定で金曜日の段階では出馬表に名前があったのだが、いざ馬番付きの出馬が発表になるといなくなってしまった。
ミナモトマリノスが出走していれば7枠が複数頭のくくりになるところを、いなくなったので単頭枠になってしまったわけだ。
複数頭いれば馬券を買うのも楽になるだろうに、単頭枠になったことで7枠が不利を受けてしまったことになる。
このケース、ズバリ、7枠が自分自身のレースで馬券になったり、他場へのサインになったりする。
一番良い例は、17頭立てだったところをメイショウオウドウが馬番付与無しの取消をして8枠が3頭枠から2頭枠になって不利を受けた京都新聞杯の週。
福島中央テレビ杯 枠連8−8
府中牝馬S 8枠右10番メジロドーベル(1着)
京都新聞杯 8枠右15番キングヘイロー(2着)
このサインを受けたレースが「牝馬S」で、受け取った馬が阪神3歳牝馬Sの1着馬のメジロドーベルである以上、阪神3歳牝馬Sがこのサインを受けないわけがないと思うのだが、皆さんはどう思われますか?


マーメイドSの連動が教えてくれるのは1個だけ。
ただし、同頭数だからずらす可能性もある。
A・Bブロックに分けるのならばBブロック(6・7枠)の方。
(スタートマーチのサイン、古都奈良世界遺産登録の時事ネタのサイン)
そのうちでも7枠。(笑顔は武豊の枠のサイン、東海ウインターSの馬番付与無し取消のサイン)
ヒシピナクルかタヤスブルームのどちらか。


今回は2点勝負だ。

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