天皇賞(秋)/開催前日版
  (1998年11月1日提供) [index] | [next] | [back]

読み物と聴く番組の質は違うから、インターネットに書くこととダイヤルQ2で言うことの内容はなるべく違うものにしようと思っている。たぶんここで書く筋でダイヤルQ2の番組を作ったら、聴いている人は分かりにくいったらありゃしないだろう。
ただ正直、この内容を分ける作業、結構辛いんだ。
ダイヤルQ2の原稿(東北人で口ベタな人なので全部原稿書くの)を午後7時から10時の間に書くでしょ。
そのあと奥さんが作った晩飯食って(今日は石焼きビビンパ。時代は韓国ですよねえ、天皇陛下も韓国に行くことになりそうだし。)ちょっとだけ休んで。
でもって、インターネット用の原稿書きに突入するのが午前0時。インデックスに書いているように午前2時には提供したいのだけれど、大体この頃は4時ぐらいになっちゃう。
その間は、なるべくバッティングしないように様々なことを考え続ける。
眠くて辛い。
でも、これやると色々なことが見えてきて整理できて、結果的に自分のためになる。
秋華賞で手ひどい目にあったとしても、マイナーレースであってもテレビ静岡賞を当てられて収支としては何とかなるとかね。
今回も、なるべく重ならないように(ほんの一部だけ重なっているが)両方の内容をまとめたつもりだ。
そして、ダイヤルQ2はお金をいただくものだけに「この秋のシーズンに使われるだろう、いくつかの極上のサイン」を申し上げたつもり。

というわけで天皇賞(秋)。
水曜日版に書いたように天皇賞(春)の出目・要素・もう1つあの時点で触れることは出来なかったがシステムのいずれかは絡むのだろうし、ローゼンカバリーはフラフラしていたモノの最終的に天皇賞(春)の1着〜4着馬が出走してきた以上、それは万全になったのだと思う。
そうすると天皇賞(春)と見比べてみれば一目瞭然、
▽天皇賞(春)/二強対決
3枠左4番シルクジャスティス藤田(1番人気)(敗退)
4枠右5番メジロブライト河内(2番人気)(1着)

▽天皇賞(秋)/人気の差は開いてしまったが一応二強対決
1枠 1番サイレンススズカ武(1番人気)(1着か敗退か)
2枠 2番メジロブライト河内(2番人気)(1着か敗退か)
「二強対決の接触状態」が同じだから、出目や要素でも良いのだろうが、まずは天皇賞(春)からは接触のシステムと雰囲気を持ち込んだと考えていれば良いのではないだろうか。
しかもあの時は、
▽天皇賞(春)
頭数立てをメジロマックィーンとトウカイテイオーの二強対決だったときと同じ14頭立てにして盛り上げておいて、その時1着だった4枠右5番メジロマックィーンに対して同じメジロのメジロブライトが1着
という過去のストーリーの引継があったのだけれど、今回は、水曜日版に書いたようにテーマは「メジロマックィーン・武豊のトラウマの解消」。
インフォメーションのサブコピーに「束の間」なんて言う言葉が使われていて、これは1996年夏の2回新潟第2週のヘッドコピー、
見逃せない束の間の夏。
以来なのだが、あの時は日曜日の札幌競馬場でメジロマックィーンの種牡馬展示会があったりしたから、お久しぶりの「束の間」を使うことでさり気なくメジロマックィーンもアピールになっている。
▽天皇賞(秋)
1991年のメジロマックィーンが降着だった天皇賞(秋)と比較してみると、

・7枠右13番メジロマックィーン武豊(降着)→1枠 1番(外に出すと13番)サイレンススズカ武豊
・7枠中14番カリブソング柴田政(2着)→2枠 2番(外に出すと14番)メジロブライト河内


よって、サイレンススズカならば春と同じようにメジロマックィーンの後がまに縁者の武が座ったことになるし、メジロブライトならば春と同じようにメジロマックィーンレースの出目の後がまに天皇賞(春)でその後継者の有資格者となった馬が座ったことになる。
このように(春)と(秋)はペアらしく「メジロマックィーンを巡る引継のストーリー」も用意されている。
恐らく、どちらかは絡むけれどそれ同士にはならない結果となるんじゃないだろうか?

そしてこの出馬表は毎日王冠と京都大賞典の合成だ。
■毎日王冠組
1枠 1番→8枠左12番岡部(右に1個ずれた)
2枠 2番→1枠 1番サイレンススズカ(右に1個ずれた)
3枠 3番→3枠 3番テイエムオオアラシ(同枠)
4枠 4番→5枠左6番馬主の渡辺隆氏はエルコンドルパサーと同馬主(左に1個ずれた)
5枠 5番→5枠左6番柴田善(枠は同枠、馬番は左に1個ずれた)
7枠 7番→6枠左8番サンライズフラッグ(枠が右に1個ずれて、馬番が左に1個ずれた)
■京都大賞典組
3枠 3番→2枠 2番メジロブライト(右に1個ずれた)
4枠 4番→4枠 4番ローゼンカバリー(同枠)
5枠 5番→5枠 5番ゴーイングスズカ(同枠)
7枠 7番→7枠右9番シルクジャスティス(同枠)
6枠 6番→7枠左10番ステイゴールド(左に1個ずれた)
普通はこれだけ似ていれば毎日王冠か京都大賞典の目が絡むに決まっている。(でもそれ同士にはならないはず。)

サイレンススズカ=毎日王冠の2枠から京都大賞典の1着ポジションの1枠1番にずれた。
メジロブライト=京都大賞典の3枠から毎日王冠の1着ポジションの2枠2番にずれた。


見れば見るほど同じような馬だ。
しかも毎日王冠時のインフォメーションが、
時代が認める王者への布石。
だから、あのレースを「布石」として今回のインフォメーションを解釈すれば良いという考え方をしてみると、
我が身を超えた者が英雄となる。
「我が身を超え」と言うのは「自分がおこなってきたことを超える=前走とは違う枠か馬番にいる」と解釈できるから、ともに前走の連対ポジションからはずれているのがいい。
問題はどちらを選ぶかだろう。

そうすると「我が身を超えた者=自分が行ってきたことを超える、前走とは違う枠か馬番にいる」の対象となるレースは、ヘッドコピーの補足説明は必ずサブコピーでしてくれるから本当は「束の間の時の中で、同じ光を追い求める勇者たち。〜」から読みとらなければならない。
普通は「束の間」と書いてあれば、「束の間=宝塚記念のフィールド」なのだから宝塚記念を参照しなければならない。

サイレンススズカ=宝塚記念の8枠左から1枠1番にずれた。自分がおこなってきたことを超えた。
メジロブライト=ゲート難、外枠発走だった宝塚記念の2枠2番から据え置き状態。果たして「我が身を超えた」と過去系で表現している文章に似合うのだろうか?


そして、この前の「束の間」インフォメーションだったメジロマックィーンの種牡馬展示会の週の競馬を、種牡馬展示会なのだから種牡馬に注目しながら復習してみると、メジロマックィーンは社台SSに入った馬だからということなのだろう、その当日の東西3鞍あるメインレースでは必ず社台SSの種牡馬が絡んでいた。
札幌のメインレースの道新杯のブライトサンディー(1着)は勿論、あの週の一番のレースだった北九州記念のマジックキス(1着)も、サンデーサイレンス産駒。

サイレンススズカ=社台SS繋養のサンデーサイレンス産駒
メジロブライト=アロースタッド繋養のメジロライアン産駒

というわけでメジロブライトに心惹かれながらも状況は圧倒的にサイレンススズカが有利だ。


サイレンススズカから
買うことになるだろう。



相手もパタパタ買って儲けが少ないんじゃイヤだから2点までに絞ってみた。1点は低配当だが、もう1点は少なくと10倍は超える。勿論、そちらに期待なのは当然。
あとは《ひとことヒント》で書いてみた「どこかで似たレース」も収録済み。
よろしかったらご利用になって下さい。

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