天皇賞(秋)/レビュー
  (1998年11月5日提供) [index] | [next] | [back]

大本線の馬券が、開催前日版に書いた「少なくとも10倍は超える。勿論、そちらに期待なのは当然。」ように、サイレンススズカとオフサイドトラップの馬連01−06だった。そしてサイン会議の最終見解で申し上げたように1点でいいつもりだった。
欅の向こうを回ったときはオフサイドトラップが3番手だったから「なんだ、出来たじゃん。」と思った瞬間に、!!!???、あんなストーリーが待ち受けている…。
でもどこかイヤな雰囲気はあったんだ。

例えばナリタブライアンの永久欠番的サインとして出目のビンゴのサインがある。
どういうものかというと、ナリタブライアンのクラシックレースのステップは、
朝日杯3歳S 枠連5−6
皐月賞    枠連1−4
ダービー   枠連2−8
菊花賞    枠連3−7
だったから、最後の菊花賞が3−7になることで1枠から8枠の全ての数字を使ういわゆる出目のビンゴを作った。
これはある意味で言えばナリタブライアンの聖域だからここに踏み込むことは並の馬では許されない。だから、出目がこの形になった時、最後の4戦目は残ったどちらかの目を1個だけは使うけれどもう1つは使わないでナリタブライアンを彷彿させましょう、というサインだ。
いちばん分かりやすい例は夏のローカル3歳Sだろう。
函館3歳S 枠連2−3
新潟3歳S 枠連4−8
小倉3歳S 枠連5−7
札幌3歳S 枠連2−6(1−6が出るとビンゴ)
最後の札幌3歳Sでは残った2つの目は1枠と6枠で両方とも超人気薄の枠。本当にこんなのあるのかよと思いながらレースを見ていると、それでも6枠のマイネルプラチナムがナリタブライアンのダービーを彷彿させるかのように5馬身差の圧勝だった。(ちなみにこういう着差もサインだったりする。)そのかわり1枠は惨敗。その1枠が天皇賞(秋)を一番最後に逃げ切ったニッポーテイオー産駒であることも凄いんだけど。
実は今回もこのパターンがあった。
関東のインフォメーションのサブコピー、
束の間の時の中で〜
は、暗号的に解釈すると、
「束=づか=塚、宝塚記念を表現するキーワード」
「間=間隔、枠連、馬連の間隔」
「時の中=時は同期、中は仲間だから、仲間同士が同期をとるの意味」

だから、文章としての意味は、
「天皇賞(秋)や関連レースは、宝塚記念の枠連、馬連の間隔が同期をとりますよ。」
だった。
そうすると、
宝塚記念(タレントさんのレース)     枠連4−8
土曜日/京都9R/北野特別=北野武特別  枠連3−7
土曜日/福島11R/渡利特別=渡哲也特別  枠連2−6
天皇賞(秋)(宝塚記念の1・2着馬が出走) (1−5が出るとビンゴ)
本当にこれをやってしまって良いのか!? のビンゴ状態。
たかがマイナーレースの北野特別・渡利特別だから関係ないやと思いながら馬連1−6を申し上げたのだが、それでもどこかイヤな雰囲気がある。
結局は、札幌3歳Sで天皇賞(秋)を逃げ切りした種牡馬・ニッポーテイオー産駒が負けたように、ニッポーテイオー(=日本の帝王)を超えようとした逃げ馬のサイレンススズカが玉砕する。そしてマイネルプラチナムの10番ゼッケンを使ってステイゴールドが2着をする。
札幌3歳Sの日曜日にナリタブライアンがあんなことになれば、先週の日曜日にはサイレンススズカがこんなことになる…。サイレンススズカが金鯱賞を勝った時武豊が「2000mならば、ナリタブライアンを超えていますよ。」と発言したから、同じ2000mの舞台、ナリタブライアンが「それじゃあ、同じになってもらいましょうか。」と言ったかどうかはわからないが…。
まるでスリラーだ。
(ちなみに束の間は、土曜日は宝塚記念の枠連の間隔を使えば、天皇賞(秋)は馬連の間隔を使うというように変化した。相も変わらず土曜日と日曜日は変化する。)
他にも幾つかの異様な部分は感じていたのだが、その全ては、あの結果で辻褄があっていることになっている。
アクシデントを競馬会のコンピュータが計算していたかどうかはわからないが、何てことだろう。

オフサイドトラップについては、リップサービスのつもりで書いた開催前日版の「時代は韓国ですよね。」が1つのポイント。
競馬には、連対馬たちがレコードブックに残ることでその時代の出来事や世界情勢を記していく「現代史年表」の意味合いがあるから、天皇陛下と韓国・金大中氏の会談が成功し、ワールドカップ・共同開催を通じてゆっくりと確実に交流が深まっていくことが予想されるときに、「サッカーを通じた韓国との交流」アイテムが大事だった。
▽98年/韓国馬事会杯
1着 5枠 5番ジェラスガイ的場
2着 2枠 2番オフサイドトラップ安田富
3着 1枠 1番(外に出すと10番)プロモーション蛯名
希望としては1着枠の5枠を使いながら2着馬のオフサイドトラップが馬券になって、相手に拡大馬連の導入の意味を込めて3着枠の1番、のつもりだったのだけど。サイレンススズカの替わりに相手に連れてきたのは、韓国馬事会杯3着騎手の蛯名が乗り外に出した10番に当たるステイゴールド(金大中氏のゴールド)の方だった。
そして開催前日版に書いた「いくつかの極上のサイン」は、さすがにここでは具体的には書けないのでぼかして書かさせてもらうのだが、サイレンススズカの反対はステイゴールドに辿り着く。
・毎年のサインレースは、出目を使うと思っていたら、今年は種牡馬の方を使っただけ。
・先週の秋華賞を1点で教えてくれた暗号レースの騎手は、一方はサイレンススズカで、もう一方はステイゴールドを指していたのだけれど、ステイゴールドの方がきちんと2着になる。
・開催前日版に偉そうに書いてみた「どこかで似たレース」は、私はそのレースのどれか1つと思っていたのだが、何のことはない1点で使っただけ。
言っていることは全部当たっているのだが、競馬会のコンピュータが計算した結果があれで正しい以上、やはりどこかでサインの選択ミスをしているということなのだろう。

あとは水曜日版に書いておいたことのフォローをしておくと、
(1) 去年と同じように、色々な読み方で春のペアのレースを探し求め、その出目・要素を1個だけ使う。
開催前日版は全くステイゴールドを無視したが、それも当たり前の話で、春のシステムを使うのは1個だけ。
二強対決っぽいサイレンススズカとメジロブライトのどちらかばっかりに目が行っていたが、結果としては、
天皇賞(春)の3着馬番10番で天皇賞(春)2着馬ステイゴールドが2着をする。
こちらを使ったに過ぎない。
(2) 2年前と何かが共通するだろう。
2年前のバブルガムフェローが年齢のジンクスを破って天皇賞馬になったのと同じように、オフサイドトラップが年齢のジンクスを破って天皇賞馬となった。
(3) サインのシステムは春とは裏返しとなるだろう。
春シーズンでもどこと場面的に似ていたかというと、水曜日版にも書いたようにダービーだった。
あの時は、
▽関西/土曜日/テレビ愛知オープン
1着 7枠左13番アンブラスモア松永幹
2着 3枠右4番ランニングゲイル武豊
着外 1枠 1番
(外に出すと16番)ランフォザドリーム河内
▽関東/日曜日/ダービー
1着 3枠右5番スペシャルウィーク武豊
2着 8枠右16番ボールドエンペラー河内
着外 7枠右13番エモシオン松永幹
のような騎手の同枠同馬番のサインがあったのだが、今回は、
▽関西/土曜日/スワンS
1着 1枠右1番ロイヤルスズカ上村
2着 5枠右9番エイシンバーリン南井
着外 4枠左6番メイショウアヤメ飯田
▽福島/土曜日/渡利特別
着外 6枠右6番メイショウマキバコ常石
▽関東/日曜日/天皇賞(秋)
1着 5枠左6番オフサイドトラップ柴田善
着外 1枠 1番サイレンススズカ武豊
1番にスズカ、6番にメイショウの馬主の冠の同枠同馬番のサインがあれば、土曜日にスズカを使い、日曜日にメイショウを使っているだけ。
春シーズンは馬券になった武豊の枠位置と馬券にならなかった河内の馬番で一発のダービーだったのだが、秋は1個しか使わないというように変化している。
(4) テーマ馬/メジロマックィーン
▽1991年/馬連導入時、メジロマックィーンの降着処分があった天皇賞(秋)
1着 5枠左10番プレクラスニー江田照
2着 7枠中14番カリブソング柴田政
降着 7枠右13番メジロマックイーン武豊(1番人気)
▽1998年/拡大連複導入前年の天皇賞(秋)
1着 5枠左6番オフサイドトラップ柴田善
2着 7枠左10番ステイゴールド蛯名
中止 1枠 1番(外に出すと13番)サイレンススズカ武豊(1番人気)
全く同じ出目となり、同じ騎手による似たようなアクシデントが発生した。
また宣伝材料になってしまった。
(5) 「林真須美」ならぬ「ハヤシマサミ」のサイン
サインとして残った土曜日の福島・渡利特別の7枠右8番シンコーマサミ。
新聞ネタだから、福島民友Cの2着、8枠8番コクトジュリアンをサインした。

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