日本ダービー(東京優駿)/開催前日版
(1998年6月7日提供)

サラブレッドインフォメーションの解釈 + 引退式のサイン(サニーブライアン/フサイチコンコルド)
いわゆる三強のうちの1頭は絡むけれどそれ同士にはならないダービーになるだろう。
理由は単純で、関東のサラブレッドインフォメーション、

時代を創る英雄の情熱がある。

は、弥生賞の関東のインフォメーションの、

時代を築く勝利の意義がある。

と、文字面が似ているし、文字数も13文字で同じだし、言っている内容も似たようなもの。
こういう時はサニーブライアンの引退式があった弥生賞がコピーされて、1着から3着の出目が絡むか、1着から3着の馬が絡むかのどれかだから、

◎弥生賞
8枠左13番スペシャルウィーク武豊
7枠右10番セイウンスカイ徳吉
3枠 3番キングヘイロー福永


の要素は外せない。
ならば土曜日のレースは日曜日のサインのトライアルのようなものなのだから、弥生賞と同じ週に関西であったレース、

◎読売マイラーズC
1枠 1番ビッグサンデー蛯名正
2枠 2番オースミタイクーン武幸四郎
8枠右12番キョウエイマーチ松永幹

に対して、その時1着だったビッグサンデーが出走したエプソムCを参考にすれば大体のことがわかることになる。

◎エプソムC
1枠2番ツクバシンフォニー横山典
8枠左17番ビッグサンデー蛯名正
6枠左12番オフサイドトラップ安田富

結局、エプソムCでは読売マイラーズCの1着から3着の枠や馬番を食いつぶして、かつ、その時の1着馬のビッグサンデーが2着になって、連対馬の両方が「一方は馬、もう一方は出目」と説明できてしまうような状態となった。
そうすると「控除率のシステム」(競馬は賭金の25%は税金としてとられる。だから土日の競馬で同じサインで連対馬を教えるのは4頭のうち3頭まで。)がある以上、このダービーが弥生賞を使って「一方は馬、一方は出目」もしくは「一方は馬、もう一方も馬」のように両方が連対馬になることはないはずだから、1着から3着の「3着」も入っているとはいえ、弥生賞の出目、もしくは馬を使うにしてもどれか1つになるはず。
だから、馬に関しては「三強のうちの1頭は絡むけれど、それ同士にはならないダービーになるだろう。」だと思う。
ならば水曜日版で触れた7枠・8枠だけれど、この論理からいけば7枠・8枠のどちらかを選択して三強以外のところに流すということになるのだが、これはちょっと無茶。
枠連7−8は土曜日の4歳500万下の牡丹賞あたりの一発のサインだったと考えて素直にあきらめて、三強のどれか1頭を見つけて、そこから水曜日版でも触れた「秘密兵器」を徹底的に探すというのが正解じゃないだろうか?

さらに、関東のインフォメーション、

時代を創る英雄の情熱がある。

は、2年前のフサイチコンコルドが1着だったときのインフォメーション、

永遠なる結晶に、英雄の称号を。
君の鍛え抜かれた精神と肉体は、この日のための永遠なる結晶だ。
そして時代を創る英雄となれ、その走りにダービーの称号を捧げよう。

の一部分がクローズアップされているのだから、このダービーはフサイチコンコルドを抜きには語れないことになる。
ならば、一方でサニーブライアンの引退式があった弥生賞を注目したのならば、もう一方のフサイチコンコルドで注目するのも自動的に引退式があった東京スポーツ杯3歳S→マイルCSの週。
これでようやく水曜日版に書いた「フサイチコンコルドの引退式」の素材が活かせるのだけれど、あの週は、
  関 東 関 西
土曜日 東京スポーツ杯3歳S
(G3)
6枠左8番キングヘイロー
福永
トパーズS
(オープン特別)
4枠 4番プレミアムサンダー
武豊
6枠右7番マイネルラヴ
蛯名正
2枠 2番ユノペンタゴン
河内
3枠 3番マイネルメッサー
藤田
7枠右8番オースミジェット
四位
日曜日 メキシコC
(オープン特別)
2枠 2番ミッドナイトベット
坂本
マイルCS
(G1)
3枠右5番タイキシャトル
横山典
8枠右8番グロリーシャルマン
田面木
6枠右11番キョウエイマーチ
松永幹
7枠 7番インターフラッグ
菊沢仁
8枠左18番トーヨーレインボー
松永昌
「土日で開催場をクロスしたのか」「それとも重賞は重賞で、オープン特別はオープン特別で、格を合わせてたのか」はどうとでもとれるのだけれど、明らかに2・3着が一発で連動していた。
当然、ダービー・飛騨Sも土曜日の2・3着が絡むことになると思う。
  関 東 関 西
土曜日 エプソムC
(G3)
1枠左2番ツクバシンフォニー
横山典
テレビ愛知オープン
(オープン特別)
7枠左13番アンブラスモア
松永幹
8枠左17番
ビッグサンデー
蛯名正
3枠右4番
ランニングゲイル
武豊
6枠左12番
オフサイドトラップ
安田富
2枠左3番
マヤノデンプシー
橋本美
日曜日 日本ダービー
(G1)
3枠右5番スペシャルウィーク
武豊
飛騨S
(1600万)
4枠右7番ダイワオリジン
菊沢仁
8枠右16番ボールドエンペラー
河内
2枠右3番キッスパシオン
小林徹
7枠左15番ダイワスペリアー
菊沢徳
5枠左10番バリアントバイオ
村山
このうちいわゆる三強に当たる2・3着は、

・エプソムCの3着のオフサイドトラップの6枠左12番がセイウンスカイに当たる。
・テレビ愛知オープンの2着のランニングゲイルの3枠右がスペシャルウィークに当たる。


そして、このオフサイドトラップもランニングゲイルもかつてはダービーに出走した馬で、ダービーのサインとしてはふさわしい。
「土日で開催場をクロスするのか」「重賞は重賞で、オープン特別はオープン特別で、というように格を合わせるのか」かはわからないけれども、どうやらスペシャルウィークかセイウンスカイのどちらか一方がダービーで連対するのは間違いがなさそうだ。

ならばどちらが絡むかは、このシステムがフサイチコンコルドが原点である以上、フサイチコンコルドのダービーをとったときの性格を考えれば良い。

7枠右13番フサイチコンコルド
種牡馬:カーリアン(ニジンスキー系)
騎手:藤田伸二
厩舎:小林稔氏
馬主:関口房朗氏


・持込馬(何かを持ち込む)
・馬主さんは、この時点では名古屋のメイテックという会社の経営者
・フサイチコンコルドは前走のすみれSで13番で1着だったら、同じ13番でダービーを1着になった馬

持ち込む(他場からのクロス)が大事らしいし、名古屋がヒントらしいし、前走と同じ位置にいるというところも大事なよう。
そうすると、名古屋=中京のレースであるテレビ愛知オープンと、ダービーの出馬を見比べてみると、

・テレビ愛知オープンの1着の13番・松永幹は、ダービーでは同じ13番のエモシオンに騎乗。(ちなみに13番は2年前のダービーでフサイチコンコルドがいたところ)
・2着の3枠右・武は、ダービーでは同じ3枠右のスペシャルウィークに騎乗。
(ちなみに2年前のダービーの2着は、弥生賞勝ちで武豊が乗っていたサンデーサイレンス産駒のダンスインザダーク)

スペシャルウィークとセイウンスカイを比較するのならば、7分3分でスペシャルウィークの方が可能性が高そうだ。

まとめ
三強のうちの1頭は絡むけれどそれ同士にはならない。
土曜日の流れからは、スペシャルウィークかセイウンスカイのどちらかが絡むはずだけれど、フサイチコンコルドの引退式のシステム・性格からは、7分3分でスペシャルウィークの方が可能性が高い。
それでも、決してセイウンスカイがダメと言うわけじゃない。
「控除率のシステム」の観点からだと、スペシャルウィークは弥生賞の3着の枠だから、特に水曜日版に書いた弥生賞の7枠・8枠は不要だと思う。
ゆえに水曜日版で活かせることは、「秘密兵器」の部分のみ。
あとはサラブレッドインフォメーションのサブコピーに、関東の「夢舞台・ダービー=夢は万馬券の暗号」、関西の「至高の幕が開こうとしている=パチンコの新装開店でもわかるように、幕が開くときは大盤振舞」とあるので万馬券に期待していたのだが、土曜日のテレビ愛知オープンで230.2倍を出されてしまった以上、ダービーが万馬券じゃなくても文句は言えない。

今日はこんなところで。

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