日本ダービー(東京優駿)/水曜日版
(1998年6月3日提供)
引退式のサイン
皐月賞の時に述べた引退式のサイン。(ここをクリック)
弥生賞時に皐月賞の18番を背負ってきたサニーブライアンだから、弥生賞が皐月賞の最大なるサインレースだったのだが、
サニーブライアン引退式
(隠れたナリタブライアン引退式(PT3))逃げ馬の引退式を弥生賞当日に
皐月賞1着時の(8枠左)18番を着用して挙行'98
弥生賞8枠左13番スペシャルウィーク
武豊・サニーブライアンは8枠大外が印象深かった馬だから8枠大外が1着
・サニーブライアンは逃げ馬だから逃げ馬が2着7枠右10番セイウンスカイ
(逃げ馬)
徳吉3枠3番(外に出すと16番)
キングヘイロー
福永'98
皐月賞2枠右3番セイウンスカイ
(逃げ馬)
横山典
・2着の「逃げ馬」と3着の3番が1着に連動
・3着馬が2着に連動6枠左12番キングヘイロー
福永8枠左18番スペシャルウィーク
武豊'99
弥生賞?枠??番?????????
???枠??番?????????
??
結果的に言うと、
・弥生賞の3着の3番を使って、2着馬だったセイウンスカイが1着。
・弥生賞の3着馬のキングヘイローが2着。
なのだから、馬番と馬とで弥生賞の3着という要素を大事にしていたことになる。
そりゃそうだろう、サニーブライアンは1年前の弥生賞を14頭立ての4番、つまり外に出した18番で3着だったら、皐月賞もダービーも同じ18番で1着になったように「弥生賞の3着」が原点だった馬。
彼の花道当日の3着要素が皐月賞なのは当たり前なのかもしれない。
ならばダービーに対する引退式のサインは、去年のマイルCSの週に東京競馬場で行われたダービー馬・フサイチコンコルドが一番適当だと思う。
フサイチコンコルドの花道だから彼のさまざまな要素を活かしながらその週の競馬の整理とダービー馬の整理が出来れば、ダービーの1ポジションくらいは何とかなるのではないだろうか?
まずはマイルCSの週の競馬の整理からしてみると、どのレースがサインレースになるかだけど、フサイチコンコルドは関西の秘密兵器のG1馬なんだもん、関西のG1レースだったマイルCSに決まっていると思う。
そして、いきなりG1に出走してきていきなりG1をとっちゃったフサイチコンコルドだから、そのマイルCSがいきなりサインの全てであっても構わないと思う。
また、フサイチコンコルドがマイルCSに対してどうサインをしたかというと、
・フサイチコンコルドが藤田騎手騎乗でカーリアン産駒であることに対して、BMSにカーリアンが入って同枠に藤田騎手のサポートを受けたタイキシャトル
・フサイチコンコルドがG1初挑戦でダービーをとったのと同じようにG1初挑戦だったタイキシャトル
つまり「血統」と「騎手」と「G1初挑戦」というローテーションがキーワードということになる。
そして、ダービー馬の考え方は、
三冠馬 1年前のマイルCSの週に引退式を行った
ナリタブライアンブライアンズタイム産駒 二冠馬 弥生賞の週に引退式を行った
サニーブライアンブライアンズタイム産駒 一冠馬 マイルCSの週に引退式を行った
フサイチコンコルド関西の秘密兵器・カーリアン産駒の持込馬
明らかにフサイチコンコルドが一番格下なのだから(とはいえナリタブライアン様と同じ日に引退式をしているのだから、ダービーに対しては強烈なサインになるのは間違いがない。)、ナリタブライアン様の同族であられるサニーブライアン様が行ったことをなぞらえる可能性は高い。
ならばもう一度、去年の皐月賞馬でもありながらダービー馬だったサニーブライアンが弥生賞→皐月賞で行ったことを振り返ってみると、
・サニーブライアンの持ち数字だった3着の馬番を使って、3番のセイウンスカイが1着
・サニーブライアンの個性だった弥生賞3着馬を使って、弥生賞で3着だったキングヘイローが2着
このように「持ち数字」と「個性」がサイン。
この「持ち数字」と「個性」をマイルCSからどう拾っていくかがポイントになるのではないだろうか?
まずは「持ち数字」。
フサイチコンコルドの引退式では彼はダービー時の7枠13番はつけてこなかった。
ということはフサイチコンコルドは数字には興味がないことになるから、その上のクラスのサニーブライアンがサポートしてくれて「3着」だと思う。
そして「個性」。
これにはフサイチコンコルドがタイキシャトルに対してサインをした「血統」と「騎手」と「ローテーション」をプラスしても構わないと思う。
ならば、いきなりダービーに対してサインをするはずだろうマイルCSの出馬を掲げてみると、
1枠 1番 外 プレストシンボリ M.ロバーツ ワージブ ノーザンダンサー系 2番 外 ブレーブテンダー 熊沢 ガルチ ミスタープロスペクター系 2枠 3番 外 エイシンガイモン 蛯名正 シアトルダンサー ニジンスキー系 4番 市 マイネルマックス 佐藤哲 ブライアンズタイム ヘイルトゥリーズン系 1着 3枠 5番 外 タイキシャトル 横山典 デヴィルズバック
(BMSカーリアン)ヘイルトゥリーズン系 6番 外 バトルライン 藤田 オジジアン ダマスカス系 4枠 7番 外 シンコウキング 岡部 フェアリーキング ノーザンダンサー系 8番 外 ヒシアケボノ 角田 ウッドマン ミスタープロスペクター系 落馬 5枠 9番 外 タイキフォーチュン 柴田善 シアトルダンサー ニジンスキー系 10番 サイレンススズカ 河内 サンデーサイレンス ヘイルトゥリーズン系 2着 6枠 11番 キョウエイマーチ 松永幹 ダンシングブレーヴ リファール系 12番 ジェニュイン 田中勝 サンデーサイレンス ヘイルトゥリーズン系 7枠 13番 外 オースミタイクーン 武幸四郎 ラストタイクーン ノーザンダンサー系 14番 外 スギノハヤカゼ 田島裕 ダイイシス シャーペンアップ系 15番 外 スピードワールド 武豊 ウッドマン ミスタープロスペクター系 8枠 16番 父 カネツクロス 的場 タマモクロス フォルティノ系 17番 外 ロイヤルスズカ 南井 ロイヤルアカデミー ニジンスキー系 3着 18番 外 トーヨーレインボー 松永昌 デュプティミニスター ノーザンダンサー系
8枠がめちゃくちゃ異常。
だって、サポートしてくれるはずの3着のトーヨーレインボーがいるでしょ?
そのトーヨーレインボーはG1初挑戦という個性を持っているでしょ?
あとは、フサイチコンコルドのカーリアン=ニジンスキー系の種牡馬に対して、ロイヤルアカデミー=ニジンスキー系のロイヤルスズカがいるでしょ?(しかも他のニジンスキー系は、2枠3番エイシンガイモン・シアトルダンサーは皐月賞のセイウンスカイの1着、5枠9番タイキフォーチュン・シアトルダンサーはNHKマイルCのエルコンドルパサーの1着のように、4歳牡馬のG1レースで使われている。)
そして、フサイチコンコルドの藤田騎手はタイキシャトルのサインになったわけだから、その上のクラスのサニーブライアンやナリタブライアンの騎手がサインになっても良いと思うのだけど、
ナリタブライアン騎乗の3人の騎手=南井克巳・的場均・武豊
これに対して、おいおい、7枠14番〜8枠16番まで「ズラー」。
しかも、裏側の福島記念を覗いてみると、
16頭立て
1枠右1番(外に出すと17番)マイネルブリッジ藤原
1枠左2番(外に出すと18番)ホウエイコスモス大西
サニーブライアンの大西騎手が18番になんかいちゃったりして。
というわけで、
・マイルCSの3着ズバリになる8枠18番か。
・それともその3着がサポートになったニジンスキー産駒でナリタブライアン三冠時の南井克巳が乗ったロイヤルスズカの8枠17番か。
このどちらかがダービーの連対ポジションの1つと考えるかどうかだろう。
もう1つの考え方は、
ナリタブライアンの引退式で彼が17番を背負ってきたら、その週のマイルCSは17番のショウリノメガミが2着だった。
マヤノトップガンの引退式で彼が宝塚記念の6枠9番を背負ってきたら、その当日の阪神3歳牝馬Sは6枠のキュンティアが2着だった。
サクラローレルの引退式で彼が6番を背負ってきたら、その当日は他場のラジオたんぱ杯3歳Sで6番のロードアックスが1着だった。
サニーブライアンの引退式で彼が8枠大外18番を背負ってきたら、その当日は弥生賞で8枠大外のスペシャルウィークが1着だった。
それなのに、どうしてフサイチコンコルドだけダービーの7枠13番をつけてこなかったの?
引退式のお約束のサインをしなかったの?
もしかしたら彼は秘密兵器だから、7枠13番だか7枠14番だかわからないけれど、7枠がダービーの予告なんじゃないの?
という素朴な疑問。
そうにやって改めてマイルCSの7枠を見てみると、
・フサイチコンコルドのダービーがG1初挑戦だったように。
・そのフサイチコンコルドのダービーに対するサインが、中日新聞杯の7枠右13番オグリワンに乗っていた新人1年生騎手の福永祐一のデビュー当日重賞初騎乗だったように。
・このとき1着だったタイキシャトルがG1初挑戦だったのと同じように。
新人1年生騎手の武幸四郎がG1初挑戦だったのが7枠右13番オースミタイクーン。
ダービーというみんながわかりやすいレースなんだもん、マイルCSの3着とかも良いかもしれないけれど、どうしてフサイチコンコルドだけ反旗を翻しているの?という素朴な疑問の方が正解だという考え方があっても良いと思う。
そのときは、例えばロイヤルスズカ・ニジンスキー系の8枠17番は、残念ダービーのNZT4歳Sのエルコンドルパサーの1着で使ってしまったでしょ? あれはG1ではないけれどG2の中で一番賞金が高いレースだし、春のG1ウィークの中で行われた18頭立てのレースだからG1のようなもんでしょ? とうっちゃってもいい。
そして、去年の年度代表馬のエアグルーヴの意味はワールドCでの公式サポーターズソング「翼を下さい。(音楽の教科書にも載っている歌だから、お役所も認めている曲)」の「翼」だと思っているのだが、そういう意味でもワールドCの直前のダービーだからこそワールドCの応援サインがあっても良いと思う。
そうすると、マイルCSの出馬は、1枠と7枠とで「フレフレ、オー」になっている状態。
これに対して、サッカーのテレビ中継は昔からテレビ東京の十八番だったけれど、G1シリーズの18頭立てレースだったダービーTRのテレビ東京杯青葉賞では「フレフレ」の1枠を使ってタヤスアゲインが1着していたっけ、今度は「フレフレ、オー」の「オー」が馬券になってもおかしくはないんじゃないだろうか?
しかもジェニュインの「ジ」とスギノハヤカゼの「ス」で「ジスのサイン」に囲い込まれている7枠右13番だったりする。
ちなみに、競馬塾という雑誌の6月号の31Pで「世にも不思議なダービー予想」というコーナーでこの件について触れたのだが、そこで書いたのは、マイルCSで1着だったタイキシャトルの3枠5番の方。
これはちょっと見通しが甘かったかもしれない。
フサイチコンコルドの引退式という素材はそれで良いと思うのだが、1着ではなくサニーブライアンの力を借りて「3着」、フサイチコンコルド自身は「血統」「個性」「騎手」がサインになるとか、使われなかったフサイチコンコルドのように理解する方が正解だろう。
どちらにしても、7枠13番(14番)、8枠17番(18番)のどれか1つ。
そこにいわゆる「3強」の1頭が入るのならばそこから買うというので構わないのかもしれない。
そしてフサイチコンコルドの最大なる個性は「秘密兵器」であったこと。
それに対してこの頃は、4歳マル外のNHKマイルCのシンコウエドワードが、昨冬のひいらぎ賞の1着以来の出走でいきなり2着をしたローテーション。
4歳牝馬のオークスのエリモエクセルが、残念桜花賞のわすれな草賞以来の出走でいきなり1着をしたローテーション。
秘密兵器っぽいフサイチコンコルドの気運が盛り上がっている。
恐らくダービーでも3強のうちで絡むのは1頭だけで、もう1頭はこういう秘密兵器っぽい馬が連対すると思うし、高い配当をとるためにはそういう馬・もう一方の連対ポジションを見つけることが大事なのだから、出馬が出るまでにはあらかた整理はつけておきたい。
万馬券を1点でとることがサイン読みの醍醐味。苦しさは何事にも変えがたい悦びに変化するのだから、お互いに苦労しましょうや。
というわけで秘密兵器なのだが、シンコウエドワードとエリモエクセルを分析してみると、
・G1レース初挑戦
・フサイチコンコルドのフサイチと同じように、馬主さんが特定できる冠の馬
・フサイチコンコルドがダービーの前走のすみれSで1着だったのと同じように、前走で1着している馬
となる。
そうするとダービーの登録馬で条件に合致するのは、
・センターフレッシュ
・タイキブライドル
ぐらいなもの。
ただこの2頭だと3強に流しても万馬券にはならない。
「前走で1着」の条件を「前走で連対」ぐらいに緩めて、次の馬たちも候補に入れておきたい。
・エリモソルジャー
・ダイワスペリアー
・メジロランバート
7枠13番(14番)、8枠17番(18番)に3強の馬が入るのか、それとも秘密兵器が入るのか。
ズバリ7−8の1点だったりするのか。
そしてもう1個秘かに思っているポジションにこの「秘密兵器」の1頭が入ってくれるのか、出馬を楽しみに待ちたいと思う。
そして、お祭のワールドCの直前ゆえに、配当はオリンピックの直前だったフェブラリーS・日経新春杯と同じように万馬券を期待したい。
勝手なる期待なんですけどどうなりますことやら。(駿)
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