皐月賞/水曜日版
(1998年4月16日提供)
引退式のサイン
名馬の引退式があると、その名馬が背負っていたゼッケン・そのレースの枠や、名馬の要素が絡むというのは良くある話。
例えば、昨秋だったら、
a.マイルCSの週に、馬体をベールのような物で隠したフサイチコンコルド(藤田伸二騎乗・種牡馬カーリアン)の引退式があれば、マイルCSでは藤田伸二の同枠で馬体に同じ血が流れているタイキシャトル(BMSカーリアン)が1着になる。[関係者の同枠・血統を使うパターン]
b.阪神3歳牝馬Sの週に、宝塚記念の9番ゼッケンと緑の帽子をかぶったマヤノトップガンの引退式があれば、阪神3歳牝馬Sではおなじ緑の帽子をかぶった6枠11番キュンティアが2着になる。[帽子の色を使うパターン]
c.有馬記念の週に、有馬記念の6番ゼッケンをつけたサクラローレル(横山典弘騎乗・小島太調教師)の引退式があれば、有馬記念ではマウンテンストーン(小島太調教師)の同枠のシルクジャスティスが1着、ローゼンカバリー(横山典弘)の同枠のマーベラスサンデーが2着になる。[関係者の同枠を一発で使うパターン]
なんてことがあった。
そして一昨年の三冠馬ナリタブライアンの引退式もそうで、
d.エリベス女王杯の週に、菊花賞の4番ゼッケンをつけて引退式。エリザベス女王杯では4番フェアダンスが2着になって「なんだよ〜、そのままじゃない。」[馬番を使うパターン]
e.その翌週のマイルCSで、ダービーの17番ゼッケンをつけて再度引退式。マイルCSでは17番ショウリノメガミが2着になって「おいおい、またかよ〜。」 [馬番を使うパターン]
こんな有名すぎるほど有名な話をしたところで、どこが皐月賞に関係あって、何がスーパーサインなのよ?といったところだろう。
ただしそれをしつこく記憶していて、
・ナリタブライアンが菊花賞のゼッケンを背負ったのだから、そのレースは翌年の菊花賞に関係あるんでしょう。
・ナリタブライアンがダービーのゼッケンを背負ったのだから、そのレースは翌年のダービーに関係あるんでしょう。
と考え出すと、それはスーパーサイン。
さらにもっともっとしつこく記憶していて、
・翌年の菊花賞に関係があったのなら、今度は菊花賞自身が引退式があったエリザベス女王杯にリターンするでしょう。
・翌年のダービーに関係があったのなら、今度はダービー自身が引退式があったマイルCSにリターンするでしょう。
と考えると、もっともっとスーパーサイン。
だって、下表を見れば一目瞭然、
ナリタブライアン引退式(PT1) ナリタブライアン引退式(PT2) エリザベス女王杯の週に菊花賞1着時の4番を着用して挙行 マイルCSの週にダービー1着時の17番を着用して挙行 '96
エリザベス女王杯8枠右15番ダンスパートナー
四位洋文引退式ゼッケンが2着に連動 '96
マイルCS7枠中14番ジェニュイン
岡部幸雄引退式ゼッケンが2着に連動 2枠左4番フェアダンス
藤田伸二8枠中17番ショウリノメガミ
河内洋'97
菊花賞2枠左4番
マチカネフクキタル
南井克巳エリザベス女王杯の2着枠位置が1着に連動 '97
ダービー8枠左18番サニーブライアン
大西直宏マイルCSの2着枠の同枠が1着に連動 4枠右7番ダイワオーシュウ
柴田善3枠右5番シルクジャスティス
藤田伸二'97
エリザベス女王杯3枠左5番エリモシック
的場均菊花賞の1着枠位置が2着に連動 '97
マイルCS3枠右5番タイキシャトル
横山典弘ダービーの2着枠位置が1着に連動 2枠左3番ダンスパートナー
河内洋6枠右11番キョウエイマーチ
松永幹夫
一粒で3個おいしいスーパーサインということがおわかりいただけるだろう。
そうするとナリタブライアンは三冠馬なのだから、ダービーと菊花賞が引退式のサイン(PT1・2)で説明出来た以上、皐月賞で引退式のサイン(PT3)があって「引退式サインの三冠」があるのは当然。
そして、皐月賞は一種のダービートライアルなのだから、ダービーでナリタブライアンの後継者に指名されたサニーブライアンがナリタブライアンの代理人になるのも当然。
サニーブライアン引退式
(隠れたナリタブライアン引退式(PT3))逃げ馬の引退式を弥生賞当日に
皐月賞1着時の(8枠左)18番を着用して挙行'98
弥生賞8枠左13番スペシャルウィーク
武豊・サニーブライアンは8枠大外が印象深かった馬だから8枠大外が1着
・サニーブライアンは逃げ馬だから逃げ馬が2着7枠右10番セイウンスカイ
(逃げ馬)
横山典弘'98
皐月賞?枠??番?????
???枠??番?????
??'99
弥生賞?枠??番?????????
???枠??番?????????
??
みんなの三冠馬の代理なんだもん、素直にこれに飛びついても構わない皐月賞じゃないだろうか?
ならば、ナリタブライアン様の引退式のサインで共通していることはそのレースの2着が、引退式元ネタレースの1着につながるということ。
サニーブライアンは単なる代理馬に過ぎないから、ナリタブライアン様に反旗を翻すことなく2着だった方を大事にしていれば良いと思う。
[2着の7枠右か10番かセイウンスカイか]
そして、弥生賞がサニーブライアンの「枠」と「逃げ馬という性格」で一発で決まったことを良く考えるのならば、それは2年前の皐月賞に骨折で急遽出走できなくなり引退式もやってもらえなかったバブルガムフェローの「バブル」の想い。バブル=一発サイン、バブル=万馬券の性格のうちの「『バブル一発サイン』の隠れた引退式」だったと考えるのが正解なのかもしれない。(ちなみに万馬券一発のサインは、バブルガムフェローのラスト1着である毎日王冠の枠連3−6を一発で使ったスプリングSで使用済み)
そうすると、バブルガムフェローはG1を2勝した優秀な馬。
トライアルで試したことが本番で使われないわけはないのだから、バブルガムフェローの「一発サイン」「万馬券」という考え方は皐月賞でも引き継がれるだろう。
[7枠右も10番もセイウンスカイも]
と言い替えておきたい。
というわけで今回はサニーブライアンが真っ直ぐにダービーに進んだように、
・7枠右も
(先週の桜花賞で「バブルガムフェロー」に対する「バプ」のバプティスタがいた位置)
・10番も
(先週の桜花賞で「エアグルーヴ」に対する「エア」のエアデジャヴーがいた位置)
・セイウンスカイも(その同枠を含めて)
※どうしていまエアグルーヴやバブルガムフェローが大事かというと、2年前にこの2頭は熱発・骨折が原因でこの時期のクラシックに出場できなかったから。今年の春はその「心残り解消」のシリーズなのです。
※どうしてセイウンスカイの同枠を考えるかというと、先週の桜花賞ではエアとバプの同枠が1・2着だった以上、バブルガムフェローの後継者に指名されたセイウンスカイは同枠の意図を持っている可能性があるから。
に注目しようと思っている。
7枠右や10番にはどんな馬が入って、セイウンスカイはどのポジションに入るのだろうか?
大本命馬のスペシャルウィークが「連対馬じゃない可能性」があるだけに、ものすごく楽しみな皐月賞だったりする。
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