皐月賞/開催前日版
(1998年4月19日提供)

まずは、サイン読みという「パズル」を解くためのキーワード、サラブレッドインフォメーションの考え方から。

皐月賞・関東 意を強く、名を刻み、史を創る。

最初に行いたい動作は、第3回中山の最終週という「春の有馬記念」の週なのだから、本家本元の有馬記念のサラブレッドインフォメーションを持ってこようじゃないかということ。
そうすると、

有馬記念・関東 いつまでもあなたと走り続けたい。

この「いで始まってい」で終わるいわゆるリンク形式に対して、今回は「意(い)を強く〜」で「い」で始まっているのだから、有馬記念と尻トリ関係になって何かの要素がつながっても良いと思う。、

1着 7枠左14番シルクジャスティス(ブライアンズタイム産駒)藤田伸二
2着 2枠右 3番マーベラスサンデー(サンデーサイレンス産駒)武豊


枠か馬番か騎手か。
それとも、4歳の三冠レースは「種牡馬が問われるレース」なのだから種牡馬か。

条件は広がるけど、まずは大きく構えて全体を捉えて、これらの要素が絡むと考えることから始めるのが良いと思う。

そうすると、土曜日と日曜日がそう大差あるわけがないのだし、中山大障害というG1級のレースや小倉大賞典という小倉のトリを飾る重賞レースがあるのだから、土曜日の三場のメインレースと中山大障害が有馬記念とどういう関係になってるかをチェックすれば良い。

◎中山重賞/中山大障害
1着 1枠 1番ノーザンレインボー(ノーザンテースト産駒/社台SS)田中剛
2着 3枠 3番ケイティタイガー(スーパールーセント産駒)嘉堂信雄

◎中山メイン/エイプリルS
1着 1枠 1番サイレントハンター(サンデーサイレンス産駒/社台SS)吉田豊
2着 4枠 4番オレンジピール(サンデーサイレンス産駒/社台SS)蛯名正

◎阪神メイン/プロキオンS
1着 6枠左12番テンパイ(ジェイドロバリー産駒/社台SS)横山典弘
2着 3枠右5番エムアイブラン(ブライアンズタイム産駒)四位洋文

◎小倉メイン/小倉大賞典
1着 7枠左14番サイレンススズカ(サンデーサイレンス産駒/社台SS武豊
2着 3枠左6番ツルマルガイセン(ヤマニンスキー産駒)高橋亮

これを分析してみると、


1.重賞レースでは有馬記念要素が1つだけ絡む
2.重賞レースの血統の組み合わせは、1着が社台SSの種牡馬ならば、2着は違うところの管理種牡馬。
3.オープン特別のエイプリルSでは、有馬記念要素であるサンデーサイレンス産駒がダブルで絡んでサンデーサイレンスが強調になっている。



となるけど、「意を強く」というキーワードは「強調する」という意味もあるのだからこれだけ重賞レースで有馬記念の要素が強調されている以上、皐月賞もこの法則に則った結果になると思う。
そして、何故血統に注目するかというと、これはいつかこのホームページでも書きたいことなのだが、競馬はブラッドスポーツなのだから血統のサインは絶対に重要だということ。
「語呂合わせ」や「イメージから暗号を読みとろうとするという曖昧さにあこがれる」(ぼくもやってますし、大好きです。)に夢中なサイン読み派はあまり血統に興味を示さないで、逆に「〜系」や「〜号族」に夢中な血統派はサイン読みに興味を示さない。
接点が余りないのだから、逆にそこに誰も気がつかないサインがあるんじゃないでしょうか?
どちらにしても、「意を強く」の「意」は心のことだし主義主張だし感情全般のこと。
そういった「心」は民族性・血筋によって異なるのだから、血統の組み合わせにも気を配らなければならないということだ。

ならば皐月賞。
洋モノ暦のエイプリルSでサンデーサイレンス産駒が強調になった以上、和モノ暦の皐月賞もサンデーサイレンスがいる枠には注目しなくちゃならない。


2枠右3番
セイウンスカイ
2枠左4番ディヴァインライト(サンデーサイレンス産駒

7枠右13番ボールドエンペラー
7枠14番タヤスアゲイン(サンデーサイレンス産駒
7枠左15番スペーストラベラー

8枠右16番セイクビゼン
8枠中17番ケイエスグッドワン
8枠左18番スペシャルウィーク(サンデーサイレンス産駒武豊



例えば1番人気のスペシャルウィークから2枠3番セイウンスカイを取りたいと思う人がいるかもしれないけど、それだと、

・有馬記念の2着の2枠
・有馬記念の2着の武豊

の組み合わせになってしまって法則に合わないし、スペシャルウィーク・武豊から7枠も法則に合わない。
1枠1番のエモシオンに逃げようとしても、エモシオンはトニービン産駒/社台SSだから社台SS同士になってしまうし、スペシャルウィークにこの法則を適用としても結構逃げ場がなかったりする。
結局、キングヘイローか、クリールサイクロンくらい?

でも、7枠か8枠のどちらかが絡むのは間違いがないんだよなー。
理由は2つあって、

1つは関東のサラブレッドインフォメーション「意を強く、名を刻み、史を創る。」は、前半部・中間部・後半部といういわゆる三部構成の形式。この三部形式が出ると、

・そのレースで7枠か、8枠が絡むか
・トライアルの時に三部形式をだしたら系列のG1レースで7枠か、8枠が絡むか


のサインだったりする。
どうしてかというと三部形式で3を強調しているのだから、G1レースで3頭の馬が組まれている7枠・8枠のどちらかが馬券になりますよという単純な理由なんだけど、ちなみに、この前の三部形式は日経賞・若葉S・毎日杯の時の「天に誓い、地に駈ける、春への想い。」
じゃあ、あの時7枠か8枠かが絡んだかというと日経賞の1−6、若葉Sの5−5、毎日杯の4−6で一切7枠・8枠が絡んでいないのだから、わざわざ三部形式を出したということは今度こそ7枠・8枠のどちらかが絡むということ。

そしてもう1つの理由は、この皐月賞では、

3枠左6番ィニングラック
4枠右7番クリールサイクロン
4枠左8番イホームタウン

ウマを接触させた出馬を作ってきた。
ちなみにJRAのシンボルマークを見てもお分かりのように、競馬は馬がいないと始まらないし、馬が米びつ。
というわけで「ココのサイン」以上に大きな意味があるサインが「ウマのサイン」なんだけど、そのサインの1つに「前に皐月賞で『ウマのサイン』を作ったときと出目が連動する」なんていうのがあったりする。
そのウマのサイン」があったのが、93年の皐月賞。

2枠右3番ルチマックス
2枠左4番ィニングチケット

これに対してあの皐月賞は、

1着 7枠中14番ナリタタイシン
2着 8枠左18番ビワハヤヒデ

枠連7−8だったから、7枠・8枠のどちらかが絡むのはまず間違いがない。

でも、私は7枠を取らざるを得ないんです。
どうしてかというと、水曜日版に書いた引退式のサインをもう一度復習してみると、

・三冠馬のナリタブライアンの菊花賞は、1年前のエリザベス女王杯の枠連2−8のうちの1つが絡む。それに対して菊花賞は、

2枠マチカネフクキタル(3番人気)[1着]
8枠シルクジャスティス(1番人気)[5着]

人気が薄いマチカネフクキタルが1着。
・三冠馬ナリタブライアンのダービーは、1年前のマイルCSの枠連7−8のうちの1つが絡む。それに対してダービーは、

7枠メジロブライト(1番人気)[3着]
8枠サニーブライアン6番人気)[1着]

人気が薄いサニーブライアンが1着。

必ず「人気が薄い枠」が馬券になっていたりするんですね。
というわけで、今回はナリタブライアン様の意志を引き継いだサニーブライアンの引退式の弥生賞の出目が絡むはずの皐月賞。
7枠か8枠のうち明らかに人気薄なのは7枠の方ですから、これはもう7枠を取るしかないんじゃないかと思うんです。

従って《ひとことヒント》でもいくつか弱点を書いてみたようにスペシャルウィークの8枠は買わないつもりだから、7枠(ボールドエンペラー、タヤスアゲイン、スペーストラベラーのどれか1頭)を買うのは予定通り。
ただし、そのスペシャルウィークは将来必ずG1レースを取る馬。
そのレースが何かということと、皐月賞の7枠の相手は何かということは、ダイヤルQ2公式見解の方をお聞きになって下さい。
でも、いちばん最初に書いた法則を適用すると7枠からでもだいぶせばまっちゃうんだよなあ。

今日はこんなところで。

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