ラジオたんぱ賞/開催前日版
(1998年7月5日提供)

曜日版に書いたことは、予告枠が正確かどうかは別にして、サインとしては大事なことを書いたつもり。
そのサインがどのように使われるかは土曜日の競馬が教えてくれるから、今日は土曜日のレースをじっくり復習してみたい。
ずは、マルゼンスキーのスーパーサインの件
今年はマルゼンスキーが出走したレースは必ずマルゼンスキーの作った出目を使っていたから、またまた、
マルゼンスキーの日本短波賞 今期のラジオたんぱ賞
2枠 2番マルゼンスキー
中野渡
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??
6枠 6番プレストウコウ
安田富
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4枠 4番インタースペンサー
大崎
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さてさて?
になるんじゃないかと予想していた。
でも、ラジオたんぱ賞でマルゼンスキーの2枠や6枠が馬券になるためには、土曜日の4歳のグラジオラス賞で、

7枠右13番キャンティクラシコ(父マルゼンスキー)
7枠左14番アプリコットデュー(1番人気)


最低でも「マルゼンスキーにお似合いの1番人気の枠で、とても目立つ父マルゼンスキーが配された7枠」が馬券になければいけなかったと思うのだが、この枠、3着さえもない。
逆に、7枠は自場のTUF杯でダンツサイレンスが2着だったり、函館の函館日刊スポーツ杯で7枠左のミスプロテクターが2着だったりで(このミスプロテクターは福島10Rの7枠左のウッドビーキングの父マルゼンスキーか?)、目立つマルゼンスキーは「サイン使い」の状態。
この結果を見る限り、ラジオたんぱ賞のマルゼンスキーの出目は枠や馬番が他場へのサインになってしまって、函館記念か灘Sのどちらかで使われる可能性が大なんじゃないだろうか?(もちろん6枠を捨て切ったわけではないけど…)(結局、2枠を灘Sの2着で使用)
どうしてマルゼンスキーを使わなくなるかなんだけれど、マルゼンスキーは、

「大外枠でも良い、賞金も要らない、だからダービーに出走させてくれ。」

のダービーが最大目標だった馬。
ペーパーオーナーゲームでゲーム終了がダービー終了と同時なのと同じように、マルゼンスキーもダービーという目標(特に今年はBMSマルゼンスキーのスペシャルウィークが1着だったし)を達成しちゃったのだから、その後はサインも「裏ペーパーオーナーゲーム」「裏開催へのドサ回り」のような体をなすのかもしれない。
このあたりは想像の域を出ないところだけれど、ともかく土曜日の競馬で言えることは、日本短波賞のマルゼンスキーの出目は枠だか馬番だかわからないけど他場に流れることも考えておいた方が良いと思う。(しつこく言っておきますけど、6枠を捨てきったわけじゃない。)
にスプリングSの2・3着枠の6枠右OR左(特に6枠左)を使う件は、土曜日の4歳500万下の7Rでスゴイことを見せてくれた。
1着 1枠 1番クリールオーシャン田中剛
2着 5枠右7番デュプレオレオール柴田善
3着 3枠左4番ジェンツスマイル江田照
単勝1番 14,290円
枠連1−5 14,830円
馬連1−7 16,670円
障害騎手の田中剛が1枠1番で単勝、枠連、馬連の万馬券を作ったというのは、まさしく、あの日経賞の1枠1番テンジンショウグンと同じような状態。
しかも、スプリングSの1着馬クリールサイクロンと同じクリール馬名馬だったりして。
これをどのように解釈するかなのだが、明らかに「お祭り用の布石」のうちでも「1着を使いますよ、1着ですよ。1着ーっ。」と念押しているのだからスプリングSのうちでも、まずは1着だった3枠左5番クリールサイクロンから考え出すのが筋だと思う。
そして、今年の4歳限定の15頭立てのレースはすべて枠連3−6の状態。
日刊スポーツ賞
シンザン記念
新聞 6枠左11番ダンツシリウス
四位洋文
枠連3−6
3枠左5番アグネスワールド
武豊
5枠右8番ミツルリュウホウ
橋本美純
フジテレビ賞
スプリングS
テレビ 3枠左5番クリールサイクロン
蛯名正義
枠連3−6
6枠右10番セイクビゼン
江田照男
6枠左11番タヤスアゲイン
柴田善臣
ラジオたんぱ賞 ラジオ 3枠右4番ビワタケヒデ
藤田
枠連3−3
3枠左5番メイショウオウドウ
飯田
8枠右14番センターフレッシュ
角田
亡くなってしまったマルゼンスキーにばっかり注目していて忘れがちなのだけど、そろそろ時期的にはシンザンの命日(7月13日)だ。
そのシンザンは、父内国産の代名詞のような種牡馬だから、父内国産のキーワードである、

・保護されていること。
・弱いこと。(弱いから保護されているわけだし)


からイメージされる「牝馬限定戦がある牝馬」「抽選馬・市場取引馬限定戦がある抽選馬、マル市」に注目なのだけど、土曜日の福島の特別レースは、すべて、牝馬や、抽選馬や、マル市や、マル父のような弱いものが1・2着になって、「シンザン」を強調していた。
しかも10Rの栗子特別ではニッポーテイオー産駒(短距離の名馬)のマル父のスパークトウショウが1着になって、マルゼンスキーの専売特許だったレコード(しかもJRAレコード)なんかも作って、マル父がマルゼンスキー化しているし。
そりゃそうだよね、時代はダービーが終わって菊花賞に向かおうとしているときに、マルゼンスキーの夢はダービーまで。
実際のマルゼンスキーの種牡馬生活でも、初めてクラシックを取ったのが菊花賞のホリスキーだったように、マルゼンスキーの次代の夢を担うのはマル父化したマルゼンスキーだと思う。
というわけで、土曜日のレースの流れ、時代の進行具合のキーワードは「シンザン」「マル父」「マル父化したマルゼンスキー」。
当然、シンザン記念の出目が絡んだって不思議ではない状況だったりする。
とめると、6枠もありかもしれないけど、

・土曜日の7Rのクリールオーシャンの単勝・枠連・馬連の万馬券
・土曜日の特別レース全てが「シンザン」化していたこと

を見る限り、シンザン記念・スプリングSで共通する3枠左5番のダイレクトか同枠かどちらかを取って、

3枠右4番ビワタケヒデ
3枠左5番メイショウオウドウ

の方が正解だと思う。
シンザン化してから初めての4歳の重賞レースで、無理矢理3枠左の同枠をとるなんていうワザは必要ないと思うから、ビワタケヒデは念のためという感じだろうか?
確率的には、メイショウオウドウ(80%)、ビワタケヒデ(20%)で、どちらか一方が連対するラジオたんぱ賞だと思う。
6枠以外の馬も考えなくちゃならないのは当然だろう。

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