クィーンC/水曜日版
  (1999年2月17日提供) [index] | [next] | [back]

1年前のこの開催は冬期オリンピック長野大会が開催中だった。
あの時の世間の場面を反映するサインを振り返ってみれば、
オリンピックの開幕式には競馬の幕開けの金杯が必要なのだから、
▽東京新聞杯:3枠左6番プレストシンボリ岡部(中山金杯の1着騎手)
▽きさらぎ賞:1枠右1番スペシャルウィーク武豊(京都金杯の2着騎手)
国旗を掲げた「旗手」が行進するのと同じように、金杯の「騎手」が行進をする。

また行進することは次につながることなのだから、翌週は、
▽共同通信杯:8枠右8番エルコンドルパサー的場(中山金杯の1着枠位置)と3枠3番ハイパーナカヤマ岡部(中山金杯の1着騎手)
▽京都金杯:6枠左7番ミッドナイトベットO.ペリエ(京都金杯の1着馬)と5枠5番イシノサンデー四位(京都金杯の2着枠)
金杯の騎手に加えて出目までもが行進する。

さらに閉幕式には競馬の総決算の有馬記念が必要なのだから、
▽ダイヤモンドS:2右3番−7枠左14番(有馬記念一発)
▽クィーンC:7枠左14番エイダイクイン菊沢徳(有馬記念の1着枠位置)
有馬記念がビシッと決めてくれる。
このように開幕式には金杯、閉幕式には有馬記念と、場面に似合ったアイテムがきちんと仕事をしていたことを思い出す。
ならば今年は1年間を通して大したスポーツイベントがない年度。
こういう時は過去のビッグイベントに想いを馳せて「スピードスケートの清水は速かったなあ」「ジャンプの原田は感動的だったなあ」と昔を懐かしむのだから、何らかの形で1年前が余韻を残してくれていると思えばいい。
そうするとスポーツの場面に保証書をつけてくれるレースは日刊スポーツ賞中山金杯とスポーツニッポン賞京都金杯。
その両金杯が、
98年 99年  
中山金杯 ・2着の2番が2着に連動
8枠右15番(父)グルメフロンティア
岡部
7枠左10番サイレントハンター
吉田
1枠左2番セイリューオー
加藤
2枠 2番ニッポーアトラス
蛯名
8枠左16番マイネルブリッジ
横山典
6枠右7番(父)シグナスヒーロー
加藤
京都金杯 ・1着の(外)が1着に連動
・2着の5枠・BT産駒が2着に連動
2枠右3番(外)ミッドナイトベット
O.ペリエ
4枠左5番(外)ヒカリサーメット
河内
5枠右9番エリモダンディ
武豊(ブライアンズタイム産駒)
5枠左7番ブリリアントロード
山田和(ブライアンズタイム産駒)
2枠左4番(地)ホウエイコスモス
内田
1枠 1番(父)カネトシガバナー
秋山
1年前の「出目」「要素」がそんなに変化をしていない以上、金杯−有馬記念を巡るシステムもそんなに変化していないだろうと考えて構わないんじゃないか。
ちなみに1年前が開幕式だった先々週の競馬は、
▽東京新聞杯:1枠左2番ケイワンバイキング横山典(中山金杯の2着馬番)
▽きさらぎ賞:3枠左5番ナリタトップロード渡辺(京都金杯の1着馬番)
のように両金杯のデータを使用済み。

先週も、
▽共同通信杯:2枠2番キンショーテガラ後藤(中山金杯の2着馬番)
▽京都記念:5枠5番エモシオン四位(京都金杯の1着馬番)
同じ。
しかもオリンピックを強調するかのように、大和特別の5番にソルトレイク(次期オリンピック開催地)産駒のリベルタがいたならばそれが共同通信杯・京都記念の1着を指しつつ、共同通信杯のヤマニンアクロは「ソリ」に囲い込まれた荻原師がツツツーと気持ち良く滑べっちゃった状態。
当然、1年前が閉幕式だった今週は、有馬記念のデータを使うことになるのだろう。
ただし1カ月間のスケジューラ的役目になっているレースはJRA有料カレンダーの2月に写真が掲載されたフェブラリーSなのだから、フェブラリーS以降をチェックすることが重要だ。
フェブラリーSは、

▽98年 1着 3枠左6番グルメフロンティア岡部(中山金杯コンビ)
▽99年 1着 5枠右9番メイセイオペラ菅原勲(京都金杯の2着枠の5枠)

中山金杯と京都金杯が逆だし、去年の金杯要素が今年は出目に変化。
東京新聞杯ときさらぎ賞は、去年の金杯騎手が今年は出目に変化。
先週の共同通信杯は、去年の(外)(制限された)の1・2が今年は(父)(保護された)の1・2に変化。
京都記念も、去年の金杯要素(ミッドナイトベット)が今年は出目(5番、もしくは5枠)に変化。
しかも、中山金杯の7枠左を京都記念で使い、京都金杯の5番を共同通信杯で使うと言うように逆転。
このように、中山と京都が逆転してみたり、要素が出目に変化してみたり、冠が逆転してみたり、去年のデータは使いながらも逆転・変化で統一していることがわかると思う。
問題は有馬記念を使うにしても、逆転・変化をどう読むかではないのだろうか。
そうすると先週は、中京に中京スポーツ杯(=両金杯の延長線上であるスポーツタイトルレース)を配置し、かつ中山金杯の権化であるサイレントハンターを京都記念に出走させたのならば、
共同通信杯 京都記念
1年前の低配当馬券が1年後には高配当馬券に化け、1年前の日欧ナンバー1騎手のO.ペリエ/武豊が1年後にはハンデが一番低い「逆ハンデ頭」に逆転した京都金杯システム。 1年前に競走除外を喰らったインタークレバー・吉田が1年後にはサイレントハンター・吉田で1着をし、その相手に1年前の2着の2番を連れてきた中山金杯システム。
1年前の低配当馬券が1年後には超万馬券に大化けし、1年前の(外)が1年後には(父)に逆転した共同通信杯。 1年前に競走中止をした7枠左テイエムオオアラシ・二分師が1年後には7枠左マチカネフクキタル・二分師で2着をし、その相手の1年前の2着の5番を連れてきた京都記念。
たった2つの「中京スポーツ杯」「サイレントハンター」の置き方だけで「東西金杯システムを東西で逆転する」と決定したのだから、今週も似たようなところにポイントがあるはず。
ならば、今週はわざわざ中京に中京開催のメインイベントの中京記念を配置し東京・京都が最終日であることを強調した週だから、先週の金杯とは逆に有馬記念の週だと思って良いのではないか。
「1年前のオリンピックの余韻」の有馬記念と「番組の組み方」の有馬記念がマッチするのだから強力だと思う。
あとはサイレントハンターのようなキャストがポイントになるのだが、有馬記念の1着馬のグラスワンダー・的場は、今週の唯一の出走GI馬エリモエクセル・的場に変化して中京記念に出走。また有馬記念の2着騎手の河内は淀短距離Sのサウンドワールドで出走だし、3着騎手の熊沢も中京記念のブレーブテンダーで出走。関西に有馬記念アイテムが出走するのだから、クィーンCは反対競馬に有馬記念を見るイメージだ。
というわけで「中京記念」「有馬記念キャスト」の置き方を見る限り、今週は「有馬記念を東西で逆転する」の可能性が高いはず。

クィーンCは六甲Sを使う。

▽六甲S(7頭)
1着 3枠 3番(外に出すと10番)(外)アラバンサ四位(断然一番人気、四位は当日にJRA400勝を記録)
2着 2枠 2番(外に出すと9番)(外)ザフォリア幸


淀短距離Sは有馬記念を使う。

▽有馬記念(16頭)
1着 1枠左2番(外)グラスワンダー的場
2着 5枠左10番(父)メジロブライト河内


このデータを大事にしなければならないだろう。
あとは中京記念ともども、先週のファイナルレースをどう活用していくかだけなんじゃないだろうか。

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