エリザベス女王杯/水曜日版
  (1998年11月12日提供) [index] | [next] | [back]

明らかにナリタブライアン追悼(秋華賞はブライアンズタイム産駒同士、天皇賞(秋)はブライアンズタイム産駒と南井克巳の同枠、菊花賞はナリタブライアンが一番美しかったダービーの目一発)シリーズと化したように見えるいままでのGI3戦。
このパターンを見ると、マルゼンスキーが死んだ昨年の第5回中山、
・阪神3歳牝馬Sでマルゼンスキーの朝日杯3歳Sの枠連1−6を出す。
・朝日杯3歳Sでマルゼンスキーの朝日杯3歳Sの6枠を使いながら追悼の常道パターン枠連6−6のゾロ目を作る。
・スプリンターズSではBMSマルゼンスキーの長距離馬のライスシャワーを使って、彼が天皇賞(春)で美しかった2枠3番と、彼が宝塚記念で死んだ8枠16番で枠連2−8を作る。もちろん「大外枠でも良い、賞金も要らない、だからダービーに出走させてくれ」のマルゼンスキーの願い通りに8枠大外でマルゼンスキーのように一度も連対を外したことがないタイキシャトルが1着をする。
マルゼンスキーの追悼三題だったのを思い出す。
そうすると、いつも競馬は同じことを3週続けたら4週目はちょっとだけ変化させるもの。(控除率75%である限りこの流れに例外はない。)
あの時の有馬記念は、
・マルゼンスキーの後継者である同じ「マの字」のマヤノトップガン(コンピュータ会社に勤務していた頃、仕事のパートナーだったメーカーの人が富士通を『F』、東芝を『T』と読んでいた。頭一文字を取るのは暗号・隠語の常道だ。)の1995年の有馬記念、7枠左−2枠を一発で使う。
マルゼンスキーの女版ホクトベガも死んだのだから彼女が一番美しかったエリザベス女王杯も使う。2着のノースフライトの14番を使いながら、実はホクトベガの1枠1番は18頭立てを外に出すと19番で16頭立てでは2枠3番。つまり、1個は内で、もう1個は外でという形で一発で使う。
・日本シリーズ7戦目(PT1)のスプリンターズSでライスシャワーを使ったのだから7戦目(PT2)有馬記念もBMSマルゼンスキーのライスシャワー。彼が一番最後に美しかった1995年の天皇賞(春)、2枠右−7枠左を一発で使う。
のようにマルゼンスキーダイレクトマルゼンスキーの後継者・関係者に変化をして仕事をした。
その有馬記念がダンスパートナー、エアグルーヴ、メジロドーベルと3頭のオークス馬が出走していたことに対して、エリザベス女王杯はエアグルーヴ、メジロドーベル、エリモエクセルとこれまた3頭のオークス馬の出走。
さらに、ナリタブライアンが殆どダイレクトに追悼モードに入っていた3週の翌週のエリザベス女王杯は4週目。
ナリタブライアンダイレクトナリタブライアンの後継者・関係者に変化するのは当然だ。
ならば問題はその後継者・関係者が何なのかだが、1組だけ挙げるとするのならば(マルゼンスキーあたりで3頭いたのだからナリタブライアンならばもっといるに決まっている)、1993年のこのレースの優勝馬で死んでしまったホクトベガだし、ナリタブライアンは三冠馬だったのだから合わせて三冠になるベガも必要になってくると考えて構わないと思う。
それじゃなきゃ、先週の競馬でベガの子供のアドマイヤベガ・武豊を降着(あんなのワザとに決まっている)させておいて、その当日にベガの1993年の桜花賞の02−08をイギリスの関係国のアルゼンチン共和国杯で一発で出すなんていう「ベガを強調する演出」をする意味がない。
来週11月18日には33年ぶりで夜空を「しし座流星群の大嵐」が飾るという滅多にみられない天体ショーがあるのだから、同じお星様馬名のベガもホクトベガも、両方盛大に参加すると考えるのが正解だろう。
▽1993年/エリザベス女王杯(18頭立て)
1着 1枠右1番(外に出すと19番)ホクトベガ加藤
2着 7枠中14番ノースフライト角田
3着 6枠左12番ベガ武豊
これがどのように絡んでくれるかは、お星様に関係するとあるレースをチェックすれば良い。
そのレース、もしあなたがナリタブライアンフリークでナリタブライアンの原点がどこにあるのかをご存知の方ならばすぐにわかるだろうし、且つサイン読みに熱心でデータを収集している方ならばホクトベガ以降のエリザベス女王杯は、親戚・ヒシアマゾン(中野隆厩舎)も去年のエリモシックも全てそのレースの1着を使っていることがお分かりいただけるだろう。
ちなみに今年は滅多にないほどの「しし座流星群の大嵐」。(実は毎年今の時期はしし座流星群を見ることができるのだが今年のものは特に活発)
そして、大井競馬には「こしし座特別」なんて言うしし座のミニ版レースがあったのだが、そのレースはエリザベス女王杯のトライアル(ミニ版)である府中牝馬Sに一発で絡んだりしている。
もしかすると滅多にないほど派手に一発で絡むそのレースなんじゃないかと思っている。
逆に言うと、エリザベス女王杯がエアグルーヴやメジロドーベルが絡んでそんなに高くないのならば、そのレースが万馬券になる可能性がある。狙い目はそちらなのだろうか?

というわけで年度代表馬のエアグルーヴ様にホクトベガの横山典を乗せ、そのエアグルーヴの主戦騎手の武豊はベガの武豊。
「エア(空間)の騎手を交互にベガ・ホクトベガにすることによって、空中に星が瞬いている演出」
ということなのだろうが、忘れちゃいけないのがホクトベガがエリザベス女王杯を勝ったときは加藤和宏の騎乗で、横山典はその後の中央地方交流のダート路線で活躍したときの主戦騎手なのだから、今回横山典に乗り替わることで単純にホクトベガを想起させるためだけの目印になる可能性───つまり馬券にならないことは考えておかねばなるまい。
大体、万馬券(秋華賞)→万馬券(天皇賞(秋))→低配当(菊花賞)と来て、その次にまたまた低配当を持ってくるなんて言うのはミエミエで芸がない話。
また、秋華賞でブライアンズタイム産駒の1・2だったからと言って、このレースがエアグルーヴとグレースアドマイヤのトニービン産駒の1・2を作ったら、これまた芸のない話。
そして、先週の菊花賞が春の弥生賞の同時連対馬が着順を逆転しながらまたまた同時に連対をして低配当を作ったからと言って、このレースが春の産経大阪杯の同時連対馬であるエアグルーヴとメジロドーベルが馬券になって先週と同じことを繰り返すなんて言うのも馬鹿げた話。
さらに、年度代表馬のエアグルーヴ様が札幌記念以来出走するからと言って、昨秋エアグルーヴが同じローテーションだった天皇賞(秋)のバブルガムフェローとのマッチレース・馬連290円を繰り返すなんてのはもってのほか。ちなみにもってのほかという食用菊があるのだが、先週の菊花賞はまさしくもってのほか。
つまり、万馬券かどうかは分からないけれど、エアグルーヴが馬券にならないか、それとも逆にエアグルーヴが比較的人気薄を連れてくるかのどちらかで「中荒れ」になる余地は充分にあると思っている。
ただしこれは勝手なる希望で、この願いが叶わないことも考えておかねばならない。
イヤな(つまり配当が安い)データを挙げておくと、今年はナリタブライアンが死んだ年だからナリタブライアンが三冠を獲って一番美しかった1994年秋のストーリーを再現するという側面があるのだが、あの年はGIシリーズの入り口だった天皇賞(秋)で、
▽1994年/天皇賞(秋)
1着 7枠右10番ネーハイシーザー塩村
2着 1枠 1番セキテイリュウオー田中勝
3着 4枠 4番ロイスアンドロイス横山典
馬連01−10 8,860円
を作ったら、インフォメーションの「時は一瞬にして伝説を作り出す。=おいしいのは一瞬だけで、あとは伝説、つまり連動を作り出すだけ。」の通りに、その後のGIレースは低配当の連続だったなんてこと覚えているだろうか?
この低配当の流れだけはイヤだなあと思っていたら、先週の菊花賞なんかミエミエにあの年のモロ。
天皇賞(秋)で1番人気のビワハヤヒデにアクシデント発生でレース後引退発表、かつウィニングチケットも一緒に引退なんて言う事件があったら、翌週の菊花賞ではビワハヤヒデの弟でウィニングチケットと同じようにダービー馬であるナリタブライアンが三冠を獲ったなんてことがあったのだけど、今年は天皇賞(秋)で1番人気のサイレンススズカにアクシデントがあれば、翌週の菊花賞ではサイレンススズカが毎日王冠を勝った同日に京都大賞典を逃げ切り勝ちした一種のサイレンススズカの後継者的存在のセイウンスカイが1着をして(芦毛がビワハヤヒデを彷彿させる)、サイレンススズカ騎乗の武豊&サイレンススズカと同じ種牡馬サンデーサイレンス産駒でありGI馬のスペシャルウィークが2着をする(BMSマルゼンスキーのダービー馬がウィニングチケットを彷彿させる)。
ナリタブライアンの4番なんかも使ったりして。
でもって1994年の馬連配当520円に対して、今年は510円。やめてくれよー、だ。
ただし救いは地方競馬のウイングアロー(南井騎乗でナリタブライアンのようにダート三冠を獲ろうかという存在)で、その低配当の流れが地方競馬に行っているフシ(木曜日の東京記念の馬連はバカみたいな低配当の260円)がある。
東京記念が低配当だった以上エリザベス女王杯は荒れても良いかもしれないが、どちらのストーリーを採ってくるかは全てはサイン読み担当者の営業理念と匙加減と言ったところだろう。
どちらにしても、1993年のエリザベス女王杯お星様に関係するとあるレース必ず今年の1つのポジションを教えてくれるはず。
そのポジションにエアグルーヴやメジロドーベルの相手になるだろう人気薄の馬が入ってくれれば中荒れ程度は見込めるエリザベス女王杯になるんじゃないだろうか?

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