オークス/水曜日版
(1998年5月28日提供)

a サラブレッドインフォメーション・キーワード作戦/オークスは「微笑」
オークスは「クスッ」だから、サラブレッドインフォメーションに「微笑=くすくす」が出たときのレースが連動する。
つまらんオヤジギャグの世界だが、制作者側のお役人の世界の市役所やら警察やらのさまざまな標語を思い出してほしい。
もうオヤジギャグの大氾濫。
そして解く側だって、馬券で1日に何十万も使ってくれる大のお客様は普通はオヤジ層。
サービスはそういう方面にこそ重点的に向けられるんだもん、インフォメーションもオヤジ同士が心を通じ合えるオヤジギャグで書かれていても構わないと思う。
その「微笑」の原点のレースは1993年の阪神3歳牝馬Sで、関東のインフォメーションは「朔風に忘れ得ぬ微笑みあり。」だった。
馬連時代の新三冠馬ナリタブライアンと夫婦のような役目だったヒシアマゾンのレースだったということもあるだろうし、インフォメーションに「微笑」が大書された初めてのレースということもあるのだろう、そこから毎年、枠か馬番か少なくとも1つがオークスに連動するようになった。
年度 阪神3歳牝馬S オークス 連動の仕方
93→94
2枠3番ヒシアマゾン
中舘
2枠3番チョウカイキャロル
小島貞
・1着馬番が1着に連動
5枠右8番ローブモンタント
M.キネーン
7枠左15番ゴールデンジャック
四位
94→95
8枠右9番ヤマニンパラダイス
武豊
3枠右5番ダンスパートナー
武豊
・着順がクロスしながら枠連が一発で連動
3枠 3番スターライトマリー
小島貞
8枠右16番ユウキビバーチェ
松永幹
95→96
6枠右6番ビワハイジ
角田
7枠左15番エアグルーヴ
武豊
・2着馬が2着の枠位置で1着に連動
7枠左9番エアグルーヴ
M.キネーン
1枠右1番ファイトガリバー
田原
96→97
6枠 6番メジロドーベル
吉田
8枠左16番メジロドーベル
吉田
・1着馬が2着の枠位置で1着に連動
8枠左10番シーズプリンセス
四位
5枠右9番ナナヨーウイング
石橋
97→98
1枠左2番アインブライド
古川吉
3枠左6番エリモエクセル
的場
・阪神3歳牝馬Sはマル外がいるレースだから外から数える。
キュンティアは外から数えて6番目だから、内から数えて6番目のエリモエクセルが1着になる。
6枠右11番(外から数えて6番)
キュンティア
高橋亮
7枠中14番エアデジャヴー
横山典
もちろん今年も阪神3歳牝馬Sが関連する可能性はあるのだが、今までの年と違うのは、この1年間に関東のインフォメーションに「微笑」が大書されたレースが2回もあったことだ。
中山牝馬S 桜花賞
君の微笑みには誇りがある。
自分の可能性を切り拓き、栄光の舞台を自由に踊る。
美しさに強さを映し、鮮やかな走りを輝かせる。
ひと春ごとに魅力を増す、 君の微笑みには誇りがある。

夢を楽しむ微笑みが春を制す。
馳せる想いが桜に染まり、美しき者たちの舞台は幕を開ける。
この一瞬を楽しむがいい、そして鮮やかな風となるがいい。
可憐な微笑みで、君自身のために、 最高の春を制して欲しい。


5枠左6番メジロランバダ横山典 5枠右9番ファレノプシス武豊
8枠右11番ランフォザドリーム河内 7枠左15番ロンドンブリッジ松永幹
6枠左8番クロカミ岡部 5枠左10番エアブジャヴー横山典
このように過去に大書されていたものが、今年別なレースに書き替えられたのは明らかに変化だろう。
良く考えてみれば、マル外3頭出しの阪神3歳牝馬Sで1着になったヒシアマゾンがエリザベス女王杯で6枠で2着降着をしたら、その年その6枠を使って、関東馬3頭出しの阪神3歳牝馬Sを制したのがメジロドーベル。
ヒシアマゾンが引退して、その後継者に当たるメジロドーベルが変形3冠馬(桜花賞のゾロ目2着馬・オークス馬・秋華賞馬)として君臨している現在なのだから、メジロドーベルを基準にした新システムとなったと考えるのが正解なのかもしれない。
というわけで、4歳牝馬クラシックの原点のレースは阪神3歳牝馬Sだから注意するも、新「微笑」が出た以上、中山牝馬Sと桜花賞は今後とも避けられないレースだと思う。両レースを徹底的に考えるのが良いと思う。
恐らく中山牝馬Sが一番おいしいシステムだ、と予測しているところ。
94年→95年の阪神3歳牝馬S→オークスで枠連3−8が一発で連動したように一発でサインしてくれる可能性があると思うから(もちろん、中山牝馬Sの目が一発で連動するということではない。誤解なきよう。)、この件に関して興味がある方は当日のダイヤルQ2を聴いてもらうということで勘弁していただきたい。
今回は、桜花賞の「微笑」角度から攻めてみたい。

b 桜花賞 to オークス
まず、桜花賞のインフォメーション「夢を楽しむ微笑みが春を制す。」を暗号的に正確に理解すると、
今年の大テーマはマルゼンスキーの追悼。
夢は、

・亡くなったものが手が届かなかったこと(馬券にならなかったこと)
・「夢よもう一度」だから、活躍したときのポジション

の暗号。
楽しむ 実現すること、もしくは、交換しあうこと。
微笑み オークスへの暗号。
また、微笑みには「つぼみが開き始めること。」の意味があるから、「主語・目的語の両サイドに花が咲く。」という暗号の意味もある。
春を制す 春は三寒四温だから、行ったり来たりしながら制する。
以上をまとめると、「マルゼンスキーの、活躍したときのポジションや馬券にならなかったポジションが、時期や場所を行ったり来たりしながら交換しあって、花を咲かせるように両サイドが馬券になりますよ。それがオークスまで続きますよ。」となる。
例えば、あの週は土曜日の4歳牝馬のわすれな草賞は、

2枠 2番ヤマノセンプー(2着)
3枠右3番マルカコマチ
3枠左4番サクラスエヒロ(BMSマルゼンスキー)
4枠右5番シンコウノビー(3着)
4枠左6番エリモエクセル(1着)

だったから、現在存在しているBMSマルゼンスキーをつぼみにして、その両サイドにパッと花が咲いて枠連2−4。
そして日曜日の本番の桜花賞は、

今年の桜花賞
5枠右9番ファレノプシス(1着)
5枠左10番エアデジャヴー
6枠右11番アインブライド(阪神3歳牝馬S1着馬)
6枠左12番サイキョウザクラ
7枠右13番バプティスタ
7枠中14番マックスキャンドゥ

7枠左15番ロンドンブリッジ(2着)
2年前の桜花賞
5枠右9番ノースサンデー
5枠左10番ホクトペンダント(BMSマルゼンスキー)
6枠右11番ビワハイジ(持込馬/阪神3歳牝馬S1着馬)
6枠左12番リトルオードリー(持込馬)
7枠右13番イブキパーシヴ(持込馬)(2着)
7枠中14番シーズグレイス
7枠左15番メイショウヤエガキ
・マルゼンスキーは持込馬
・マルゼンスキーは朝日杯3歳Sの1着馬だから、阪神3歳牝馬Sの勝馬はその代理
・マルゼンスキーの活躍したポジションは朝日杯3歳Sのレコード大差勝ちの6枠

で、インフォメーションのサブコピーに2年前と関係しますよ(馳せる想いが桜に染まりの部分が2年前と全く同じ)というメッセージが出ていたのだから2年前の出馬表を持ってきて、2年前のBMSマルゼンスキーや持込馬やマルゼンスキーの活躍アイテムをつぼみにして、その両サイドにパッと花が咲いて枠連5−7。
これがあの時のインフォメーションの正確な読み方の1つだと思う。
そうすると、桜花賞は花のレースだけれど、オークスは木のレース。
花が咲いた後の木がすくすく成長していって農林水産省の管理下にある林業の絵を描くレースがオークスなのだから、

・1つは、あの桜花賞の週に馬券になって目が出た馬たちが、それ以降馬券になっていれば芽として残されている。馬券にならなければ他の芽が育つように間引きされたと考えて、逆に他の馬の強調になっている。以上のような間引きシステムの考え方。
・2つは、桜花賞の週に幹の両サイドに花が咲いた以上、その幹がどれだけすくすく伸びているかの確認をする。つまり、出目の囲みが馬券になっているかどうかを確認する出目の成長システムの考え方。

桜花賞以降、この2つがどうなっているかをチェックすればある程度の絵は読めるんじゃないだろうか?

c 桜花賞 to オークス(間引きのシステム)
桜花賞の週の中山・阪神の関連レースの連対馬表は以下の通り。
  中山 阪神
土曜日 ダービー卿CT 2枠 2番ブラックホーク
岡部
わすれな草賞 4枠左6番エリモエクセル
四位
8枠左11番ケイワンバイキング
横山典
2枠 2番ヤマノセンプー
中舘
日曜日 千葉S 1枠右1番ダイワカーリアン
柴田善
桜花賞 5枠右9番ファレノプシス
武豊
3枠右5番ベルグネーヴィ
木幡
7枠左15番ロンドンブリッジ
松永幹
このうち赤字の馬が桜花賞の週以降出走しているのだが、いずれも馬券にならないで間引きされている。
ということは、自動的に青字の馬を育てたい意思の現れということになるから、この3頭のどれかは馬券になるだろう。
ただし、競馬は優勝劣敗の法則で成り立っているし、間引かないで育てたい樫の女王が2頭いても仕方がないのだから、馬券になるのは1頭だけ。
例えばあなたがファレノプシスを選んだら、ロンドンブリッジやエリモエクセルは無条件で消して構わないだろうし、ヤマノセンプーはサンスポ賞4歳牝馬特別で既に間引かれているのだから育ちようがないと思う。
もっと面白いのは、このレポートをまとめていて気がついたことなのだが、間引かれた赤字の馬たちは必然的に他の芽を育てるための栄養素になるのだからその隣に再び花が咲くサイン馬になっていて、自場から自場へ、もしくは自場から他場へ、必ず馬番のサインになってたりしてること。
いちばんショックだったのは、千葉Sのはっぱレースで万馬券媒体をしたベルグネーヴィが青葉賞の直前の立夏Sの2枠3番にいたら、同じはっぱレースの青葉賞がその両サイドの馬連2−4で一発で決まって19,540円の万馬券だったこと。
ぐえ。
やっぱ農林水産省だわ、こういう考え方もあるのね。
どちらにしても馬券になるのは青字の馬のうち1頭だけではないだろうか?

d 桜花賞 to オークス(出目の成長のシステム)
出目の囲みの表は以下の通り。
中山 阪神
ダービー卿CT 2枠 2番ブラックホーク
岡部
わすれな草賞 4枠左6番エリモエクセル
四位
8枠左11番ケイワンバイキング
横山典
2枠 2番ヤマノセンプー
中舘
同じ短距離系列の京王杯SCへ 桜花賞の前座レースだから、オークストライアルへ
京王杯SC 1枠右1番タイキシャトル
岡部
サンスポ賞4歳牝馬特別 8枠右15番マックスキャンドゥ
四位
2枠左4番オースミタイクーン
武幸
3枠右5番スィートマティルダ
加藤
枠連2−8で囲まれた1枠が1着に連動、しかもダービー卿CT時の岡部が重賞140勝だったことに対して、同じ岡部がレコード勝ち。 枠連2−4で囲まれた空間のうち3枠が2着に連動。
千葉S 1枠右1番ダイワカーリアン
柴田善
桜花賞 5枠右9番ファレノプシス
武豊
3枠右5番ベルグネーヴィ
木幡
7枠左15番ロンドンブリッジ
松永幹
同じはっぱレースの青葉賞へ 牝馬三冠レース
青葉賞 1枠左2番タヤスアゲイン
柴田善
オークス 3枠左6番エリモエクセル
的場
2枠左4番メジロランバート
吉田
7枠中14番エアデジャヴー
横山典
ダイワカーリアンとベルグネーヴィに囲まれた空間が一発で連動。しかも両レースとも万馬券。 ファレノプシスとロンドンブリッジに囲まれた空間が連動するはず。
10番〜14番のうち、14番が2着。
すべて馬券になっている以上、オークスも桜花賞の出目の囲みの空間のどれか1頭は馬券になるだろう。
さらに「控除率のシステム」(競馬は賭金の25%は税金としてとられる。だから4つのものがあったら3つまでは連対馬を教えてくれるけれど、残りの1つは税金としてとられるシステム。)から次のことが言える。

1つは、上記の出目の成長システムは桜花賞の週の4つのレースのうち既に3つで使ってしまった以上、4つ目の桜花賞→オークスはないんじゃないかという考え方があるが、わすれな草賞はメインレースじゃないから関係ない。
2つは、日曜日の中山メインの千葉Sが一発で4歳牡馬の青葉賞のサインになって2頭の連対馬を教えた以上、同じ日曜日メインの桜花賞が一発でオークスのサインになることはないだろう。だから、枠連5−7で囲まれた空間で馬券になるのは1頭だけだろう。

e まとめ + 中京のメインレースの考え方
ファレノプシス、ロンドンブリッジ、エリモエクセルのうち、1頭だけが馬券になるんじゃないか。
また、桜花賞の出目に囲まれた5枠左10番〜7枠中14番のうち、1頭だけが馬券になるだろう。

出目のレンジが広いのだが、これは桜花賞の関東のインフォメーション「夢を楽しむ微笑みが春を制す。」を、
手が届かないことだから、関東からは手が届かない(つまり馬券が買えない)桜花賞の週の中京のレース。
楽しむ 枠や馬番を交互に使って。
微笑み オークスの週は。
春を制す 日本の殿様のレースの金鯱賞と4歳馬の女王のレースのオークス。
と解釈することで狭めてみたい。
そうすると、桜花賞の裏側にあった日曜日の中京のメインレース・穂高特別は「穂高」の山には広葉樹の樫(楢)がとてもお似合い。

1着 6枠左9番ロングワールド幸
2着 5枠左7番エイシンマイティー野元

このうち、6枠左と5枠左の枠位置が桜花賞の出目の囲みの位置に合致する。
6枠左12番か、それとも5枠左10番か。どちらかがオークスの連対ポジションじゃないだろうか?

[index] | [next] | [back] | [mail]