新潟記念/水曜日版
(1998年8月27日提供)

お化けたちのショータイム・新潟記念
エアグルーヴの復活は「お化けたちの復活」だ。
マルゼンスキーのラストランだった日刊スポーツ杯短距離Sの4枠4番を使ってのマルゼンスキーの復活
シンザンのラストランだった有馬記念の4枠4番を使いながら、ここ1・2年のシンザン記念の連対騎手の武豊が乗ってのシンザンの復活
インフォメーションが「輝きに満ちた北都の風物語。」の「ホクト」キーワードであるときに、相手にホクトベガの中央G1・エリザベス女王杯の1枠1番を指名しながらホクトベガの復活
そして、ナリタブライアン・武豊は高松宮杯で13頭立て4枠左5番に入れられて4着、それでも4着になったが故にメジロマックィーンを抜いて賞金王になったのだけれど、エアグルーヴ・武豊は同じ「たか」の宝塚記念で13頭立て4枠左5番に入れられて3着、2着になりさえすれば牝馬史上初の7億円牝馬になるところを1回待たされて、札幌記念で同じ4枠で牝馬賞金王の想いを遂げたのだからイコールのナリタブライアン。ゆえにナリタブライアンの復活
さらに、ターフにシーキングザパール・タイキシャトルの凱旋ムードが漂っているときに、欲しいのは乾杯だから東西金杯。京都金杯の2着馬エリモダンディは武豊だったから、日経新春杯後に予後不良になったエリモダンディの復活
さらにさらに、ほとんど種牡馬失格の烙印を押されている怪物(=お化け)のオグリキャップ(JRAフェスティバルのアイテムゆえに必要)も、彼に騎乗していた騎手たち(あの、増沢末夫騎手までも!!)が馬券になることでオグリキャップの復活
そしてそして、エアグルーヴは去年の札幌記念の1着馬で、去年の2着は1枠1番。それが今年もズドーン。ということは馬と出目とで1年前という「過去」が復活
あとは、直接エアグルーヴとは関係ないのだが、タクシー業界では長距離(=万馬券)の客を「お化け」と言うときに、今年の万馬券・日経賞のシンボルマークのテンジンショウグン・江田照男が土日のメインレースをブッコ抜くから、万馬券のお化けも復活
ターフにはお化けの雰囲気が満ち満ちている。

そうすると、今週の新潟記念にもお化けたちがウヨウヨだ。
先週のエアグルーヴ・武豊と同じような存在であるトニービン産駒で最重量の58キロを背負いながら東のリーディングジョッキー・蛯名正が乗るオフサイドトラップをシンボルマークにしながら、BMSマルゼンスキーのガールスカウト、種牡馬マルゼンスキーのクラウンシチー、マルゼンスキーの子供になるサクラトウコウのスガノオージ、マルゼンスキーの甥っ子になるマルゼンシーズが出走予定だからマルゼンスキーがウヨウヨ
シンザンは父内国産馬のシンボルマークだけど、マル父限定のカブトヤマ記念を勝ったスガノオージや名馬のタイトルレースのセントライト記念を勝ったシャコーテスコが出走予定だし、父内国産のシンボルマーク=最優秀父内国産馬だからメジロドーベルも必要なのだけど(JRAの有料カレンダーの9月を見てごらん、そろそろ9月だし。何でも早出し!)メジロシェダールは出走するは、騎手の吉田もプロモーションで出走するは。シンザンだってウヨウヨだい。
さらに、ナリタブライアンは早田牧場新冠支場の生産だったことに対して、お仲間になるパルブライトとルミネッセンスが出走予定。
過去の連対馬
だって、一昨年の1着馬のトウカイタローや去年の1着馬のルミネッセンスが出走予定。
万馬券の江田照男の名前も見えるし、今夏の万馬券・お化けレースだった函館記念のパルブライト、北九州記念のマチカネヤマビコの名前も見える。
もちろんJRAフェスティバルのもう1頭の名馬・タマモクロス産駒のファーストソニアなんていうのも名を連ねている。
おっと、つい最近死んでしまったアロハドリームの関係者も出席予定で、クリエイター産駒のクリエイターキングに、岩城調教師のシロヤマボールドか。
そして忘れちゃいけないプリンセス・ダイアナの1周忌、クィーンSやクィーンCのようなロイヤルのシンボルマークのような存在が欲しいと思うと、去年のクィーンSの勝馬・プロモーションの名前も見える。
というわけで出走するか否かは別にして、新潟記念の役者たちは、エアグルーヴに引っ張り出されたお化けたちのショータイムのような体を成している。
「お化け=実態が見えないもの」がテーマなのだから、まずはそこにいないものに注目するのが当然なんじゃないだろうか。

ならば、ターフにもう1つ満ち満ちているのがシーキングザパール・タイキシャトルの凱旋ムード。
そんなときに武豊・岡部幸雄は、週末はドイツのバーデンバーデン競馬場に出走予定で、先週のトニービン・イタリア会議に続いて今週は同盟国・ドイツとの国際サイン会議中だから、いない。
すぐにお化けになっちゃうなんてねえ。
乾杯を続けたいのに、みんな、さびしい。
でもどうせ岡部は来週には帰ってくるし、タイキシャトルも今週帰ってきたばかり。
「二人ともトイレにでも行ったんだろ。でも武豊はちょっと遅そうだな。
おっと、タイキシャトル君帰ってきたかい、ご苦労様。
いやー、駆けつけ3杯ということで〜。
ホレ、一気、一気、一気〜。」
なんてことがあるのかどうかはわからないが、岡部幸雄・武豊を刺身にしつつ、ドンチャン騒ぎはますます盛り上がって、タイキシャトル・シーキングザパールの凱旋話に花は咲き続けるのだろう。
そうすると今この場面に欲しいのは、札幌記念という重賞レースで武豊が勝った以上、バランスをとる意味でもその札幌記念に出走していた岡部幸雄。
8枠右11番(外)プレストシンボリ岡部(藤沢和雄師)
ズバリ、金杯でカンパイ!の中山金杯の1着ポジションだし、藤沢和雄師のプレストシンボリだし、早速岡部ジイサンが帰ってきたらすぐにハンデ戦のHBC杯で、
▽HBC杯
8枠右13番ユノダイナザウルス岡部
6枠左10番サクラナミキオー蛯名
3枠左4番ミヤギロドリゴ南井
「ジイサン、あんなことあいさつしてたよ〜〜。」みたいに馬券になっていたし。
大注目は、この8枠右だと思う。
ちなみにこのポジションはシーキングザパールの角度からだと、
「武豊が帰ってくるのはちょっと遅そう。
だから、シーキングザパール関連はちょっと昔のアルバムを探してみようか。
おー、これこれ。94年に8枠右11番でインターシュプール蛯名正義(森秀行調教師)が勝ったやつ。
だってさぁ、お化けって『オバケのQ太郎』だから毛がチョットしか生えてないないじゃん。インターシュプールの森調教師(=シーキングザパール)って、写真見れば分かるけど頭がQちゃんとちょっと似てるしさ。
あ、怒った?ごめんごめん、でもね、インターシュプールってレコード勝ちなんだよ。
マルゼンスキーもレコードの権化みたいな馬だったからさ、先週はスゴ〜く古いマルゼンスキーの4枠を引っ張ってたから、今週は現代に割合に近いところでマルゼンスキーに似た動きをしたポジションを使っても良いと思うんだよね。
お化けたちのショータイムには、Qちゃんとマルゼンスキーの復活が欲しいんだよなあ。」
てな感じか?
さらに8枠は、岡部・武豊がバーデンバーデン競馬場に出走するからバーデンバーデンCからのサインも欲しいのだけれど、先週の新潟日報賞では、
1枠 1番チアズサイレンス
  (バーデンバーデンCの2着馬が、バーデンバーデンC時と同じ1枠1番に出走)
8枠左9番キビダンゴ
  (バーデンバーデンCの3着馬が、やはりあの時と同じ8枠に出走)
で馬券にならずじまいだったから、1枠か8枠かのうちの8枠でもあったりする。
というわけで、特に注目したいのは8枠右側で、その次に8枠左。札幌記念のプレストシンボリと94年のインターシュプールの馬番が重なる11番はその次の候補だと思う。
特に、8枠という枠には注目しているのだが、一体どんなお化けが入るのだろう?

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