NHKマイルC/水曜日版
(1998年5月14日提供)
a.NHKマイルCの性格付けを認識しよう。
レースの性格付けをすると、それまでは見えなかった関連レース(=サインレース)があぶりだしのように見えてくるから面白い。
レースの性格付けといっても別に難しいことはなく、JRAの公式文書に書かれている「レースタイトルの意味・由来」、そのレースにまつわるエピソード等々から、勝手に類推するだけ。この「勝手に解釈する、つまり相手が与えた枠組みにこだわらない姿勢。」「勝手に解釈したら、結果が伴っているかどうかを徹底的にリサーチする態度」は常に大事にしておきたい。
今回は秋華賞込みでNHKマイルCの性格付けとサインレースをレポートするのだが、来週の高松宮記念・宝塚記念(タカタカのレース。以前は高松宮記念は宝塚記念の週にあった。)とか、フェブラリーS・札幌記念(冬のG1と冬の王様の土地レース。以前は札幌記念はダートのレースだった。)にもきっとこの発想で見つかるサインレースがあるはず。
良かったら皆さんも考えてみて下さい。
というわけで、まずはNHKマイルCの性格付けをしてみると、このレースはG1レース改革元年だった1996年に高松宮杯・秋華賞と共にG1に格上げになった4歳のレース。
そして生まれた年度(人間や馬に誕生日があるように、レースにも誕生年があると考えれば良い。)の性格付けをすると、1996年は福永祐一を頂点にして、
関東:柴田大知・柴田大知・牧原由貴子・田村真来
関西:福永祐一・和田竜二・古川吉洋・高橋亮・常石勝義・細江純子
花の12期生の新人騎手が話題になった年度。
この2つを結び付けた方程式が、
4歳馬の新設G1(ぴちぴち)=新人騎手(ぴちぴち)+花の12期生の騎手(ぴちぴちの原点)
のぴちぴちつながりで、これに基づいた次の3つのレースがNHKマイルC・秋華賞のサインレースだったりする。
サインレース(その1) サインレース(その2) NHKマイルC その年度で一番話題になった新人騎手の
初勝利のレース福永を頂点とした12期生が原点なのだから、12期生が一番話題になったレース 秋華賞
サインレース(その3) 連動の仕方 秋華賞 マーメイドS。
マーメイド(人魚)はぴちぴちで瑞々しい存在。
得体のしれない部分もあるからJRA入社1年目の新人類である新人騎手にお似合い。その年の秋華賞をサインする。 NHKマイルC 翌年のNHKマイルCをサインする。
今日はこの中からサインレースのその1・その3をレポートしようと思う。
b.サインレース(その1)/一番話題になった新人騎手の初勝利のレース
初歩中の初歩のサインは出目の連動だと思う。
従ってヒヨっ子の新人騎手の初勝利のレースのサインは、そのレースの出目がNHKマイルC・秋華賞に連動すること。
ただし連動には必ずルールと理由がある。
そうするとこのサインレースの場合は、
・NHKマイルCはアルファベット+カタカナのレースで外人の小学生が簡単に書けるNHK+日本人の小学生も簡単に書けるマイルなのだから、サイン(=記述)は簡単。
・秋華賞は漢字のレースで外人の小学生が習うにはちょっと難しい+日本人の小学生でも「華」の字を習うのは中学年以降なのだから、サイン(=記述)はちょっと難しい。
のようにレースタイトルの字面通りだったりするのが面白い。
年 話題になった新人騎手の
初勝利のレース話題になった理由 NHKマイルC NHKマイルCへの連動の仕方 秋華賞 秋華賞への
連動の仕方96 1名初
2R4枠左8番マルブツブレベスト
福永福永洋一の息子の祐一の初騎乗初勝利 4枠右7番タイキフォーチュン
柴田善・1着の同枠が1着に連動
・2着の枠位置が2着に連動
(1つは同枠で、もう1つは枠位置で、1・2着が単純に連動)7枠左15番ファビラスラフィン
松永幹・3着の枠位置が1着に連動
(3着連動はちと難しい)2枠右3番クインプラネット
塚越2枠右3番ツクバシンフォニー
横山典6枠右11番エリモシック
河内7枠左14番マーブルリヴァー
溝橋1枠右1番ゼネラリスト
M.ロバーツ5枠左10番ロゼカラー
藤田97 読売
マイラーズC4枠左6番オースミタイクーン
武幸池田鉄平の初騎乗初勝利が吹っ飛ぶ武幸四郎のデビュー週重賞初制覇45,640円の万馬券 7枠右13番シーキングザパール
武豊・3着の馬番が1着に連動
・2着の馬番が2着に連動
(3着連動はちと難しいけど、2着馬番の連動は単純)5枠左10番メジロドーベル
吉田・3着の枠が2着に連動
(3着連動はちと難しい)8枠左14番ロイヤルスズカ
南井7枠左14番ブレーブテンダー
松永幹8枠中17番キョウエイマーチ
松永幹8枠右13番ヤマニンパラダイス
熊沢6枠左12番ショウナンナンバー吉田 4枠左8番エイシンカチータ
山田和98 1名3
2R
(11頭立て)8枠右10番(21番)
オーガストキング
穂刈穂刈は、福永と同じ中京2Rでデビュー戦デビュー勝ちをした騎手だし、福永と同じように中京競馬で負担重量に関するトラブルを起こした騎手。(いわゆるミニ福永) 5枠右9番エルコンドルパサー
的場
・1・2着の囲みの馬番の9番が1着に連動?枠?番?????????
??
(ちと難しく連動するはず)7枠右8番(19番)
ジャストダガー
河北3枠右5番シンコウエドワード
田中勝?枠?番?????????
??3枠 3番(14番)
テイエムラシアン
原田4枠右7番スギノキューティ
河内
というわけで、今年は穂刈騎手の初騎乗初勝利のレースの出目が単純に連動することになると思う。
そうすると基本的には、カップレースのG1のジャパンCが「3年間は日本の牡馬(トウカイテイオー→レガシーワールド→マーベラスクラウン)が1着になり、次の3年間は日本の牝馬(ヒシアマゾン→ファビラスラフィン→エアグルーヴ)が2着になり、6年間は同じことを続けてくれた」ように、サインを「3年間+3年間=計6年間」続けてくれる因子を持っているのがカップレース。
そういえばジャパンCの6年連続シリーズの幕開けを告げたトウカイテイオーが4歳時は裏街道組だったように、新人騎手の幕開けを告げた福永祐一も中京デビューだから裏街道組だった。
ならばNHKマイルCもカップレース。
今までの2年間は「2着の枠か馬番のどちらかが2着に連動。」だったのだから、3年目の今年もその連動の仕方を通すのではないだろうか?
2着 7枠右10番(19番)ジャストダガー河北
枠(同枠も含めた)か、馬番か、それとも外に出した馬番もか。
絶対に注目だと思う。(結局、ちょっと難しく囲みの馬番が採用されました。レビューにも書いたように土曜日のメインレースが使い方を教えてくれるようです。)
c.サインレース(その3)/マーメイドS
マーメイドSは花の12期生の頂点・福永祐一が初めて重賞レースで連対したメモリアルレースだから、今度は翌年のNHKマイルCと何らかの関係があるんじゃないかと考えるのはどうだろう。
しかも、その福永が重賞連対したときの関東のインフォメーションが、
第一章に記される純真。
の「第一」キーワード。
関東の第一チャネルとNHKはお似合いなのだから、インフォメーションのキーワード連動作戦(一度連動レースのフラグを立てたら、目に見える変化があるまでそのレースがしばらくは連動レースになるという作戦)からも関係するだろうと想像できるのが嬉しい。
96/マーメイドS(15頭立て) 96/秋華賞 97/NHKマイルC 8枠右13番シャイニンレーサー
河内7枠左15番ファビラスラフィン
松永幹7枠右13番シーキングザパール
武豊1枠 1番(15番)ゴールデンジャック
福永6枠右11番エリモシック
河内7枠左14番ブレーブテンダー
松永幹3枠左4番(18番)シンフォニー
土肥・2着の外馬番が1着に連動
・1着の騎手が2着に連動・1着の馬番が1着に連動 97/マーメイドS(13頭立て) 97/秋華賞 98/NHKマイルC 8枠左13番エアグルーヴ
武豊5枠左10番メジロドーベル
吉田5枠右9番エルコンドルパサー
的場1枠 1番(14番)シングライクトーク
横山典8枠中17番キョウエイマーチ
松永幹3枠右5番シンコウエドワード
田中勝7枠左11番カモンマイハウス
小島・1着の枠が2着に連動 ・マーメイドSの福永がいた3枠を使用
・NHKマイルC自身に出走していた3枠左6番福永の同枠を使用
2年目の今年はマーメイドSの何着が連動するかが大問題なのだが、インフォメーションのキーワード作戦の初年度が、
「第一」キーワードだったら、1着馬番の13番がシーキングザパールに連動したように、「第一 → 1着が連動」の関係
のようにその時のインフォメーションが教えてくれた以上、何着が連動するかはその時のインフォメーションに書いてあると思っても構わないと思う。
ならば、去年のマーメイドSの関東のインフォメーションは、
海原を泳ぐように流麗に駆ける。
これに暗号的解釈を施してみると、
海=「さんずい」だから3着
海原=馬番や外に出した馬番なんて細かいこと言わずに、大きく構えて枠
従って「3着の枠が連動しますよ」ということになる。
3着 7枠左11番カモンマイハウス小島
枠位置にこだわることなく7枠が大事だと思うし、これは「一番話題になった新人騎手の初勝利のレース」の2着の7枠右(同枠を含めた)とも重なる。
d.まとめ
十中八九、7枠から1頭だけ連対馬が出ると思う。
そして7枠でも右・中・左のどれかというのならば、ここに書いたサインの中で重要なのは「一番話題になった新人騎手の初勝利のレース」が初歩的にサインをすることだと思うから、
1に7枠右13番(確率60%)
2に7枠中14番(確率40%)
のような感じじゃないだろうか。
特に、1年前がゾロ目の5−5だった先週のテレビ東京杯青葉賞(12チャネルの次は1チャネルのNHKマイルC)が指し示してくれた1年前のゾロ目作戦(ここをクリック)は、
97年 1着 5枠左10番トキオエクセレント吉田豊
98年 2着 2枠左4番メジロランバート吉田豊
「1年前の連対要素が今年も連対する。」。
しかも19,540円の万馬券で変化をアピールしたのだから、NZT4歳Sの際に述べたことはみーんなチャラ。
サインをそんなにとっかえひっかえ変えることはないのだから(お役人のお仕事は朝の8時から夕方の5時まで。12チャネルの夕方レースで制定したものを、1チャネルの朝レースで変化させることはない。それとも寝ないで働くというのか。)、去年がゾロ目7−7だったNHKマイルCも「1年前の連対要素が今年も連対する。」ことを継続するに決まっている。
97年 NHKマイルC
1着 7枠右13番シーキングザパール武豊
2着 7枠中14番ブレーブテンダー松永幹
この要素は大事にしたいところだ。
実際に出馬を開けてみたら、
7枠右13番スギノキューティー河内(去年の1着位置/5番人気)
7枠中14番マイネルラヴ武豊(去年の1着騎手/4番人気)
のように組まれていて、確率60%と40%の狭間でめちゃくちゃ揺れ動くことになったりして。
悩むだろうなあ。
でも、私なりに、7枠右13番か7枠中14番(それとも17頭立て以下になって7枠左14番?)は間違いないと思っているので、何が入るかはとても楽しみにしています。
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