共同通信杯・京都記念/水曜日版
（１９９８年２月１１日提供）
今週はバレンタインＳがある週だ。
そんなレースがある以上、ぼくら男子は女子の動向が気になるのだから、あいかわらず「牝馬のサイン」には注意深くなっていた方がいいと思う。
まずは古馬の京都記念。
古馬の重賞レースの傾向は、「過去にそのレースで牝馬が連対した最後の時を探し出してきて、その時の牝馬の枠が絡む。」だったりする。
具体的に説明すると、
ＡＪＣＣ 今年 過去の牝馬連対のラストは９６年 １着 ３枠 ３番メジロブライト 河内洋 １着 ４枠 ４番カネツクロス 的場均 ２着 ７枠右８番マイネルブリッジ 岡部幸雄 ２着 ３枠 ３番ダンスパートナー 蛯名正義（牝馬）
フェブラリーＳ 今年 過去の牝馬連対のラストは９６年 １着 ３枠左６番グルメフロンティア岡部幸雄 １着 ３枠左５番ホクトベガ 横山典弘（牝馬） ２着 １枠左２番メイショウモトナリ 安田康彦 ２着 ３枠右４番アイオーユー 小野次郎（牝馬）
東京新聞杯 今年 過去の牝馬連対のラストは９３年 １着 ４枠右７番ビッグサンデー 蛯名正義 １着 ４枠 ４番キョウワホウセキ 武豊（牝馬） ２着 ３枠左６番プレストシンボリ 岡部幸雄 ２着 ５枠左６番トウショウヒューイ 柴田政人
となっている。
そうすると、
・競走馬の３連勝はあれど、４連勝は滅多にない世界。
・競馬の控除率は７５％だから、４分の３はやってくれるけど残りの４分の１は税金として取られる世界。
だから４週目になる今週は、このサインもひと休みするのが普通。
でも、今は確定申告の時期で、われわれ庶民は税金の還付のささやかなボーナスが楽しみなときなんだもの。
そんな時期に庶民を締め上げたんじゃ夢も希望もないのだから、たまには「おいしいアメ」でも食ってくれよ、というわけで「税金還付」の意味でこのサインを使ってくれると思うんですが。
というか、先週のヒヤシンスＳで超人気のヘイアンウィンザーＢＹ岡部幸雄が、４連勝はしなかったけどきっちり連対を果たした-----この「岡部＆４連荘」に深い意味があるはず。
あとは、京都とヘイアン（平安）はお似合いだし。
というわけで、
京都記念 今年 過去の牝馬連対のラストは９３年 １着 ６枠 ６番テイエムジャンボ 河内洋 ２着 ４枠右か４枠左、４番のどれか ２着 ４枠 ４番ダンスパートナー 武豊（牝馬）
ここ３週間は「牝馬の位置が１着」で「岡部大先生のヘイアンウィンザーが３連勝のあとの４回目はきっちり２着」だった以上、４週間目の今週は「牝馬の位置が２着」とヨムのが筋ではないかと思う。
ささやかな税金還付のときだから、配当がささやかになりそうな人気馬が入ったりして。
つづいて（トキノミノル記念）共同通信杯。
こちらの「牝馬のサイン」は、レコードホルダーで連対を外したことがない牝馬のショウナンハピネスが目印になると思う。
もう１頭、キンバリーシチーのマイナー牝馬の登録もあるけど、マイナー牝馬のサインはその馬が出走すれば隣の枠か馬番が絡むことしかないんだもん。
名馬トキノミノル（全１０戦１０勝中７戦がレコード勝ちの馬）のレースなんだから、サインとして華を添える牝馬には、それなりの実績が必要じゃないでしょうか。
そうすると「実績がある牝馬のサイン」は、
タイプ１ その牝馬の隣の枠・馬番が絡む。 具体例 先週のきさらぎ賞／２枠右３番アインブライド（阪神３歳牝馬Ｓ）
・枠の隣の１枠スペシャルウィークが１着
・馬番の隣の４番ボールドエンペラーが２着
タイプ２ その牝馬が関連レースで連対したときの出目や騎手や相手が絡む。 具体例 先週の東京新聞杯／１枠左２番クロカミ（府中牝馬Ｓ、京王杯ＡＨ）
・クロカミは府中のマイル戦の府中牝馬Ｓの１着馬。その時の２着の７番でビッグサンデーが１着。
・クロカミが府中牝馬Ｓで１着したときの騎手は岡部幸雄。岡部幸雄のプレストシンボリが２着。
・クロカミはマイル戦の京王杯ＡＨの１着馬。その時の２着のプレストシンボリが２着。
タイプ３ その牝馬の種牡馬の親子関係・系列関係が他場からサインする。
もしくは騎手の代名詞が「他場から（逆に他場へ）」サインする。
（ただし、このサインは重賞勝馬の牝馬か、騎手がメジャーの時のみ適用）具体例 先週の場合だと、
・クロカミの種牡馬カーリアンはニジンスキー系。
きさらぎ賞のニジンスキー系種牡馬ヤマニンスキーの３枠６番イアラジーニアスが東京新聞杯の２着をサインする。
・アインブライドの種牡馬のコマンダーインチーフの親はダンシングブレーヴ。
東京新聞杯のダンシングブレーヴ産駒の２枠４番テイエムトップダンがきさらぎ賞の２着をサインする。
京成杯の時だと、
・２枠２番ベルベットスマイルはマイナー牝馬だけど、騎手は岡部幸雄で代名詞は「関東ナンバー１」。
その日の関西の洛陽Ｓ、「関西ナンバー１」の武豊の９番がマンダリンスターの１着をサインする。
大体は、この３つのタイプに分けられる。
これに添って、ショウナンハピネスをマトリックス化して予測してみると（何だか科学的だね）、
タイプ１ その牝馬の隣の枠・馬番が絡む。 予測 これはレース当日になってから考えましょう。
タイプ２ その牝馬が関連レースで連対したときの出目や騎手や相手が絡む。 予測 レコード勝ちの新馬と、３歳オープン勝ちのホープフルＳの２鞍があるけど、
レースの格から考えても３歳オープン勝ちの方でしょう。
１２／２１ ５中８ ７Ｒ ホープフルＳ（１０頭立て）
１着 ３枠３番ショウナンハピネス
２着 ５枠５番パルシファル
よって３枠か３番か、５枠か５番か。
タイプ３ その牝馬の種牡馬の親子関係・系列関係が他場からサインする。
もしくは騎手の代名詞が「他場から（逆に他場へ）」サインする。
（ただし、このサインは重賞勝馬の牝馬か、騎手がメジャーの時のみ適用）予測 ショウナンハピネス（父Kris.S） 吉田豊 大久保洋吉師
・Kris.S はヘイルトゥリーズン系。
だから、京都記念のブライアンズタイム、サンデーサイレンスがサインするでしょう。
ただし、Kris.S は Roberto の子だからブライアンズタイムの方が近いです。
・吉田豊＋大久保洋吉師の代名詞といえば、メジロドーベル。
だからメジロドーベルが他場の日経新春杯に出走していた、６枠右か１１番かを使うでしょう。
こんなところになるでしょうか？
この中でどれを大事にしたいかとなると、メジロドーベルの６枠右か１１番だと思う。
それとも、ショウナンハピネス自身が馬券になってしまうのかなー。
だってだって。
高本公夫氏が説いていたように「競馬は山手線。ぐるり回って１年後に巡り会い。」「日本の競馬は情と義理の世界」。
１年前の今ごろ、メジロドーベル担当の厩務員さんに悲しい出来事があったことを忘れてはいけないと思うのですけど…。
そんなこと思ってたら、水曜日の朝時点ではどうやらショウナンハピネスは回避らしい。
シチュエーション的には、ＡＪＣＣ・日経新春杯の時に似ていますね。
タイプ４ 注目の牝馬が回避をしたら、回避をしたレースでその冠が馬券になる。 具体例 ・ＡＪＣＣ
牝馬のメジロドーベルが登録をするも、回避をして日経新春杯に出走。
そしたら、「メジロ」ブライトが１着。
・日経新春杯
牝馬のエリモシックが登録をするも、回避。
そしたら、「エリモ」ダンディが１着。
タイプ５ 注目の牝馬が回避をしたら、その牝馬の前走の出目が絡む。 具体例 ・ＡＪＣＣ
牝馬のメジロドーベルが登録をするも、回避をして日経新春杯に出走。
そのメジロドーベルの前走は有馬記念で、１６頭立て、
１着 ７枠左１４番シルクジャスティス
２着 ２枠右 ３番マーベラスサンデー（１６頭立てだから、３番を外に出すと１９番）
だった。
そしたら、１１頭立てのＡＪＣＣはそれが一発。
１着 ３枠 ３番メジロブライト（１１頭立てだから、３番を外に出すと１４番）
２着 ７枠右 ８番マイネルブリッジ（１１頭立てだから、外に出すと１９番）
このように馬連の１４−１９同士。
・日経新春杯
牝馬のエリモシックが登録をするも、回避。
そのエリモシックの前走はエリザベス女王杯で、１５頭立て、
１着 ３枠左 ５番エリモシック
２着 ２枠左 ３番ダンスパートナー
だった。
そしたら、日経新春杯は、２着 ２枠右 ３番メイショウヨシイエが「んが」の一発。
ショウナンハピネスが回避をしても、ショウナンワールド（これも吉田豊＆大久保洋吉師）の方が出走したりする共同通信杯。
どんな言い訳でも出来るような形にするんですよねー。
というわけで、このままショウナンハピネスが回避をするとしたら、タイプ４・５だけを考えていれば良いと思います。
そういえば、この頃の関東の土曜日は「関西の金杯の出目０３−０９」が一発で絡む状態。
関西のハンデ戦システムの「日経新春杯のエリモシックパターン」を使うと言うことなのでしょうか？
まあ、両方とも外すことはないと思いますから、あとは当日の出馬を見て決定しようかと思っています。
タイプ４ 注目の牝馬が回避をしたら、回避をしたレースでその冠が馬券になる。 予測 マル外のショウナンハピネスが回避をするから、マル外のショウナンワールドが馬券になる。
タイプ５ 注目の牝馬が回避をしたら、その牝馬の前走の出目が絡む。 予測 ショウナンハピネスが回避をするから、前走のホープフルＳが連動する。
１２／２１ ５中８ ７Ｒ ホープフルＳ（１０頭立て）
１着 ３枠３番ショウナンハピネス
２着 ５枠５番パルシファル
エリモシック的パターンだから、お相手の５枠５番の方の可能性が大だと思う。
それとも、マル外のショウナンハピネスだから、１０頭立てを「外」に出した１５番みたいな形になるのか。
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