クリスタルC・産経大阪杯/レビュー
  (1999年4月7日提供) [index] | [next] | [back]

開催前日版に書いたように「相手もそれなりに自信がある(2点勝負)」だったから両レースとも外していたんじゃサマにならなかったのだが、とりあえず産経大阪杯の方が何とかなってホッ。
絶対スタンスを崩したくない「3点勝負以内(多点数買いで高配当を引っかけるのも良いかもしれないが長い目でみれば効率が悪い。やっぱり少点数買いの高配当GETに優るものはなし。こだわり、こだわりっ。)」も、今回はたまたま低配当なのだが、何となくつぼみに色が付き出したようでこれもホッ。
普段はウインズに行かないのに、自信あり+たまには良いかって言うんで使えるお金をかき集めてウインズに行ったのが大正解で、桜花賞以降は資金潤沢で打てそうです。
さ、GIだGI。
それにしてもゲに恐ろしきは、先週の遠州灘S。
水曜日版に書いたように、
・産経大阪杯は「産=安産が望ましいから、すんなりと一発」「経=大阪はゼニカネにうるさいから計算機が必要」と言った理由から、「答一発カシオミニ」というわけで「計算機」のレースの意味がある。
ちなみに、カシオミニのカシは樫=オークスだから、産経大阪杯はオークスに出目を連動させるレースとしても有名。
・遠州灘Sは「遠州=円周率の円周」「灘=東大に入るための有名高校の代名詞=頭が良い」と言った理由から、「計算機」のレースにはお似合い。
だから産経大阪杯と遠州灘Sは出目が連動する傾向があるのだが、正直これ書いたときに「もしかすると1点か?」の意識があった。
連動するリズム・連動する理由が何となくつかめてきたから「こんなユーモアの考え方もあるんですよ。(ユーモア書いても外れてしまったんじゃバカにされるだけ。だからこのタイプのものを書くときはタイトロープの心境なのです。)」と紹介する意味で書いてみたのだが、ここまでハマるとは。
▽遠州灘S
1着 2枠右3番エリモソルジャー佐藤哲
2着 3枠左6番(外)グレートサクセス小野
3着 7枠右13番ポートブライアンズ橋本美
産経大阪杯が馬連03−06と騎手の佐藤哲をもらって一発、そして恐らくクリスタルドンのクリスタル馬名出走の本当の意味はこちらにあったのだろうクリスタルCも枠連2枠−3枠左と騎手の小野をもらって一発。
あとは、「何となくつかめた」のを「確信」のレベルまで上げてやって、ズトーンと賭けられるかどうかだと思う。
例えばだ。
もしこの類の確信のサインを複数持っていたとする。
1点勝負でコロガシが2回成功したとする。
その結果は、たとえ20倍の馬券でも400倍の万馬券を当てたのと同じ。3回連続成功ならば何と8000倍。1万円が8000万円だゼ。
もし50倍の馬券ならどうなる? 万馬券ならどうなる?
いつもいつもは無理にしても、2回のコロガシならば10回に1回くらいは何とかなりそうじゃない?
やっぱり理想を追わなくちゃ。Mr.Prospectorにならなくちゃ。(今日は強気だなあ)

そして、もう1つギャグトーンで書いてみた開催前日版の「不満分子を制圧するサイン」も、きちんと華開いてくれたのが嬉しい。
(1) JRAの理事長レースの要素
▽有馬記念
1着 1枠左2番(外)グラスワンダー的場
2着 5枠左10番(父)メジロブライト河内
▽安田記念
1着 1枠左2番(外)タイキシャトル岡部
2着 6枠右11番[外]オリエンタルエクスプレスD.ホランド
(2) タイキシャトルの要素
騎手:岡部幸雄
調教師:藤沢和雄
馬主:(有)大樹ファーム
種牡馬:デヴィルズバッグ
(3) 日本調教師会の幹部
鈴木康弘調教師(会長)
大久保洋吉調教師(副会長)
坂口正大調教師(副会長)
(4) グラスワンダーのメモリアルポジションの左隣
▽有馬記念1着だった1枠左2番グラスワンダー的場の左隣は、2枠右か3番のどちらか。
▽朝日杯3歳S1着だった6枠左11番グラスワンダー的場の左隣は、7枠右か左、12番のどちらか。
これは他のサインで読めるポジションに入っていた馬を補強する意味で書いたのだが、
▽産経大阪杯
1着 3枠 3番サイレントハンター吉田(開催前日版に書いた通り)
2着 5枠左6番マチカネフクキタル佐藤(有馬記念の2着枠位置)

▽クリスタルC
1着 2枠 2番(外)タイキダイヤ小野
(有馬記念の2番、タイキシャトルの要素、グラスワンダーのメモリアルポジションの左隣の2枠)
2着 3枠左4番(外)エターナルビート河内(有馬記念の2着騎手)
のように、クリスタルCは軸を取り間違ってしまった(タイキトレジャーの相手はこの2点だったのだが)とは言え、全部説明出来てしまう。
ストは「所詮は大きな流れの中でのお芝居にしか過ぎない」と思っているからこういう発想が可能なのだが、これだけで馬券は買えないにしても(このサインで馬券を探していたんじゃ、絶対に軸がブレる。確固たる軸馬を探せるサインを開発して、その補強材料として使うのが正しいのではないかと思う。)、他のサインにストーリーがくっついてくれるのだから随分心強い気になれる。

そして、もう1つのストーリーだった「日経賞がさとう珠緒ならば、産経大阪杯の週は斎藤陽子」もきちんと花が咲いてくれたのが、さらに嬉しい。
▽産経大阪杯
1着 3枠 3番サイレントハンター吉田(開催前日版に書いた通り)
2着 5枠 6番マチカネフクキタル佐藤哲

▽クリスタルC
2枠 2番(外に出した16番)(外)タイキダイヤ小野(1着)
3枠 3番(外に出した17番)(外)エイシンマリアンナ中舘
(3番を仮想エアグルーヴとみなす)
3枠左4番(外に出した18番)(外)エターナルビート河内(2着)
産経大阪杯はストレートに斎藤陽子が大好きだったエアグルーヴの残念賞ポジションの3番(エリザベス女王杯、有馬記念)を使っただけの話。
クリスタルCはその3番を仮想エアグルーヴとみなしてその両サイドを囲い込むように決めたのだが、これは先週の佐藤哲の両サイド、唯一の牝馬ナリタルナパークの両サイドと同じパターン。
若干意識していた後者であってもタイキトレジャーを信じ込んでしまったから陽の目を見なかったのだが、関東のIM、
風きらめく16ビートの春満開。
は、16ビートエアグルーヴのグルーヴ(groove=ノリが良い)と考えられれば、
・エアグルーヴが馬券にならなかった残念賞ポジションは花が咲かなかったつぼみ。
・「春満開」なのだから、その両サイドに一発で花が咲く。
・エリザベス女王杯、有馬記念の3番の隣同士になる02−04。
・秋華賞の17番の隣同士になる16−18。
と解釈するのが正解だったのだろう。

残念だったのはクリスタルCのサインレースの1つだったフェブラリーSとの連動が途切れてしまったことなのだが、終わってみれば、新しい主役である[地]メイセイオペラを迎えたフェブラリーSをそのまま使うと考えるのには無理があったのかもしれない。
特に今年は有馬記念が年度代表馬(外)タイキシャトル・最優秀4歳牡馬(外)エルコンドルパサーの代理である(外)グラスワンダーが1着で「主役の代理」という概念がハバをきかせているのだから、アブクマポーロ戦線離脱の後の地方競馬を背負うであろう[地]メイセイオペラも、代理になるべき[地]を探すのが正解だったのだろう。
そうすると、クリスタルCの出馬を読解してみればこのレースのコンセプトは「報知杯4歳牝馬特別からの引継」。
その報知杯4歳牝馬特別では1枠2番キョウエイユカの競走中止であれ一体なんだ?思わせたのは、結局は、昔1枠2番であのレースを1着だった[地]ライデンリーダーを想起させることだったのかもしれない。
▽95年/報知杯4歳牝馬特別
1着 1枠左2番(外に出すと18番)[地]ライデンリーダー安藤勝
2着 8枠左16番(抽)エイユーギャル四位
この出目16−18一発でも良かったし、内側のライデンリーダーの馬番の2番と外側のライデンリーダーの18番とで一発でも良かったのだろう。
ただ、これじゃメイセイオペラの盛岡競馬が反映されていない。
インターネットのJRAのホームページには「関係機関リンク集」として「岩手競馬のホームページ」が登録されているほどだから何かの関係があるはずなのだが、これについては解けない。
宿題だ。

そして、もう1つのサインレースの館山特別は、
▽土曜日の9R/館山特別(1800m)
1着 7枠右12番クリムゾンハウス大塚(単勝20,230円)
(クリ馬名だからクリスタルCにお似合い)
2着 3枠右4番ミナミノライジン蛯名
3着 5枠左9番(外)ハイフレンドピュア的場
着外 6枠左11番(外)ヒシイースター四位(ヒシアマゾンの兄弟馬)
私は1着の12番を選択してタイキトレジャーを考えていたのだが、正解は2着の4番を使ってのエターナルビートの方。
選択ミスだ。
あとは実は12番の相手には館山特別の2枠を見て「ははん、これじゃん」と思っていたのだが、それは、
2枠 2番アグネスタカオー馬主:渡辺孝男
2枠 3番(外)ジェイズブギー馬主:陣内孝則
2枠が、丁度この頃辞任した館山選出の法務大臣の中村氏に替わって就任した「陣内」法務大臣の名前があったからだったりして。
・館山特別の04−12のうち、1個だけ出目を使う。(2着のエターナルビートのサイン)
・館山特別の中の話題のサインを使う。(1着のタイキダイヤのサイン)
とまとめておいて、あとはそれを中山記念→皐月賞にどう応用するかだけなんじゃないだろうか?
サインレースを見つけるのは良いのだが、解釈にはウィークポイントが多いようだから自分の中の集中講義を行わなければならなさそうだ。
まだまだ浮かれるわけにはいかないのだ。

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