中山牝馬S・アーリントンC/レビュー
  (1999年3月4日提供) [index] | [next] | [back]

日曜日の《お知らせ》で触れたように、以下の理由により開催前日版はキャンセルさせてもらった。----
ダイヤルQ2に全力投球をしたものだからいささか疲れてしまった。三冠騎手の南井の中央競馬の引退レースだもん、彼が乗るリキアイワカタカにはそれだけで全場のメインレースが獲れてしまう素晴らしいサインが隠されているはず。それをメインにしながら散々考えたダイヤルQ2の吹き込みだったからいささか疲れてしまった。
そんな中で半分眠りながらこのページの原稿を書いていると深夜の5:00に無言電話。うちは新聞広告中に電話番号を明記しているしインターネットでも電話番号を明記しているのだけど、インターネットを初めてから無言電話が10倍以上になったから、あれはインターネットを見た人からのはず。
無言電話がかかってきたときは怒って受話器を投げてしまうのが癖だから今回も投げてしまったのだが、今回はさらに勢い余って書きかけのパソコンのリセットボタンを押してしまったらしい。しかも途中で保存してないの。この時間じゃ新たに書く気も失せた。
というわけで今週の開催前日版はお休み。無言電話、止めてね。
でも、アーリトンCはいざ知らず、中山牝馬Sは水曜日版に書いたサインを大事にしてほしい。土曜日の特別レースをチェックしてもらえればわかるように「前走特別レースの連対牝馬のサイン」使われてますから。ただし対象牝馬は水曜日版から変更。南井がリキアイワカタカである以上、同じ属性のケープリズバーンの方が上だと思います。

最初に南井・リキアイワカタカのサインについて述べておくと、興味を持ってダイヤルQ2を聴いてもらった方、私が「一番単純に考えるのならば、中山牝馬Sはメジロドーベル、アーリントンCはエイシンキャメロン」と言った箇所----結論じゃなくて、その理解の仕方と導き方を大事にして下さい。
実は、やっていることはいつも同じですから。
例えば、過去の似たようなケースである去年の田原の引退、またそれを馬に展開してスプリンターズSにおけるタイキシャトルの引退、有馬記念におけるエアグルーヴとオフサイドトラップの引退……。
今回の南井・リキアイワカタカと照合してもらえばわかることなのですが、なんでえ、こんな簡単なことで!と思ってもらえるでしょう。
そして、このサインは「引退」の時にしか有効じゃないから他のレースでは使えないじゃん、がっかり、とは思わないように。
実は毎回使える応用編があるのですが、それについては気がつく人だけが気がつけばいい、とだけ言っておきましょう。

次に水曜日版のフォローをしておくと、
(1) デイリー杯クィーンCが連動する。
レッドチリペッパーの6枠を使うと思うも、結局は馬番の11番の方を使ってメジロドーベルが2着。
(2) 前走特別レース連対牝馬の前走出目が連動する。
水曜日版ではマルカコマチとナギサの京都牝馬特別と思うも、日曜日の《お知らせ》で触れたようにケープリズバーンの方が大事と軌道修正。結局は、TCK女王盃の1着の7枠左を使ってナリタルナパークが1着。
要するに連対馬の両方を指し示すサインを提示したことになる。
これで中山牝馬Sを巡る大きな変化がない限り来年もクィーンCとの関連性が使われるだろうし、今週は前走特別レース連対牝馬に関する大きな変化はなかったのだから、暫くはこのサインが継続することになるのだろう。
ちなみに水曜日版に書いた6枠は、出馬を見た瞬間にないとわかる形になっているから一切買わないし、8枠を馬券の連軸枠として選択する以上6枠は有り得ない理由もダイヤルQ2と申し上げた。
ただ残念なことに実際の馬券は、(1)はメジロドーベルで良いと思い、(2)はTCK女王盃の2着の馬番の10番だと思ったから、ナギサとメジロドーベルの10−11を1点で買って外れだったこと。
中京記念と同じこと(GI馬が馬券になりながら枠連ゾロ目)を繰り返すわけはないのになあとか、6Rで3文字馬名馬のルークが万馬券を作った以上同じ3文字馬名馬で人気のナギサが馬券になることはないのになあとか、疑問点をたくさん持ちながらそれでも買ってしまうところが弱いところだった。
ナリタルナパークのサインに触れておくと、
(a) 冠のパターンのサイン
配置に関係なく質の似たものの数を数え、それと似たようなGIレース・特別レースを探して、その時の出目を使いますよというサインがある。
ちなみに中山牝馬Sは去年のマイルCSのパターンと似ていて、

▽マイルCS
1枠 1番キョウエイマーチ秋山(牝)
4枠右4番(外)シーキングザパール河内(牝)
6枠右8番(外)ホッコービューティ熊沢(牝)
▽中山牝馬S
1枠 1番(外)ダイワリプルス江田照
3枠 3番(外)ホッコービューティ的場
4枠 4番(外)スギノキューティ河内

と、去年の年度代表馬・エアグルーヴの質である牝馬の3頭出しに対して、今年の年度代表馬・タイキシャトルの質である(外)の3頭出し。
こういう時はマイルCSの出目をもらうものなのだが、私はビッグサンデーの10番を使うだろうと思うも、結局はタイキシャトルの9番を使用。
(b) ガイドラインのサイン
アメリカ競馬場のローレルとアーリントンCの日である以上、AJCC・日経新春杯で触れたガイドラインのサインは使わなければならない。

▽中山牝馬S 9番ナリタルナパーク佐藤
▽アーリントンC 9番ナリタワールド松永幹

このように9番にナリタのガイドラインがあるのならば、東西両メインではその隣の8番か10番かそれともそれ自身の9番かどれか1つしか使わないと言う決め事だったから、問題はどれを選ぶかだけだった。
ただし馬の実力云々じゃなく中山牝馬Sの8番とアーリントンCの8番と10番は否定されていたから、選択の余地があるのは、中山牝馬SのナリタルナパークかナギサかそれともアーリントンCのナリタワールドのみ。
私は10番のナギサと思うも、結局はナリタルナパークを使用。
他にもいくつか有るのだけれど、どうしてナギサにこだわり過ぎちゃったのだろう。8−8にイヤな匂いを感じているのならば、ナリタルナパークを押さえれば良いのにねえ。

次にアーリトンC。
さんざん10番だと思っていたことは、土曜日の知多特別でゼンノシチョウ自身(!)が馬券になったことで解消された部分があったし、そこに入ったマルイチトリトンはこの馬が馬券になるということはイコール万馬券で、同じ14頭立て4歳限定重賞が共同通信杯に続いて万馬券になることは有り得ない。
そしてTCK女王盃のケープリズバーンを中山牝馬Sで使う以上、そのTCK女王盃から読んだポジションも反故。
従って、10番は違うということになる。
そうすると、前日まで出走の予定だった[地]のシダソルジャーやオグリファミリーを引っ込めてまで中央初出走の(地)のカミワザを出すということは、
▽89年/ペガサスS
1着 4枠 4番(地)オグリキャップ河内
2着 8枠左10番ラガーブラック村本
3着 1枠 1番(父)マチカネイトハン猿橋
[地]の制度がなかった時代にこのレースで中央初出走を迎えたオグリキャップを、さらにさらに強調することに他ならない。
従ってこのデータを使うのは間違い無し。
で、4枠を使ってエイシンキャメロンが1着、4番を使ってバイオマスターが2着。
結局、馬券は3枠4番バイオマスターを軸にしたのだが、その理由は、出馬の作りが完全に「関東フィールド」「アメリカから受け入れる新しいもの」のお出迎えのパターンだったからだ。
従って、関東馬であり、1月25日に厚生省から承認を受けたバイアグラに近い存在を匂わせるバイオマスターは仕方がなかった。
それにしても、田中勝&バイアグラってヤンチャ。

・第3Rで被害(相手騎手が降着処分)、つまり相手からやっかまれる。
・自分自身は降着、つまり焦れ込んでいる、勃起の勢いが余っている。

「同姓からうらやましがられ、自分自身はどこか焦れ込んでいる」というように、バイアグラを投与された人がどうなっている? と言う個性が与えられたのが面白い。
そうすると、去年のGI以来、降着処分(=焦れ込み、勃起の勢いが余っている)を受けた武豊・蛯名が降着明け後にどうなったかを確認してみると、

▽菊花賞当日にアドマイヤベガで降着だった武豊
処分明け1週目の阪神3歳牝馬Sは仕事せず
2週目の朝日杯3歳S エイシンキャメロンにて2着
3週目のスプリンターズS シーキングザパールにて2着
4週目のラジオたんぱ杯3歳S アドマイヤベガにて1着


▽ジャパンC当日にシルクガーディアンで降着だった蛯名
処分明け1週目のフェアリーS タヤスブルームにて1着
2週目の中山金杯 ニッポーアトラスにて2着
3週目のガーネットSは仕事せず
京成杯 オースミブライトにて1着


と、処分明け後4週間は大活躍の状態だ。
要するに最優秀4歳牡馬が、

エルコンドルパサー = 焦れ込んどるパサー

だからなのだと思う。
だからといって今回降着処分を受けた田中勝やこの前のヤマニンアクロの勝浦が武豊や蛯名級の活躍が出来るとは限らないのだが(秋は種蒔きの季節だから、そこで使われたサインを春に使うときには『花(違う形)』として咲くのが普通。その変化を読むことが大事なのだ。)、少なくとも降着処分の後は何かの仕事をするのではないだろうか。
その仕事が何たるかを楽しみにしたい。

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