スプリンターズS/レビュー
  (1998年12月24日提供) [index] | [next] | [back]

スプリンターズSは快速のレースだからバリバリのレコードホルダーが欲しいし、国際レースだから国際で活躍した馬の話題が欲しい。
そうすると12月23日はサイレンススズカの追悼式。
そしてミッドナイトベットが香港国際Cを勝った直後。
そんなときにスプリンターズSの当日の中京メインが尾張Sがあったから、
▽98年/金鯱賞
1着 5枠 5番サイレンススズカ武豊(レコード)
2着 2枠 2番ミッドナイトベット河内
3着 3枠 3番タイキエルドラド岡部
その2頭が1・2着した尾張名古屋のシンボルたる金鯱賞、枠連2−5は大事な週だった。
だから尾張Sはこの枠連2−5を絶対に買いましょう、と言った。
これは良かったんだ。
ところがところが…。

土曜日の師走Sは、日曜日のスプリンターズSが今年の弥生賞を使うはずだったから、サイレンススズカが外枠発走大出遅れをした去年の弥生賞と同じ5枠左にその時のパートナーの上村洋行がいた以上、その時の1〜3着を使うのが必至だった。
97年/弥生賞(14頭立て) 土曜日/師走S
1着 7枠右11番ランニングゲイル
武豊
1着 6枠右11番ゲイリーコンドル
柴田善
2着 6枠左10番オースミサンデー
O.ペリエ
2着 1枠左2番(外に出すと18番)
ハートマン加藤
3着 3枠左4番(外に出すと18番)
サニーブライアン大西
3着 2枠右3番グリーンスターボウ
横山典
1着の11番と3着を外に出した18番を使うやり方は、丁度水曜日版に触れた今年の鈴鹿特別→弥生賞の1着と3着を使うやり方と同じだったから、今年の弥生賞を使うのは間違いがなかった。
▽98年/弥生賞(13頭立て)
1着 8枠左13番スペシャルウィーク武豊
2着 7枠右10番セイウンスカイ徳吉
3着 3枠 3番キングヘイロー福永
このデータの中から、1着の13番を取ってタイキシャトル、3着の3番を取ってシーキングザパール(ウマのサインというのがあって師走Sでハートマンがウメノバイブルとグリーンスターボウのウの囲みだった以上、スタープログラマーとマサラッキのマの囲みになるシーキングザパールを取るのは当たり前)、これで決まりじゃんと思っている。
ところがところが…。

関西のインフォメーション、
神ですら息をのむ一瞬。スプリント。
ヘッドコピーに「一瞬」が出てきた時の今年の傾向は、「一瞬=瞬きをする=両方の目をつぶる。つまり目が重なる。(瞬きをするときに片方しかしない器用な人はいない。)=出目が重なる、要素が共通する。」で、特に秋競馬は要素が共通することが多かった。
「戦いが美しい一瞬。(宝塚記念)」:サンデーサイレンス産駒同士
「一途な恋が一瞬の華となる。(秋華賞)」:ブライアンズタイム産駒同士
「強さが、威光を生む一瞬。(ジャパンC)」:江沢民国家主席の来日だから「エ」の馬同士
だから大本線だった思っていたタイキシャトルとシーキングザパールの組み合わせは、海外GI制覇をした馬同士だからOKだと思っていた。
ところがところが…。

当然、ナリタブライアンアイテムはサイン。
阪神牝馬特別:7枠右10番ナリタルナパーク(ナリタ馬名のブライアンズタイム産駒、大久保正陽氏)
尾張S:7枠右10番タヤスレインボー(早田牧場新冠支場)
んなの、7枠右を取ってタイキシャトルだと思いこんでいる。ところがところが…。

熊ちゃんが来週ステイゴールドに乗るのは分かっている。
そして、12月23日にはサイレンススズカの追悼式があることもわかっている。
だから「熊ちゃんのサイン」は、ステイゴールドがサイレンススズカと一緒に走ったレースのどれを選択するかだけだった。
木村は、国際レースだから、
▽宝塚記念(国際)
8枠左13番サイレンススズカ南井
4枠右4番ステイゴールド熊沢
4枠左5番エアグルーヴ武豊
のサイレンススズカのポジションを取って13番だと思っていた。
でも、過去の天皇賞(春)→マイルCS、函館SS→朝日杯3歳、必ず使っているのは熊ちゃん自身が乗る馬の方なのだ。どして熊ちゃんが乗っていなかった13番の方を選択する?
結局レース選択の方も間違えていて、相手が考えていたのは、
▽天皇賞(秋)
5枠左6番オフサイドトラップ蛯名
7枠左10番ステイゴールド熊沢
6枠左8番サンライズフラッグ安田康
のステイゴールド熊沢の10番の方。
秋の布石は使っちゃダメなどと書いたものの、結局スプリンターズは距離が短い=期間が短いし、同じ短距離系列のマイルCSで天皇賞(春)を使ったのだからスプリンターズSは天皇賞(秋)だったということなのだろう。

布石のレースの毎日王冠・京都大賞典は、インフォメーションが、
衝撃=はち合わせ
だったから、毎日王冠の2枠のサイレンススズカ・武豊とはち合わせした2枠3番シーキングザパール・武豊を取るのか、京都大賞典の1枠のセイウンスカイ・横山典とはち合わせだった1枠1番ケイワンバイキング・横山典弘を取るのか、どちらかだった。
結局、シーキンクザパール・武豊が○だったから、これは良い。
あとは、
衝撃=圧縮される=pressed
スプリンターズ=速い=presto
だからプレストシンボリがいた10番(9頭立ての1枠1番)だったということなのだろう。
その10番のマイネルラヴはリンクレースのスプリンターズSにお似合いのリンク馬・トキオパーフェクトにサポートを受けていた馬。
ジャパンCでは、
6枠10番トキオエクセレント柴田善(ジャパンCの勝馬のゴールデンフェザント産駒、かつ世界の社台の吉田勝己氏の持ち馬)
6枠11番エルコンドルパサー蛯名(4歳馬が1着)
単純にジャパンCにお似合いアイテムのサポートを受けた4歳馬が馬券になったのだから、スプリンターズSも、
5枠9番トキオパーフェクト田中勝(リンク馬)
5枠10番マイネルラヴ吉田(4歳馬が1着)
同じことを繰り返しただけなのかもしれない。

人間心理の逆、ちょっとだけ先にあるのが万馬券。
終わった後で「ああだこうだ」を繰り返すのはもう本当にsick&tiredなのだが、またやっちまった。
この壁を突き破れるのはいつの日なのだろうか。

[index] | [next] | [back]