新潟記念/レビュー
(1998年9月3日提供)

そろそろ偉大なる岡部騎手の引退と後継者たちを意識しよう
岡部の引退が近そうだなあと勝手に思いこんでいるから、岡部の後を継ぐべき騎手の人間関係MAP(ほら、週刊誌なんかで「芸能人相姦図」なんていうのがあるじゃないですか。あれと同じやつです。)にはすごく興味がある。
そして、岡部は一種の王様騎手だから後継者の指名は念入りに行うはずで、間際になってからバタバタ指名するなんてことはとても考えられないのだから、すでに指名式のトライアルは何度も何度も行われていて岡部王国の城の中はガシガシのガシガシにその日に向かってのスケジュールが組まれているのだろう、だから今は岡部大賞典のトライアルなのだとも思っている。
あくまで勝手にだけど。
この考え方が正解ならば、日本の競馬に岡部の姿が見えないときは、王様の留守を預かる部下・兵隊たちが城を守るもの。そういったことの功績の連続が認められて岡部から地位が受け継がれていくのだから、先週のように岡部がバーデンバーデン競馬場に行っているようなときは、いわゆる岡部ファミリーに注目するようにしている。
しかも、関東のインフォメーション、
飛躍の原点となる夏物語。
もそれを示唆していて、具体的に説明すると───。
「飛躍」の「飛」は将棋の飛車角だから上から2番目の地位。
よって「飛」の字は、

(a) 王様の次に控える二番手、後継者
(b) 賞金額が上から2番目
(c) ハンデが上から2番目


を意味する暗号である。
特に日本の競馬のサイン読みでは王様=シンボリルドルフ(皇帝の象徴)&岡部といったニュアンスがあるから、後継者は、

人:岡部の後継者=岡部ファミリー、岡部に縁がある人
馬:シンボリルドルフの後継者=トウカイテイオーとその関係者、シンボリ・スィート馬名馬


のように人と馬の両方の角度から考える必要がある。
今回重要視すべきは、張本人の岡部がドイツ・バーデンバーデン競馬場に行っている以上「人」の後継者。
そんな「飛」の字に活躍・縁者の「躍」がくっついての「飛躍」だから、このキーワードが出たら岡部の後継者の騎手たちが活躍するという意味になる。
───なにか「風が吹けば桶屋が儲かる」ニュアンスだが、サイン読みに限らず「儲ける」なんていうのにはいつもそんな方向にヒントがあるもの。
今春「飛躍」が出たときも全く同じパターンで岡部ファミリーが活躍していて、その時の復習さえきちんと出来ていれば「日曜日の段階で月曜日の競馬ブック」「暗号の正確に解くためのコードブック」が与えられていたようなものだから、今回も似たようなものと考えて構わなかった。
王様・岡部幸雄を巡る人間関係
いわゆる岡部ファミリー(弟子) 一番の旬の話題・タイキシャトルをめぐる人間関係
蛯名正
柴田善
田中勝
橋本広
横山典(帯同した騎手)
田中剛(表敬訪問した騎手)
藤沢和雄師
田原成貴師(藤沢和雄師に入門中)
今春、関西で「飛躍の夢を、古都に記す。」が出た青葉賞・京都4歳特別
  東京 京都 新潟
土曜日 青葉賞 アンタレスS 朝日岳特別
1枠左2番タヤスアゲイン
柴田善
6枠右11番ワイルドブラスター
橋本広
6枠右8番コンロッド
大西
2枠左4番メジロランバート
吉田
3枠右5番マイネルモンスター
松永幹
4枠左5番ダイワテキサス
大塚
1枠右1番エスパシオ
横山典
1枠右1番トミケンライデン
安藤勝
3枠 3番ゲイリープリンス
木幡
日曜日 スィートピーS 京都4歳特別 春嶺S
2枠 2番エガオヲミセテ
柴田善
8枠右15番ミラクルタイム
蛯名
5枠右7番ジョープロテクター
宝来
8枠左14番ダンツプリンセス
的場
5枠左10番エリモソルジャー
四位
6枠右9番ミナミノコイサン
橋本美
1枠 1番ブライダルスィート
1枠左2番メイショウオウドウ
飯田
5枠左8番トキオリアリティー
大西
今夏、関東で「飛躍の原点となる夏物語。」が出た新潟記念
  新潟 京都 札幌
土曜日 信濃川特別 西部日刊スポーツ杯 しらかばS
1枠 1番ウィンラック
橋本広
2枠右3番マグマノイカリ
高橋亮
3枠 3番ミスジシャルダン
横山典
8枠右12番テイオージャ
柴田善
7枠右13番マルタカオーカン
石橋
1枠 1番エーピーランド
田中勝
4枠右4番フジヤマゲンスイ
後藤
3枠左6番トウカンイーグル
5枠 5番スィートバミューダ
松永幹
日曜日 新潟記念 小倉日経オープン キーンランドC
8枠右14番オフサイドトラップ
蛯名
4枠左5番ザフォリア
芹沢
5枠 5番スーパーナカヤマ
田中勝
2枠左3番ブラボーグリーン
柴田善
4枠右4番ロングホウウン
古川吉
7枠 7番シャドウクリーク
横山典
3枠右4番ファーストソニア
野元
5枠右6番カネトシガバナー
秋山
8枠 8番ジェットアラウンド
的場
どれだけ後継者たちが活躍していることか!
今回はこの全体的背景と「飛躍」の復習ができていたから、水曜日版の8枠右に、土曜日馬券にならなかった日曜日の蛯名(後継者のナンバー1)が重なった以上、ますますの自信を持って言えたオフサイドトトラップだった。
そういや、2年前にトウカイタローが新潟記念を勝ったときも、鞍上の田原がそろそろ引退だなんて発表していたっけ。
歴史は繰り返すはずだから、岡部の引退も2年後あたりで、その前年の夏、ラムタラの初産駒の持込馬たちが日本のターフをわかす頃に発表されるのかもしれない。
でもそんな中でも、いつも武豊はスーパージョッキー。
・今春の青葉賞・京都4歳特別の延長上にあるダービーで武豊が優勝
・今回のバーデンバーデン競馬場での岡部・武豊の対決はJRAトロフィーで武豊が優勝、しかもドーヴィル競馬場の重賞でも武豊が優勝
もしかしたらダービーや外国競馬でしか通用しない考え方かもしれないけれど、岡部のようなトランプのキングに勝つのはエースやジョーカーしかないのだから、武豊には常にそういう役が与えられているのだろう。
というわけで、今後も王様の相関図とエース・ジョーカーの役割には注目していきたい。

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