NZT4歳S/レビュー
(1998年4月28日提供)

NZT4歳S、スギノキューティの2着は良かった。

・サラブレッドインフォメーションのキーワード作戦/新世代
・1年前のゾロ目の素敵な連動
・中山金杯の連動

とりあえず正解だったから、基本的には来年もこのラインに沿って予告を読んでいけば連対ポジションの1つは何とかなるかもしれない。
今日は、将来につながりそうなことをつらつらとレポートしたいと思う。

まずは、NZT4歳Sはミスタープロスペクター系種牡馬のバブルだった。
2着 1枠  1番 スギノキューティ 福永 Majestic Light ネイティブダンサー系
   2番 ベガスカラノテガミ 武士沢 Carson City ミスタープロスペクター系
  2枠  3番 フィールドフラワー 横山賀 Woodman ミスタープロスペクター系
   4番 ファーディーン 橋本広 Ferdinand ニジンスキー系
  3枠  5番 デピュティーアイス 藤田 Silver Deputy ノーザンダンサー系
3着  6番 マイネルラヴ 蛯名 Seeking the Gold ミスタープロスペクター系
  4枠  7番 マウントアラタ 小池 Mt. Livermore レッドゴッド系
   8番   ラカン 小野 マジックマイルズ ミスタープロスペクター系
  5枠  9番 ヘイアンウィンザー 吉田 Meadowlake プリンスローズ系
  10番 ダイワリプルス 江田照 Gone West ミスタープロスペクター系
  6枠 11番 レディボナンザ 後藤 Seeking the Gold ミスタープロスペクター系
  12番 ゲイリーセイヴァー 田中勝 Nureyev ノーザンダンサー系
  7枠 13番 マンダリンスター 柴田善 Personal Hope ノーザンダンサー系
  14番   サイコーデボネア 郷原 スキャン ミスタープロスペクター系
  15番 エフワンナカヤマ 横山典 Skip Trial ダマスカス系
  8枠 16番 ダブリンライオン 久保田 Lion Cavern ミスタープロスペクター系
1着 17番 エルンドルパサー Kingmambo ミスタープロスペクター系
  18番 マッケンロイヤル 加藤 Fly So Free ダマスカス系
1枠から8枠までくまなくミスタープロスペクター系で埋め尽くされた重賞レースは本邦初だと思う。
勝手に「第1回ミスタープロスペクター系記念」のサブタイトルをつけても良いと思っているレースなのだが、このように開幕を祝うときは1枠と8枠のような「ヘリの枠」「ミスタープロスペクター系のヘリ」を使う傾向(第1回のジャパンCが好例)があることも覚えておいて損はない。
それに対して、土曜日の新潟の八海山特別も似たような形になっていて、
  1枠  1番   サンライズチャージ 西田 テューター ミスタープロスペクター系
3着 2枠  2番   アガペー 古川吉 スキャン ミスタープロスペクター系
1着 3枠  3番   ヨシスミック エブロス ミスタープロスペクター系
  4枠  4番 アサクサタブレット 柴田大 Copelan ファラリス系
  5枠  5番   トシマキバオー 内田 エブロス ミスタープロスペクター系(接触していない)
   6番   バトルカグヤ 藤原 ポリッシュネイビー ダンチヒ系
  6枠  7番   タニノブライアン 大西 ブライアンズタイム ロベルト系
   8番   カノヤセイラン 藤井 マークオブディスティンクション マンノウォー系
2着 7枠  9番 ハートシェイプ 岩部 Seeking the Gold ミスタープロスペクター系
  10番   ウエストメリー 村田 メリーナイス ノーザンダンサー系
  8枠 11番   サマープロテクター 木幡 ヘクタープロテクター ミスタープロスペクター系
  12番   ドリームマスター 坂井 ヤエノダイヤ テスコボーイ系
7枠から3枠までミスタープロスペクター系で埋められていつつ、馬券になったのは7枠と3枠のミスタープロスペクター系の「ヘリ」。
しかも1着になった同士を見比べてみると、
エルコンドルパサー=ヨシコスミック

・「コ」の馬名馬(=キミの夢はここにあるのフレーズと同じように馬名の2文節目の先頭に「コ」がある馬)
・スキャンの左サイド

という同質性を持ちつつ、

・エルコンドルパサーの追い込み馬に対してヨシコスミックは逃げ馬
・的場の「的」に対して中舘の「中」

のように個性は対称的
と似たような馬同士だったりする。
このように、ミスタープロスペクター系バブルのレースが、

・ミスタープロスペクター系のヘリが連対する
・「コ」の馬名馬
・スキャンのような目印の種牡馬のサポート
・個性は対称的


で説明つくことを教えてくれた以上、今後のミスタープロスペクター系の十八番レース(それはマル外のNHKマイルCだし、古馬の短距離系の高松宮記念なのだけど)は、このサインを頻繁に使ってくれたり予告にしてくれることを考えるのも良いだろう。
そうすると、ミスタープロスペクター系の親玉(G1馬)はシーキングザパール(Seeking the Gold)に他ならないのだけど、彼女が復活したシルクロードSでは、
1着 1枠  1番 シーキングザパール 武豊 Seeking the Gold ミスタープロスペクター系
2着 2枠  2番   マサラッキ 河内 マグニチュード ミルリーフ系
  3枠  3番   センタームービング 小林徹 インイクストリーミス シャーペンアップ系
未使用 4枠  4番 ジェットアラウント 熊沢 Mr.Prospector ミスタープロスペクター系
  5枠  5番 ワシントンカラー 菊沢徳 Black Tie Affair ミスタープロスペクター系
未使用  6番 ホッコービューティ 武幸 Gulch ミスタープロスペクター系
  6枠  7番   キョウエイマーチ 松永幹 ダンシングブレーヴ リファール系
   8番   ザゴールド 牧田 モガミプレジデント ターントゥ系
  7枠  9番   ドージマムテキ 村本 テュデナムキング オーエンテューダー系
  10番 スギノハヤカゼ 田島裕 Diesis シャーペンアップ系
  8枠 11番 エイシンバーリン 南井 Cozzene フォルティノ系
3着 12番 シンコウフォレスト 四位 Green Desert ダンチヒ系
4枠4番から5枠6番にかけてのミスタープロスペクター系のヘリは馬券にならないで残っている状態。
しかも、シルクロードは「アラブからの輸入のレース」であるときに、ドバイワールドCから帰国した松永幹(キョウトシチー騎乗)のキョウエイマーチは4歳マイルの桜花賞を1着して、古馬の短距離系のマイルCSを2着をした「G1馬」でありながら、その馬が大敗したのだから「馬券にならなかったものがG1レースに対する予告」になっている可能性が大だと思う。
恐らく、ジェットアラウンドとホッコービューティの位置は枠か馬番のどちらかがNHKマイルCと高松宮記念の予告になっているのではないだろうか?
そして、「コ」の馬が新潟の八海山特別(=株の大発会に通じるから幕開け)、東京のNZT4歳S(=Newは新しく、且つ幕開けの中山金杯の目をダイレクトに使って幕開けを強調)で使われた以上、同じような「コ」の馬のホッコービューティはシルクロードSの延長線上にある中京の高松宮記念(=初の記念タイトルで施行されるG1レース)のはず。
自動的にジェットアラウンドはNHKマイルCにはなる。

どちらにしてもサイン読みと血統ファンの狭間に隠れている血統のサインは、競馬がブラッドスポーツである以上絶対に大事なはずだし、単体ではなく総合的・システマチックなお勉強の度合いが問われるだけにストレートな結果を出してくれるはず。
そして、ダービースタリオンのファンがこれだけ増えている以上、しかもそのダービースタリオンのクリエーターたる薗部博之氏は、

・ローゼンカバリー
・オレンジピール
・スタープログラマー

というオープン馬(しかもなかなかG1を取れないで、夢が夢のままである馬たち)の馬主にさせてもらっているのだから、今後のサイン読みの1つの進むべき道として「血統のサイン」「ダービースタリオンのサイン」というジャンルがあっても良いと思う。
その薗部氏絡みのサインはたぶん別角度で天皇賞(春)でも活かせるはずなのだが、それについては水曜日版で。
今日はまとまりがないけど、ひとつの方向性を提示させてもらいました。

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