京都4歳特別/開催前日版
(98年5月10日提供)

サイン読みは一種の学問だと思っている。
だからこのオンラインマガジンを提供する際には、「サイン読み学会」に対する論文を発表するような意識で、何処にも発表されていない内容を、何時間も苦労してデータを調べて、なぜそうなるかの理由も添えて、わかりやすいようにそして将来も活かせるようにまとめているつもりだ。
そうすることによって自分自身も伸びるし、実際の馬券の確率もだいぶ上がったし、その論文を読んでいただいた方から素敵なフィードバックをメールでいただいて新しい友人関係が出来るし。
社会と非常にいい関係を持てているなーと思っていたのだが、いろいろなサイン読み系サイトを読んでいたら愕然
だって、天皇賞(春)で書いた「有馬記念の今年は3着連動」「トライアルの万馬券の2着枠の連動」「ローゼンカバリーの素敵なサイン」がそっくりそのままの順番で書かれているし、今回の水曜日版で書いた「575インフォメーション」のことまで書かれているサイトがある。
ちょっとやめてくれよ。
論文意識で書いている当方にしてみれば、はっきり申し上げて盗用された気分だし、昨晩はちょっと眠られないほどの悔しい想いをさせられた。
学会・業界に対する仁義を欠いた行為だと思う。
本当は、天皇賞(春)だけならば見て見ぬふりをしようと思っていた。
でも、今週もやられたのだから我慢ならない。これ以上エスカレートされるのは嫌だから、その人に次の3点をお願いしたい。

1 即刻、私の論文と同内容になっている部分を削除すること。
1 私宛に謝罪のメールを寄せること。
1 以後、論文の盗用をしないことを約束すること。


とにかく、私はこんなゴタゴタは嫌いだ。
真っ直ぐサインと対峙していきたい「サイン狂」だから、マイナスベクトルの関係は持ちたくない。
内容の盗用だけは勘弁願いたい。
もし、引用するのならばこのホームページのアドレスと私のクレジットを併記して出典を明らかにした上で、引用後で構わないからメールいただければOK。
それがプロのライターの意識ではないだろうか?(ホームページに文章を提供することは、それが有料であれ無料であれいろいろな人の目に晒される以上プロの行為だと思っている。)

さて、毎日放送賞京都4歳特別の使えるサインは2つある。
1つは、いつものようにサラブレッドインフォメーションの暗号的解釈だけど、今週の関東のインフォメーション、

真価を見せつける青葉の冠。

の「真価」の「真」の字を分解すると、

漢数字の十 + 出目の目 + その下の土台になっている部分

の三部構成。これを読み下していくと、

10年前の 出目が土台になっている
10レースの
第10回の

となるからこのどれかが採用されるはずなのだが、

10年前の青葉賞 今年の青葉賞
2枠 2番ガクエンツービート 1枠左2番タヤスアゲイン
4枠 4番インターアニマート 2枠左4番メジロランバート

正直いって10年前の出目のことはダイヤルQ2でも申し上げたのだが、別なことに適用して(しかも一発で連動しますからだって。本当に一発で連動しているわ。)「終わってみれば後の祭〜」の典型になってしまった。
19,540円の大魚の取り逃がしは痛い。
というわけで、同じ4歳牡馬の系列になる京都4歳特別がこんなでっかい「真価を見せつける青葉の冠。」されちゃった以上反応しないわけがないから、10年前の出目に注目だと思う。

10年前の京都4歳特別 今年の京都4歳特別
8枠右15番オグリキャップ
南井
8枠右15番ミラクルタイム
蛯名正
6枠左12番コウエイスパート
安田隆
5枠左10番エリモソルジャー
四位
4枠右7番フミノアチーブ
丸山勝
1着の枠位置が1着に連動

そうすると8枠右15番ミラクルタイム(1番人気)と6枠左12番ヤマニントランザム(2or3番人気)の3倍だか4倍だかわかんないけど「低配当の飴玉」見せられたら、19,540円に熱くなっているこちらにしてみたら1点ならばおいしいやだから飛びつきたくもなるのだが、サイン読みの担当者の方がそんな甘いわけがない。
普通はどちらか一方と考えるのが正解だろう。

そしてもう1つは、今年の前半に頻繁に使われた「頭数立てのサイン」。
詳しくはここをクリックして再確認していただきたいのだが、先週の天皇賞(春)で、

14頭立て
92年 98年
4枠右5番メジロマックィーン
武豊
4枠右5番メジロブライト
河内
5枠右7番カミノクレッセ田島信 6枠右9番ステイゴールド熊沢


天皇陛下の暗号でかつ出目の『メ』の帝王であるメジロ馬名馬が承認した以上、少なくとも同じ京都フィールドにくくられる京都4歳馬特別はこのサインの影響を受けないわけがない。
そうすると、今回の16頭立てレースに対して過去の16頭は今から3年前の95年。

16頭立て
95年 98年
8枠右15番イブキインターハイ
松永幹
8枠右15番ミラクルタイム
蛯名正
6枠左12番テルノシンゲキ
本田
5枠左10番エリモソルジャー
四位


ここでも8枠右15番と6枠左12番だったりする。
しかも、このサインは「どちらか一方は連対させるけど、もう片方は切り捨てる」タイプの典型。
ますますもって全く同じ出目にはならないんじゃないだろうか?

というわけで8枠右15番ミラクルタイムと6枠左12番ヤマニントランザムの組み合わせにはならないけど、どちらか一方は連対するという形になるはず。
水曜日版の575作戦も、

「ダート変更になった共同通信杯の3−8右の出目のうち、3枠が土曜日のアンタレスSで使われたから、残った8枠右を日曜日の京都4歳特別で使う。」という展開ならば、8枠右のミラクルタイムが正解。

「そうじゃなくて、土曜日はダートのレースだったから共同通信杯を使ったのであって、日曜日は芝の京都タイトルレースなんだから京都記念を使うに決まっている。1着の6枠左を京都4歳特別で使う。」という展開ならば、6枠左のヤマニントランザムが正解。

のようにどっちに転んだってOKのように作られている。
問題はどちらを取ってどちらを捨てるかだけだろう。
そうすると、天皇賞(春)の頭数立てのサインは、同じメジロの馬が4枠右5番で1着になったように、何かの同質性があること、後継者のイメージになっていることが必要なニュアンス。
3年前のイブキインターハイはすっ飛ばして10年前も同じ16頭立てだからそれを採用すると、

8枠右15番オグリキャップ=負け無しの馬
8枠右15番ミラクルタイム=連対を外していない馬だし、騎手の蛯名正義がアーリントンC(2着)、毎日杯(1着)とオグリキャップの蹄跡を秘かに歩んでいる。


同じような状態だったりする。
7対3の割合でミラクルタイムの方が有利だと思うのだが、

・ミラクルタイムを取るのならば6枠12番ヤマニントランザムも7枠13番アイリッシュリネンはないはずだから全然違う枠を考えるようにする。
・ヤマニントランザムを取るのならば8枠以外の相手のことを絞って考える。

2通りの登頂方法で、いつものように3点以内にまとめて京都4歳特別という山に臨んでみたい。

今日はこんなところで。

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