報知杯弥生賞・読売マイラーズC/開催前日版
(1998年3月8日提供)
[レース後雑感]

普通の馬券の買い方をしてたころ、以前勤めていた出版者の仲間たちとペーパーオーナーゲームをしていたことがある。
メジロライアン、持ってた。
燃えましたね、あの年は。
燃えたついでに弥生賞の日に*付けをして、クラシックシーズンをメジロライアンと生まれてくるだろう自分の子供の将来を夢見ながら過ごして、そして、メジロライアン・横山典弘が8枠大外で負けた翌週、キョウエイタップ・横山典弘が8枠大外で1着になったときに、子供が生まれた。
男の子だったら、絶対に「木村ライアン」だったんですけどね。

というわけで個人的な想い出がある弥生賞なのだが、実際のところ競馬は、人それぞれの想いを乗せた馬たちが走っているようなものだと思う。
現役で走っているスペシャルウィークやキングヘイローへの、関係者の方々の想い、ファンの想い。
運良く種牡馬になれるサニーブライアンへの想い、バブルガムフェローへの想い、マーベラスサンデーへの想い。
死んでしまったライスシャワーへの想い、ホクトベガヘの想い、テンポイントへの想い、etc.。
人それぞれに喜怒哀楽の想いがあるから、「想いのサイン」というのがあったりする。

例えば去年の秋ならば、ホクトベガの喪中だから競馬ファンはみんな「中央地方交流10連勝」のホクトベガのことを回想しているでしょう、というわけでその週の南関東の地方競馬の重賞レースの出目がG1レースに絡んでた。

・天皇賞(秋)は、その週のクィーン賞(G2)の2着が11頭立ての1番で外に出した12番だったから、12番のエアグルーヴが1着になる。
・菊花賞は、その週のグランドチャンピオン2000(G1)の1着が7番だったから、7番のダイワオーシュウが2着になる。
・エリザベス女王杯は、その週のゴールドカップ(G3)の1着が5番だったから、5番のエリモシックが1着になる。

このように、枚挙に暇無し。
ホクトベガは「交流の女王」だったから、地方競馬のメッカの南関東4場を大事にしていたというわけ。

ならば、この弥生賞の「想いのサイン」は川崎競馬のロジータ記念から発信されると思う。
どうしてかというと、去年の弥生賞の2着馬オースミサンデーはロジータの子供で、そのオースミサンデーは皐月賞で予後不良になってしまったから。
ロジータファンは悲しくて仕方がない。

1997年12月31日
川崎10R 第8回ロジータ記念(10頭立て)
1着 8枠右9番イシゲヒカリ  秋田
2着 3枠 3番バトルハート  武智
3着 4枠 4番ラシアンスキー 佐々木竹


去年のホクトベガの例を見てもわかるように地方競馬の売りものは「馬単」なのだから馬番が連動するだろうし、オースミサンデーは弥生賞の2着馬なのだから当然2着が絡むことになるのだろう。
3番をとってキングヘイローなのか。
それとも10頭立てを外に出した13番をとってスペシャルウィークなのか。

二者択一のサインだから、どちらか一方は絡むのだろうけど、たぶんキングヘイローとスペシャルウィークの組み合わせはないはずだ。
しかもサニーブライアンの引退式があるときに、3枠は去年の弥生賞のサニーブライアンの枠、8枠大外は引退式の題目の皐月賞の位置だったりする。
それとも2着と思っていたら1着の9番を使ってディヴァインライトみたいなこともあるか?
皆さんならばどれをとりますか?
相手はどうします?
そして、それらは関東のIM「時代を築く勝利の意義がある。」で説明がつきますか?

さて、読売マイラーズC。
考えていた6枠9番にはホッコービューティが入った。
買い目があるかどうかなのだが、毎度ギャーギャー騒いでいる「牝馬のサイン」で攻めてみると、このレースの牝馬は、

6枠左 9番ホッコービューティ
8枠右12番キョウエイマーチ

の2頭だけ。
この2頭の性格付けをしてみると、キョウエイマーチはG1勝ちをしている格上の牝馬、ホッコービューティは重賞勝ちがない格下の牝馬ということになるのだが、この「格上・格下」の出走パターンだと6枠か9番が馬券になるというのが今年の傾向だ。

・京都金杯では、1枠2番ファーストソニア(ただの牝馬)と2枠3番メジロランバダ(日経新春杯の勝馬)が出走牝馬。5枠9番エリモダンディが2着。
・シンザン記念では、2枠2番キュンティア(G1阪神3歳牝馬Sの2着馬)と6枠11番ダンツシリウス(ただの牝馬)が出走牝馬。6枠11番ダンツシリウスが1着。
・淀短距離Sでは、2枠2番ヤングエブロス(根岸Sの勝馬)と5枠8番ダンツシュアー(ただの牝馬)が出走牝馬。枠連6−6のゾロ目、かつ9番が2着。

このように牝馬のサインでも「パターン化」してみると結構面白いことがわかったりする。
でもってこの中で重要なのは、当然、水曜日版の法則3で述べた淀短距離S。
淀短距離Sのことは関東のIM「時代を築く勝利の意義がある。」でも強調になっているから、たぶんその時のパターンを使ってくるだろう。

あとは、関東のIM「時代を築く勝利の意義がある。」の暗号的解釈をすると、

「時代を築く」=時代は人から人へ受け継がれて築かれていく。
「勝利の意義」=1着馬の性格や性質。
「がある」=GIRLで少女だから牝馬。

となる。
土曜日の牝馬のチューリップ賞で1着だったダンツシリウスの性格や性質が、日曜日に受け継がれるだろう。それは弥生賞も同じだ。
そうすると、ダンツシリウスは牡馬に混じってシンザン記念を1着した「女傑」が弱い4歳牝馬の限定戦に戻ってまたまた1着した状態だった。
ならば、ホッコービューティ。
牡馬に混じって洛陽Sを1着した「女傑」が逆にG1級の馬たちに混じって挑戦している状態で、全く同じではないけれどもダンツシリウスととても良く似ている。

というわけで、ホッコービューティはぼくなりにはOK。問題は相手だけかな、と思っている。
そして、たぶん弥生賞よりはこちらの方が高配当になるはずだ。

「牝馬のサイン」の淀短距離S・京都金杯パターンを全く同じように使うのならば、それだけでもう1頭も求められるのだが、何かあの淀短距離Sの枠連6−6のゾロ目と万馬券が気に入らないし、求められた馬が人気っぽくて配当に妙味がない。
ちょっと意外な考え方と、意外な馬をダイヤルQ2に入れておきましたので、良かったらお試し下さい。

0990−52−4831

が“超”サイン見破れ!の番号です。

じゃ、今日はこんなところで。

◎レース後雑感

うーん。
読売マイラーズCの9番、外れた。残念。
でも、恥ずしながら弥生賞の方が本線で的中。
2点勝負の70%分が当たったからとりあえずはヨシとしなくちゃいけないんだけど、高配当がわかりきっている方がダメじゃあね。
終わった後に言うのもなんだけど、「読売マイラーズC、毎年恒例のアクシデントを使うサイン」は、「淀短距離Sで1枠1番ドージマムテキが出遅れをしたこと」という記録には残らないアクシデントを使いました。
というわけで、ぼくがダイヤルQ2で言った本線は1枠1番ビッグサンデーと6枠9番ホッコービューティの組み合わせ。
内心は、
「でもなー、1番−9番の組み合わせだとメインレースでノーザンテースト産駒のラスト連対の阪神牝馬特別、

1着 1枠右 1番エアウィングス
2着 5枠右 9番シングライクトーク(ノーザンテースト産駒)

一発なんだよなー。普通は有り得ないんだけどなー。」
と思ってるんだけど、それでも、つい、ね?
結局、淀短距離Sのアクシデントの1枠1番と、その隣の2枠2番で決着したというのが今年。
というわけで、読売マイラーズCの3つの法則なんだけど、

(1) メインレースでのノーザンテースト産駒のラスト連対が連動する。
(2) 系列のレースのアクシデントの位置や隣をサイン使いする。
(3) アラブのムーンリットガールが楔を打った3つのレースが連動する。(高配当にこだわりすぎたけど、結局、ニューイヤーSの枠連1−2が一発で連動したに過ぎない。でも、なぜに?)

は、今回は使用方法を誤ってしまったけれど、料理にありつける道具だと思う。
来年こそリベンジ、うまいメシ食いましょう。

そして、報知杯弥生賞。
ここにも書いたロジータ記念の出目が連動する「想いのサイン」、ちゃんと絡んでくれた。

1997年12月31日
川崎10R 第8回ロジータ記念(10頭立て)
1着 8枠右9番イシゲヒカリ  秋田
2着 3枠 3番バトルハート  武智
3着 4枠 4番ラシアンスキー 佐々木竹

「ロジータ記念の出目が連動して、3番か、13番か、9番かのどれかは絡む。けれどそれ同士にはならない。」が推論だったのですが、正解でしたね。
競馬のサイン読みは、学校の試験と同じで、

・A群に連対馬の1頭
・B群に連対馬の1頭

A群とB群をあるテーマで結び付けると答が出ますよ、だというのが私の持論。
だとすると、「ロジータ記念」群から選べるのは1頭しかいないのだから、あとは相手を探せば良かった。
ならば、徹底的にこだわりたかったのが「サニーブライアンの引退式」のサイン。
土曜日に中京競馬で大西が10番で1着で逃げきったのが「前祝い」なのだし、それを受け取る弥生賞の10番のセイウンスカイが「逃げタイプ」の馬なのも良かったし、他にも枚挙に暇無しの状態だった。
従って、文句無しでセイウンスカイからの馬券で、「ロジータ記念」群にぶっつけるという買い方をしたら恥ずかしながらの正解だったというわけ。
でも、ロジータ記念の出目が連動するという考え方は面白いでしょ?

そうすると、来週はライデンリーダーの登竜門レースの報知杯4歳牝馬特別があるから、ライデンリーダー記念の出目になると思う。
ただ、オースミサンデーは中央の馬だったけどライデンリーダーは地方の馬だし、ロジータはG1級のレースを勝っていた馬だけどライデンリーダーは所詮は笠松の域を超えられなかった馬だから、出目が絡むにしても質が違う。

1997年12月30日
笠松 第1回ライデンリーダー記念
1着 8枠左10番エフワンライデン 安藤勝
2着 8枠右9番チェリーラスター 東川
3着 3枠 3番サクセス     安藤光

果たしてどの数字を使うでしょうか?
また、このレースに出走していた5枠5番チェリーシーザーの川原正一騎手は、去年のWSJSの1着ポイント騎手で「騎手のライデンリーダー的存在」なのだけど、彼に意味はないのでしょうか?
興味は尽きぬ報知杯4歳牝馬特別&中山記念。
さあ、来週に向かって勉強しようっと。

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