フェブラリーS/開催前日版
(1998年2月1日提供)

出馬が発表になるときは、大事な試験問題を開く瞬間と同じでいつもドキドキ。
自分が思っていたところに可能性がありそうな馬が入るとちょっと嬉しいけど、超人気薄の時はよっぽどキモを据えてかかんなきゃならないと思う。
先週なんかは、机の前に張っておいた日経新春杯の予告読みのポジションは、その1が「2枠右3番」で、その2が「4枠左8番OR5枠右9番」だって。
2枠3番メイショウヨシイエ。
キモを据える以前に「んな、馬鹿な。」って頭のどっかに飛んでっていました。
メインレースで300倍の万馬券なんてそうそうあるもんじゃありませんから、泣いた泣いた。
読むテクニックも必要かもしれないけど、予告に対する自信と、据えるキモと、実際に買う行動がなくちゃ「絵に書いたモチ」だな、と痛感させられました。

というわけで、フェブラリーSです。
水曜日版にまとめた予告読みのポジションだと、

連対馬その1 5枠左10番フジノマッケンオー/6枠左12番ワシントンカラー
連対馬その2 4枠右7番ストーンステッパー/2枠左4番バンチャンプ(/1枠右1番バトルライン)
いうことになる。
ふーん。
先週みたいに「んな、馬鹿な。」的になると、連対馬その1は6枠12番ワシントンカラーを選んで、連対馬その2は4枠7番ストーンステッパーか1枠1番バトルラインを選ぶ、でもって2点ということになっちゃうんだろうな。
あとメジロドーベルを使うにしても、新潟の新馬戦を使うのはおかしいよ、東京競馬場のオークスの16番を使うんだよーと考えて、1番人気のタイキシャーロックなんか押さえちゃったりして。

でも、どうも土曜日の流れだと6枠12番ワシントンカラーではなさそうだ。
ポイントは2つあって、1つは、フェブラリーSのマル外の配置です。
ワシトンカラーのいる6枠は唯一マル外が同居している枠で、ワシントンカラー自身は他のマル外が枠の右側にいることに対して唯一左側にいる馬。
じゃあ、土曜日にこういう枠が馬券になったかというと、2Rの7枠、6Rの3枠、8Rの1枠と5枠、10Rの1枠、全部馬券になっていない。
たった1つだけ、9Rのセントポーリア賞、5枠のマル外の同居のショウナンワールドが1着になっているんだけど、G1のフェブラリーSと比べちゃ「質が違いすぎる。」というもの。
セントポーリア賞は4歳のレースなのだから、フェブラリーSの6枠のマル外の同居は10Rの4歳のクロッカスSのサインの可能性が大かなー、と思う。
もう1つワシントンカラーが嫌なのは、土曜日の東京メインの白嶺Sで、7枠が馬券にならなかったこと。

7枠右13番「メ」ジロブロス
7枠左14番「ス」トーミーサンディ

人気馬のくせにともに着外。
「女性」がキムタクのサインなのだから「メス」というのもキムタクの像を浮かび上がらせる1つのアイテムなのだが、ワシントンカラーの6枠12番を読んだ原点である日経新春杯のメジロドーベルの隣は、

6枠右11番「メ」ジロドーベル
6枠左12番「ス」ノーエンデバー

で「メス」になっていた。ということは、ワシントンカラーが馬券になることは、スノーエンデバーの「ス」を使うことに他ならない。
ならば「日経新春杯」の「日」レースに対して、「白嶺S」の「白」レースでは「メス」の「ス」か、最悪両隣か、とにかく近辺が馬券になって、日経新春杯の「メス」がサインですよーとアピールしてくれなきゃならなかった。
でもダメ。
そのかわりやってくれたことは日経新春杯の枠連2−5、馬連03−09を一発で持ってきた、というのが日経新春杯と白嶺Sの関係でした。

というわけで、この2つのイヤなことがある以上、ワシントンカラーは違うかなと思うし、日経新春杯と白嶺Sの関係では「出目の持込」が強調になっていた。
ならば、今回は「キムタクのサインの大綱」でも、「出走牝馬の右隣・左隣」ではなく「関連レースの出目の連動」の方だけを使うと考えるべきではないだろうか?

「一体、メジロドーベルの関連レースは何ぞや?」

の角度を一所懸命考えるのが正解だと思う。

そうすると、土曜日の京都牝馬特別で見せてくれたことは、2頭のG1馬、

・阪神3歳牝馬S馬のビワハイジ
・桜花賞馬のファイトガリバー

が出走して、そのうちファイトガリバーの桜花賞の出目の馬連04−13を一発で使うことの手助けを受けて、阪神3歳牝馬Sのビワハイジが復活した、というストーリー。
2人の先輩の女王様が使い方を教えてくれたのだから、メジロドーベルもこれに見習って、「メジロドーベルの桜花賞の出目の手助けを受けて、メジロドーベルの阪神3歳牝馬Sや他の3歳の頃の姿を復活させる。」というストーリーになるんじゃないかと思う。
そうすると、メジロドーベルの桜花賞は、

1着 8枠左18番キョウエイマーチ 松永幹夫
2着 8枠右16番メジロドーベル 吉田豊

だった。
8枠左や16番ならば1番人気のタイキシャーロック。
18番ならば16頭立ての1枠2番メイショウモトナリ。
8枠右ならばエムアイブラン
ということになる。

また、この頃は、引退馬が出たら出馬がすぐに反応して、引退馬のハイライトシーンの出目・騎手・種牡馬が絡む傾向にある。
例えば、この前のバブロガムフェローやヤシマソブリンの引退の時は凄かった。

土曜日の洛陽S
1着 7枠右11番 ユーセイトップラン(ミルジョージ産駒)
2着 3枠左 4番 ステイゴールド(サンデーサイレンス産駒)

7枠右といえば、ミルジョージ産駒のヤシマソブリンの一世一代の好走、ナリタブライアンの菊花賞の2着の時の7枠右側。
4番といえば、サンデーサイレンス産駒のバブルガムフェローのG1レース、朝日杯3歳S/天皇賞(秋)で1着をしたときの4番。
そこで、ミルジョージ産駒とサンデーサイレンス産駒が1・2着して、馬連は4,560円だって。
ということは、サニーブライアンの引退に正式発表になった今週なのだから、出馬はこれに敏感になっているはず。
土曜日の東京競馬の最終レースでは、サニーブライアンの大西が2着になって1日の中での最高配当の馬連43,480円を作ったのだから、サニーブライアンを使うのは間違いがないだろう。
そうすると、サニーブライアンのハイライトシーンといえば、何といっても8枠大外18番で1着になった日本ダービー。
8枠大外ならばタイキシャーロックだし、18番ならばメイショウモトナリ。
また、サニーブライアンの種牡馬はブライアンズタイムだから、8枠16番エムアイブランも説明できちゃう。
このあたり、決して尻尾をつかませないのがJRAのコンピュータの上手なところなんですよ。

じゃあ、これはどうだ。
サニーブライアンといえば皐月賞→ダービーで同枠同馬番に入ったことが話題になったのだから、今回もそのフレーバーは欲しいな、と。
そうすると、フェブラリーSは実はスプリンターズSと同系列のレース。
どうしてかというと、フェブラリー(2月は1年で一番短い月)、スプリンター(一番短い距離のカタカナレースのG1)、「一番短い」という質が共通するからです。
例えば、去年ならば、スプリンターズSのフラワーパーク−エイシンワシントンの馬連08−11に対して、フェブラリーSのシンコウウィンディ−ストーンステッパーの馬連08−11で、全く同じ出目という共通の仕方をしています。
そうすると今回のスプリンターズSとフェブラリーSの関係だと、

去年のスプリンターズSの8枠大外16番タイキシャトル(1着)
今年のフェブラリーSの8枠大外16番タイキシャーロック

あらま、サニーブライアンしているわ。
あとサニーブライアンしているのは、土曜日の京都牝馬特別で1着だった8枠のオリビエペリエが、フェブラリーSで同じ8枠のエムアイブランに乗っているということでしょうか?

というわけで水曜日版にレポートした「連対馬その1」は、

連対馬その1 8枠16番タイキシャーロックか8枠15番エムアイブラン

に変更します。
でもどちらがわかりやすいサニーブライアンかといったら、ダービーの8枠大外が共通して、スプリンターズSと同枠同馬番の「タイキシャ」かもしんない。
本当は、人気薄の方がいいんだけどなー。
今週は、ここまでにしておきます。

◆レース後雑感
とりあえず、ワシントンカラー不要が読めたのは正解。
そして、メジロドーベルの出目の使い方を、 「メジロドーベルの桜花賞の出目の手助けを受けて、メジロドーベルの阪神3歳牝馬Sや他の3歳の頃の姿を復活させる、というストーリーになるんじゃないかと思う。」と読めたのも正解。
だって、阪神3歳牝馬Sのメジロドーベルは10頭立ての6番だったから、6番をとればグルメフロンティア、外に出した16番をとればタイキシャーロック。
あとは、桜花賞の出目は上の方にも書いたけど、該当するのはタイキシャーロックか、メイショウモトナリか、エムアイブランのどれか。
タイキシャーロックが両方に重なっているから「こいつだ!」と思っていると、バラして使っているだけ。
ぐえ、なんてこった。
でもって万馬券で、現在、放心中。
法則が当たってもお金にならなきゃどうしようもないのが「サイン読み道の世界」だといつも思っているんだけど、これで来週に向かって長い旅だな。(駿)

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