マーメイドS/水曜日版(含・鳴尾記念/レビュー)
  (1999年6月25日提供) [index] | [next] | [back]

誰にでも簡単にわかるサイン・なかなか省みられないアイテムが上質のサインだし、それがサラブレッドインフォメーションやTVCMがないNCKの頃からプレイしている古今古来のサインだったりする。
そういうサインで連対馬の一方を見つけたり以前に考えていたことを軌道修正しながら、サラブレッドインフォメーションやら何やらでどのように味付けされているか読んでも良いくらい。
人間、どうしても派手なもの・ウマイもの・アマイものに目が向きがちだけれど、空気と水と米とちょっとしたオカズさえあれば生きていける。
もっと米に目を向けましょうやというわけで、その1つが開催前日版でレポートした「頭数立てのサイン」だ。
もちろん色々なバリエーションがある。
・過去の同レースと同じ頭数立て
・関連レースと同じ頭数立て
・ABC場のメインレースがとある日の頭数立てと同じ構成
等々。
今回は「父の日・トキノミノルの命日という天からの配剤」「関連レースと同じ頭数立て」のミックス形で「農林水産省賞典京都記念→鳴尾記念」だったのだが、それだけで鳴尾記念のスエヒロコマンダーは見つけられるし、鳴尾記念=大沼Sであることさえ理解できていれば大沼Sの(地)リワードタイタンも見つけられたりする(大沼Sは力及ばなかったけど)。
ベーシックサインのコレクションとして大事にして下さい。
ただし、吾妻小富士オープンに対しては違う影響を及ぼしていた。
サインは常に表裏一体だから、山があれば川があるように、出目があれば形があり、枠があれば馬番・同枠がある。
今回の共同通信杯→吾妻小富士オープンは完全の裏の方。
・共同通信杯の枠連・馬連万馬券という形に対して、吾妻小富士オープンは枠連・馬連・ついでに単勝も万馬券。
・共同通信杯の4頭出し中2頭の(父)連対に対して、吾妻小富士オープンは4頭出し中2頭の(父)の同枠が連対。
こう言った裏を読むのがまだまだ力不足だから、5番(父)エアガッツ柴田善臣から入って、
「確かに10番のナリタプロテクターにもサインは入っているのだけど5番からだとナリタプロテクターはあまり取れないんだよなあ」
「枠番は3つ開き・馬番だと8つ開きのサインが出ているから3枠からだと3−7、エアガッツからだと14番アンブラスモアしかないんだよなあ」
「ラムタラの個性が絡むはずだからアンブラスモアのリンク馬も似合うんだよなあ」
という論理を展開しながら、05−14の肥やし馬券を買ったりしている。
5番ではなく10番を軸に据えたならば、
「枠番は3つ開き・馬番だと8つ開きのサインが出ているから5枠10番ナリタプロテクターからだと、枠連1−5、馬連01−10」
「ラムタラの個性が絡むはずだからタマルファイターのリンク馬、OK」
ということになるのだが、共同通信杯の出目に目が向いているキムラはトンと万馬券など考えなかった。(もっとも、ナリタプロテクターを軸に出来たら必ずタマルファイターを買えたかと言うのは疑問だが。)
「頭数立てのサイン」をベーシックサインとして改めて意識しながら、
(1) 京都記念→鳴尾記念がスターレセプション・スエヒロコマンダー・メイショウバチカンのうち一番人気があるスエヒロコマンダーをチョイスしたならば、中京スポーツ杯→大沼Sはタイキレッド・ニホンピロジュピタ・リワードタイタンのうち一番人気がないリワードタイタンをチョイスする。
(2) 関東中心の視点で見た場合、阪神競馬と函館競馬はイコール。阪神・函館が出目を使ったのならば、福島は形・同枠を使ったというように、3場が3場とも同じではない。
このリズムを体にたたき込むことも大事なのだろう。
あと開催前日版に書いたいくつかの「1点のサイン」は正直勇み足で、スエヒロコマンダーを教える役目しかありませんでした。
特に「安田記念の出遅れキョウエイマーチ」の解釈がアマアマ。
鳴尾記念は出馬表上に「メスのサイン」があったからキョウエイマーチの連対レースのうち出馬表上に「メスのサイン」があったローズSが必要で、
▽97年秋/ローズS
1着 7枠右8番キョウエイマーチ松永幹
2着 1枠 1番メイプルシロップ福永
3着 6枠左7番(外)シーキングザパール武豊
この馬連01−08で何にもないと思ってたけど、97年スプリンターズS→99年安田記念のように6つもポイントが重なったならいざ知らず、今回の場合は「メスのサイン」「武豊が6枠に入った」くらい。
これだとどちらか一方と考えるのが正解だったようです。

さて、どうやら15頭立てになりそうなマーメイドS。
15頭立ての材料をどこから持ってきてどのように料理するかは別にして、このレースは1996年の創設以来、2年前の阪神3歳牝馬Sのデータを使う傾向がある。
96年 ▽94年/阪神3歳牝馬S
1着 8枠右9番(外)ヤマニンパラダイス武豊
2着 3枠 3番(父)スターライトマリー小島
   
▽96年/マーメイドS
8枠右13番シャイニンレーサー河内(1着)
8枠左14番(外)ヤマニンパラダイス武豊(サポート)

1着の枠位置を使いながら、同枠に阪神3歳牝馬S1着馬のサポート。
97年 ▽95年/阪神3歳牝馬S
1着 6枠右6番ビワハイジ角田
2着 7枠左9番エアグルーヴM.キネーン
   
▽97年/マーメイドS
1着 8枠左13番エアグルーヴ武豊
2着 1枠 1番シングライクトーク横山典

2着のエアグルーヴを1着として使いながら枠連1−8の接触目
98年 ▽96年/阪神3歳牝馬S
1着 6枠 6番(父)メジロドーベル吉田
2着 8枠左10番(市)シーズプリンセス四位
   
▽98年/マーメイドS
1着 7枠右10番ランフォザドリーム河内
2着 5枠右6番ヴィクトリーバンク藤田

馬連06−10の一発連動
マーメイドは半分人間、半分魚の「半身牝馬」だから阪神〜牝馬のタイトルと関連する───。
マーメイドはピチピチしているから3歳がふさわしい───。
だから阪神3歳牝馬Sが関係し、マーメイドは古馬と4歳の混合戦なるもいきなり4歳馬が活躍できるフィールドではないのだから現4歳の阪神3歳牝馬S───つまり去年の阪神3歳牝馬Sにはお引き取り願って、1年寝かせておいた2年前を使うと考えれば良いだろう。
▽97年/阪神3歳牝馬S(16頭立て)
1着 1枠左2番(外に出すと18番)(抽)アインブライド古川吉
2着 6枠右11番(外に出すと27番)(外)キュンティア高橋亮
3着 8枠右15番(外に出すと31番)(父)ダンツシリウスO.ペリエ
出走確定馬を見る限り、
・この時の同時連対馬(抽)アインブライド・(外)キュンティアが出走してくる。
・この時の(外)5頭の出走に対して、今回は(外)4頭の出走。(冠数の大まかな一致)
・この時の(抽)2頭の出走に対して、今回は(抽)1頭の出走。(冠数の大まかな一致)
・この時の(父)2頭の出走に対して、今回も(父)2頭の出走。(冠数の一致)
同時連対馬を出走させながら冠数の大まかな一致(大体、宝塚記念ファン投票集計の最終発表でステイゴールド79,875票、マチカネフクキタル78,058票を同着の6位ですと言っているくらいだから、何事につけても大体似ているで構わないのかもしれない)を作っているのだから、恐らくこのデータを使うはず。
また、高松宮記念で去年の1・2着馬(外)シンコウフォレスト・(外)ワシントンカラーの同枠同士で決着したのと同じように同枠に(抽)アインブライド・(外)キュンティアを置いてそのどちらかが馬券になるような形(あの時は1枠右1番(外)エイシンシンシアナ武豊・1枠左2番(抽)アインブライド古川吉のうち武豊が身を退いて同枠のサポートに徹したのだから、今回はそのリベンジか。そういう意味じゃキクノスカーレット武豊の同枠にアインブライドかキュンティアが置かれていたら強力かも。)になるのではないかと思っている。
ポジションは15頭立ての2枠左3番、つまりアインブライドを外に出した18番の位置に期待したい。
理由は単純で、
(1) 15頭立ての帝王賞でメイセイオペラが1着になったということは、場面は15頭立ての東京大賞典でメイセイオペラが2着になったことと同じ。
天皇陛下の義理の父の喪中に天皇誕生日の地方のGIを使った以上、中央もその近辺のGIを使わざるを得ない。
ならば必要なのはスプリンターズSか有馬記念か。
GI馬の出走状態を見るとマーメイドSにはエリモエクセル(阪神牝馬特別出走)、バーデンバーデンCには(外)シンコウフォレスト(スプリンターズS出走)が出走するから、スプリンターズSで構わないだろう。
▽スプリンターズS
1着 5枠左10番(外)マイネルラヴ吉田
2着 2枠右3番(外)シーキングザパール武豊
3着 7枠右13番(外)タイキシャトル岡部
このうちシーキングザパールがマーメイド(一種の怪物)にお似合いだし、有馬記念の2枠右3番エアグルーヴ武豊は過去のマーメイドSの1着馬だったから。

◎結果/2枠右と武豊を使用。有馬記念の2番(グラスワンダー)的場でもOK。

(2) 宝塚記念ファンファーレのグランプリが早川大海様ならば、マーメイドと大海はお似合いなのだから、初日のメインレース(この開催の幕開けを告げるファンファーレレース)を使うだろう。
▽安達太良S(智恵子抄だから牝馬のレースにふさわしい)
1着 7枠左14番(父)グランドシンザン秋山
2着 1枠左2番(外に出すと18番)ウェディングハニー蛯名
3着 4枠右7番(父)モンレーブ大西

▽安芸S(実は毎年連動レース)
1着 1枠左2番(外に出すと18番)ヒダカプロテクター角田
2着 3枠左6番タガノアーミジャ小原
3着 2枠左4番キョウエイフォルテ武豊
ファンファーレのグランプリは全国に鳴り響いて、東西で共通する1枠左2番(外に出した18番)がお似合いだから。

◎結果/単純に2番を使用。そして安達太良Sは2−14の一発連動。タラちゃんと水物女性サザエさん(マーメイド)は関連するのか。

帝王賞の2枠左3番(外に出すと18番)にも唯一の牝馬ラシアンスキーがいたのだから、唯一の牝馬が牝馬限定のレースをサインするという意味で大事にしたいと思う。

[index] | [next] | [back]