日経賞・若葉S/水曜日版
(1998年3月25日提供)
■若葉S
先週のフジテレビ賞スプリングS=ゆりかもめ賞の連動と同じように恒例化してくれそうな連動が、京王杯AH(今年から京成杯AHに変更になるようだが)だと思う。
どうしてかというと、
若葉S=初心者マークのレース。皐月賞の最終切符がほしいメンバーが集まる。春の全国交通安全週間の直前に行われる。
京王杯AH=電車(=交通)のレース。切符が営業品目のレース。秋の全国交通安全週間の直前に行われる。
のようにレースのテーマとスケジュールが似ているから。
ただしこのシステムは、ジェニュインが95年の京王杯AHに出走して連対したから、ギャランティされているようなものだ。
だってジェニュインは、
・サンデーサイレンス産駒の第1期生
・若葉Sの1着で皐月賞への正式な切符を獲得して、本番の皐月賞でも1着になって、しかもダービーまで2着しちゃったこのルートのスーパースター
そんな重大な馬が、たかがG3ハンデ戦の京王杯AHに出走して1着にならずに2着になったのは、どう考えても異常。
というわけでジェニュインの動作を目印にして、その翌年から始まったのが、
・若葉Sは、皐月賞の最終切符をつかむために、京王杯AHの目を1個だけ使う。
・皐月賞は、ダービーへの切符も兼ねているから、残った京王杯AHの目を使う。
という「切符をつかむために、電車レースにRIDE ON!」、今風に言うのならば「電車でGO!」システムだったりする。
電車でGO!
システム京王杯AH 若葉S 皐月賞 京王杯95年
若葉・皐月96年1着 3枠 3番ドージマムテキ
柴田善1着 2枠 2番ミナモトマリノス
田中勝1着 3枠右5番イシノサンデー
四位2着 2枠 2番ジェニュイン
岡部2着 7枠右9番ロイヤルタッチ
蛯名正2着 3枠左6番ロイヤルタッチ
南井京王杯2着の2枠を
トライアルの若葉Sで使う京王杯1着の3枠を
本番の皐月賞で使う京王杯96年
若葉・皐月97年1着 5枠左6番クラウンシチー
柴田善1着 6枠右11番シルクライトニング
安田富1着 8枠左18番サニーブライアン
大西2着 2枠 2番ビコーアルファー
大塚2着 5枠左10番フジヤマビザン
村本2着 1枠左2番シルクライトニング
安田富京王杯1着の5枠左を
トライアルの若葉Sで使う京王杯2着の2番を
本番の皐月賞で使う
ならば、今年もこれを使ってくれるかどうかなのだが、先週までの競馬を見ているとジェニュインに関係するレースが「線路は続くーよ。どーこまでもーー。」のような状態。
私なりのヨミでは使ってくれるはずだ。
そうすると、
電車でGO!
98年度版京王杯AH 若葉S 皐月賞 京王杯97年
若葉・皐月98年1着
マル外 クロカミ
岡部1着 ?枠?番????????? 1着 ?枠?番????????? 2着
マル外 プレストシンボリ
橋本広2着 ?枠?番????????? 2着 ?枠?番?????????
のデータは大事にしなければならないだろう。
ただし、気をつけなければならないのは、過去2年間と異なってマル外というやっかいな存在が同時に1・2着しているのだから、「外に出した馬番」の考え方もしなければいけないこと。
先週のように5枠右なんて勝手に優劣をつけて望むと、3枠左に対応できなくなるから、いまのところは枠・馬番・外に出した馬番の3つには気を配らねばなるまい。
そんな時に、サラブレッドインフォメーションには、その週のレースが「過去のどのレースと関連して、将来のどのレースにつながるか。」ということを教えてくれる役目がある。
例えば若葉Sならば、単純に、同じ4歳世代で「若」の字が使われた時のインフォメーションを参照すればOKだし、逆に「若」の字が使われたときは若葉Sを参照すればOK。(色々なケースがある。決して一筋縄ではいかない。)。
「若葉」だから「若」。単純だが、初心者マークの若葉Sだからこそ有効だったりする。
例えば去年ならば、朝日杯3歳Sの関西のサラブレッドインフォメーションが、
若き猛りが、新風を誘う。
の「若き」だったのだが、出目、要素いろいろあるうち、
・朝日杯3歳Sではブライアンズタイム産駒の3頭出しに対して、1頭だけマイネルマックスが1着
・若葉Sではブライアンズタイム産駒の2頭出しに対して、1頭だけシルクライトニングが1着の
ようにブライアンズタイム産駒を使った。
「若き猛り=勃起したチ××ン」だから種牡馬と言うわけ。
ならば今年の4歳世代の「若」キーワードは、京成杯の関東のサラブレッドインフォメーション、
寒風に聴く若草色の想い。
が一番目立つ。
そうすると「若草色」の「色」なのだから、単純に京成杯の結果の「帽子の色」が必要。
1着 8枠右9番(桃の帽子)マンダリンスター 柴田善
2着 6枠 6番(緑の帽子)エフワンナカヤマ 的場
このうち問題の京王杯AHと重なるのは、6枠の枠か6番の馬番かのどちらか。
でも「若草色」と説明した以上、数字の6番じゃなくて、色の6枠だ。
ただし。
先々週のマーチSに対するキョウエイマーチのこと、先週のフラワーカップに対するホクトベガのこと、両方のことでもおわかりのようにマル外は「外に出したり」「反対に考えたり」、何度も書くがセイダカアワダチソウやブラックバスのように在来種から見たらやっかいな存在。
サラブレッドインフォメーションさえ逆から考えなければならぬ時あり。
そうすると、緑色の6枠は反対から数えると3枠になるのだから、3枠でも京王杯AHの馬番と重なる3枠6番は十分に考えなければならない。
というわけで、3枠6番か、6枠かのどちらか一方を楽しみにすることにしよう。
そして、いまは直接ではないが、今年から京王杯AHが京成杯AHに変化することにも何かしらの意味が込められているはず。
そうすると、いつもそうなのだが京成の「成」はナリタ(成田)ブライアンの「成」。
ナリタブライアン。
伊達や酔狂の馬ではなく、三冠馬であることを肝に銘じておかねばなるまい。
来年からは京成杯AHの出目は、ナリタブライアンの皐月賞へのルート、フジテレビ賞スプリングSとなるのだろうか?
頭の片隅に置いておけば、いつの日か花開くはず。
[インターネットでは若葉S・陽春Sの開催前日版はありません。
ダイヤルQ2“超”サイン見破れ! 0990−52−4831をご利用になって下さい。]
■日経賞
日本の経済を占うレースなのだから、「日本のギャンブル界全体」と「サイン読みの全体」を大局観を持ちながら読んでみるのが面白いと思う。
まずは「日本のギャンブル界全体」。
中央競馬以外は、地方競馬・競輪・競艇・オートレースのような種目があるけど中央競馬は人の目が一番多く向けられているだけあって、他種目のコマーシャルの役目も兼ねている。
例えば、一昨年の夏、7月20日が「海の日(国民の祝日)」に決定されたときは、水のギャンブルは競艇だから新聞では競艇の全面広告が突出して多かったのだが、中央競馬でも、
・水のタイトルのマーメイドステークスが創設される。
・兄弟に競艇選手がいる関東の浜野谷憲尚がサイン騎手になる。
・新聞のかなり大きな広告で競艇の注目選手は西田ですよと紹介されると、中央競馬でも同じ西田姓の西田雄一郎が大活躍(阿武隈S[土曜日]で¥2,940、七夕賞[土曜日]で¥10,300)する。
このように、「競艇」という種目をテーマにしてサインを作って、結果的に競艇に目を向けさせるコマーシャルになっていたというわけ。
ならば現在の他種目界に目を向けてみると、オートレースでは、
オートレース新世紀
1998年4月 8車8枠制スタート!オレンジ7枠、ピンク8枠が新たに加わる8車8枠制。
1〜3レースは連勝複式、4から最終レースは連勝複式・連勝単式の併売で、
さらに楽しんでいただけるオートレースがスタートです。
(写真中、8人のオートレーサーたちが各枠の服飾でポーズをとっている。注目の元SMAP・森君は4枠の青い服。)
の雑誌カラー広告とともに、大きな枠組みの変化をアピール中。
過去の傾向からは、こういう時は素直に飛びついても良いと思う。
というわけで、日経賞はオートレースに新たに加わる7枠・8枠に注目しながら、今週の中京のメインレースの「槍ヶ岳特別」「遠州灘特別」といった新たに加わるレースというよりは、広告なんていうのは予め布石をうってあるものと確信して先々週の中京の日曜メイン「白川郷S」、新たに加わったレースにこそ大注目だと思う。
だって、
オートレースは色の変化。
白川郷Sも「新設」という変化があった色のレース。
そんな「色の変化」というコンセプトが合致しつつ、日経賞の「日」に毛が生えたような字が「白」なのだから、白川郷という「白」レースであるのがいい。
1京8 日曜日 日経新春杯
1着 5枠右 9番エリモダンディー
2着 2枠右 3番メイショウヨシイエ
1東1 土曜日 白嶺S
1着 2枠右 3番ヤクモレインボー
2着 5枠右 9番ツルマルガイセン
一発で連動したことを忘れてはなるまい。
その白川郷Sは、14頭立て、
1着 7枠左12番ユウキフジ 武幸四郎
2着 4枠右 5番フィールドウェイ 小屋敷
普通は、日経新春杯→白嶺Sの一発連動を見て、日経賞が枠連7左−4右だとか馬連12−5を考えるのだろうけど、基本的には他種目絡みの出目連動は土曜日のことがほとんど。
西田が出目になった阿武隈S・七夕賞はモロに土曜日だし、日経新春杯→白嶺Sの一発連動だって決して日曜日→日曜日の関係ではない。
ならば余計なことかもしれないが、白川郷Sの出目は土曜日の阪神メイン・陽春Sに連動するのではないか。
オートレースは、色の変化。
陽春Sは、一昨年までエイシンワシントン・フラワーパークが出走していたような芝の短距離系のレースが、去年は一瞬ダートに変わるも、今年から以前の短距離系のマイル戦に復活。要するに変化。
このように、ともに変化のレース。
変化はある意味で「おめでたい」出来事なのだから、中央競馬の幕開けの土曜日にこそ「出目」を添えてあげるというのが正解だと思う。
オレンジ7枠、ピンク8枠が新たに加わる8車8枠制。
のオートレース広告コピーなのだから、陽春Sで白川郷Sのオレンジの7枠を使ったら、日経賞ではもう1つのピンクの8枠を使う、という流れになるのではないか。(だから7−8にならないというわけではない。)
そして、「サイン読み全体」。
今年の中山開催の「漢字タイトルの重賞レースは、全て8枠絡み。」は気がつかれているだろうか?
中山金杯 1着 8枠右15番グルメフロンティア 岡部 2着 1枠左2番セイリューオー 加藤 京成杯 1着 8枠右9番マンダリンスター 柴田善 2着 6枠 6番エフワンナカヤマ 的場 中山牝馬S 1着 5枠左6番メジロランバダ 横山典 2着 8枠右11番ランフォザドリーム 河内 弥生賞 1着 8枠左13番スペシャルウィーク 武豊 2着 7枠右10番セイウンスカイ 徳吉 中山記念 1着 8枠左9番サイレンススズカ 武豊 2着 4枠 4番ローゼンカバリー 横山典
先頭を切ったのが「グルメフロンティア=オイシイものの開拓者」なのだから、8枠の開拓は当然といえば当然か。
しかも、中山金杯の時の関東のサラブレッドインフォメーションが、
一緒に一年、神に囁く唯一の日。
と「一緒に一年」と説明した以上、
・中山金杯と同じ中山タイトルの中山牝馬S・中山記念
・中山競馬場と競馬ファンを一緒にむすびつける電車の京成杯
・一年という時間に対する暦のレースの弥生賞(もしかしたら、皐月賞も?)
これをきちんと守ってくれているというわけ。
ならば、日経賞だって中山の漢字レースでありながら、金杯と同様に金絡みのレース。
8枠という見方をしていれば良いのではないだろうか。
というわけで、日経賞・8枠、陽春S・7枠の可能性は結構高そうだと思う。
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