スプリングS・フラワーC/水曜日版
(1998年3月18日提供)

■フラワーカップ

フラワーカップは、勝手にサブタイトルに「ホクトベガ追悼記念」をつけてしまおう。
だって、フラワーカップは、3月21日の春分の日(お彼岸の中日)ジャストに行われるんだもん。
以前フラワーカップが春分の日ジャストに行われたのは1993年のこと。
14頭立てだったそのレース、

1枠 1番ダンツサーパス(田勝)
2枠 2番タイジュリエット)・・・・2着
3枠右3番ホクトベガ(加藤)・・・・・・1着
3枠左4番ユージョウヒット(舘)

無邪気にも「お彼岸の中日だから『中』の囲みだ!」「お彼岸の岸だから岸騎手だ!」と騒いで馬券をとったことを思い出すのだが、その主役だったホクトベガがあれほどの名馬になりながらこんなに早く追悼される側に回るとは思ってもみなかった。
そろそろ去年の4月4日(日本時間)のドバイワールドカップ、彼女の命日が近い。
キョウトシチーもドバイに向かって旅立った。
だから「ホクトベガ追悼記念」
当たり前だと思う。
ならば、フラワーカップ以前の4歳のタイトルレースで、彼女が活躍した93年と今年の関係がどうなっているかを確認すれば良い。

93年 朱竹賞 1着 4枠 4番
サイキョウホウザン
武豊
98年 朱竹賞 1着 8枠左14番
エアシャングリラ
蛯名正
2着だった
ホクトベガの枠位置が
1着に連動
2着 8枠左9番
ホクトベガ
加藤
2着 2枠 2番
セカンドゲス
河内
93年 カトレア賞 1着 6枠左12番
ホクトベガ
加藤
98年 カトレア賞 1着 6枠左12番
エアジハード
武豊
1着だった
ホクトベガの枠位置が
2着に連動
2着 3枠左 6番
サンエイレコード
橋本広
2着 8枠左15番
アイアムアブラザー
的場
93年 フラワーC
(結果)
1着 3枠右 3番
ホクトベガ
加藤
98年 フラワーC 1着 3枠 3番
スギノビューティー
河内
・1着だったホクトベガの
枠が1着に連動
・2着のタイジュリエットの
外に出した16番が2着に連動
2着 2枠  2番
(外に出すと16番)
タイジュリエット
2着 4枠 4番
(外に出すと16番)
レディボナンザ
蛯名正

このように今年のサブ「ホクトベガ追悼記念」たちは、93年にホクトベガが連対した枠位置を使っている状態。
だから、フラワーカップも「ホクトベガが1着だった3枠右!」と思うのも良いだろう。

ただし、ターフの役者たちの現況を良くチェックしてみると、

a.去年の阪神3歳牝馬Sのテーマはマルゼンスキーの追悼。
マルゼンスキーの唯一のG1レースだった朝日杯3歳S、

1着 6枠 6番(持)マルゼンスキー(中野渡)
2着 1枠 1番(父)ヒシスピード(小島)

の枠連6−1に対して、

1着 1枠左2番(抽)アインブライド(古川吉)
2着 6枠右11番(外)キュンティア(高橋亮)

全く同じ出目を使いつつ、

・6枠で持ち込み馬→マル外
・1枠でマル父→抽選馬

のように「制限があるものと保護下に置かれているもの」をリンクして後継者を作成した形だった。
そういう後継者の現況(一種のターフトピックスですね)がどうなっているかというと、

・6枠で馬券になったキュンティアはクィーンCで取消を喰らった
・1枠で馬券になったアインブライドはチューリップ賞で3着になって桜花賞の優先出走権を確保

というわけで4歳牝馬戦線で元気なのはアインブライドの方だから、マルゼンスキーの対抗馬(追悼されるものの反対側)の方に注目せよと読める。

b.去年の朝日杯3歳Sのテーマもマルゼンスキーの追悼。
マルゼンスキーの朝日杯3歳Sの6枠のレコード勝ちに対して、

1着 6枠左11番(外)グラスワンダー(的場)レコード勝ち
2着 6枠右10番(外)マイネルラヴ(蛯名正)タイレコードで2着

こちらの方は、追悼の定番パターンのゾロ目になってレコードタイムを強調しつつ、

・個人の馬主(グラスワンダー)
・共同馬主(マイネルラヴ)

の2頭のマルゼンスキーの後継者の本命と対抗を作成した。
その現況は、

・代表選手中の代表選手のグラスワンダーは骨折で春競馬を全休
・マイネルラヴはアーリントンCで2着になって、2着を強調

というわけで4歳牡馬戦線で元気なのはマイネルラヴの方だから、マルゼンスキーの後継者の対抗馬(追悼されるものでも2番手の方)だし、2着だし、共同馬主に注目せよと読める。

このように、4歳世代は牡馬も牝馬も現況は「マルゼンスキーの対抗馬・2着が優勢」の状態。
ならば、

(故)マルゼンスキー (故)ホクトベガ
ニジンスキー産駒 ナグルスキー産駒(ニジンスキーの子供)
全8戦8勝。
2着馬につけた着差、合計61馬身。
中央・地方交流ダート競走10連勝。
2着につけた着差、合計50馬身以上。

でホクトベガは女マルゼンスキーなのだから、ターフの現況が「マルゼンスキーの対抗馬」である以上、必要なのは「ホクトベガの対抗馬」ということになる。
それが読めたならば、フラワーカップ(ホクトベガ追悼記念)でも必要なのは「対抗馬」だ。

ズバリ、ホクトベガのフラワーカップで2着だった2枠2番タイジュリエット、「2枠」か「14頭立てを外に出した2番、つまり15頭立てならば1枠1番」の連動こそ正解と読んでみたい。

[インターネットではフラワーカップ、及び中京記念・アネモネSの開催前日版はありません。
 ダイヤルQ2“超”サイン見破れ! 0990−52−4831をご利用になって下さい。]

■フジテレビ賞スプリングS

フラワーカップをホクトベガなどという重ーいテーマで読んだのならば、同じリンクレース(リンク〜は始めの文字と終わりの文字が同一のものを言います。例えばトキオエクセレントみたいな馬はリンク馬と言いますし、スプリンターズステークスに代表されるレースをリンクレースと言います)のスプリングステークスは明るく軽く読もう。
あっけらかーのかー、で大口こいて笑う娯楽の殿堂がフジテレビなのさ。

まずは、去年、一発で連動してくれた「ゆりかもめ賞」の出目は大事にしたい。
どうしてかというとJRAの本部がある新橋と、フジテレビの本社ビルがあるお台場を結び付けるアクセス手段が「ゆりかもめ」だから。
きっと、JRAのフジテレビご担当と、フジテレビのJRAご担当はつるんでるんだぜー。
だから、きっと去年から新設になった「ゆりかもめ賞」は、去年から本社ビルがお台場に移転したフジテレビ賞スプリングSとJRAを繋げるんだぜー。
なーんて思いながら去年のスプリングSを推理するとバッチリ。

ゆりかもめ賞 1着 8枠左16番トキオエクセレント
大塚
スプリングS 1着 8枠右12番ビッグサンデー
蛯名正
枠連4−8が一発で連動した。
2着の4枠左2着の蛯名正が一発で連動した。
2着 4枠左 8番グリーンスターボウ
蛯名正
2着 4枠左 5番メジロブライト
松永幹

ゆりかもめの電車は出目も運ぶけど、つるんでる人間も運ぶ、というわけで大正解の結果を生んでくれた。
ならば、今年。

ゆりかもめ賞 1着 3枠左 6番ミラクルタイム
岡部
スプリングS
(結果)
1着 3枠左 5番クリールサイクロン
蛯名正
・1着の3枠左が1着に連動した
2着 5枠右 9番スターパス
角田
2着 6枠右10番セイクビゼン
江田照

2年続けての一発はないだろうけど、少なくともどれか1つは絡むのが普通。
出目か騎手かにはフラグを立てておくべきだ。

そして、レインボークィーン・マイネルブリッジ・ロンドンブリッジのような「レインボー」「ブリッジ」馬名馬にも注目しておきたい。
どうしてかというと、フジテレビはすぐそばにレインボーブリッジという観光名所があるから。
だって、田舎(あ、木村、福島生まれの福島育ちなんです)から観光客が出てきて「フズテレビって、どー行けばいいんだべ。」と聴かれたら、「あのねー、おじいちゃん。レインボーブリッジっていう大きな橋があるからねー。そこ目指していけばわかるよ。そばに、変なカッコしたビルがあるからさー。」と答えるでしょ?
だから、目立つ「レインボー」「ブリッジ」馬名馬が出走したレースがスプリングSの「目印」になって、出目が連動したり、「レインボー」「ブリッジ」の隣がサインになっちゃったりする。
例えば去年ならば、

スプリングS(G2)
1着 8枠右12番ビッグサンデー(蛯名正)
2着 4枠左 5番メジロブライト(松永幹)

に対して、

前年のエリザベス女王杯(G1)
1着 8枠右15番ダンスパートナー
2着 2枠左 4番フェアダンス
着外 3枠右 5番レインボークィーン

誰でも注目する目立つG1レースの1着の枠位置の8枠右と、レインボーの隣(フジテレビの変なビルはそばにありますから隣。)の4枠が使われただけだし、

フェブラリーS(G1)
1着 4枠左 8番シンコウウィンディ
2着 6枠右11番ストーンステッパー
着外 7枠左14番マイネルブリッジ

これもG1レースの1着の枠位置の4枠左と、ブリッジの隣の8枠が使われたに過ぎない。
このように目立つ「レインボー」「ブリッジ」が出走したレースの、「出目」と「レインボーブリッジ」の隣はフジテレビ賞スプリングSのサイン。
ならば、今年はマイネル「ブリッジ」が2着だったアメリカジョッキークラブカップが良いと思う。

AJCC(G2)
1着 3枠 3番メジロブライト 河内
2着 7枠右8番マイネルブリッジ 
岡部

・1回中山最終日のAJCCに対して、2回中山最終日のスプリングSというレースの配置。
・1着だったメジロブライトは、去年のスプリングSの2着馬。
・実はJRAのCMキャラクターの木村拓哉さんの契約料金はジャスト1億円。マイネルブリッジはこのレースで2着になったことで、それまでの本賞金のジャスト1億円に上積みがあった。いわゆる、キムタク=マイネルブリッジに「CM料金の上積み」があったメモリアルレース。

まぁ、理由は色々あるけど、このレースこそキムタクのメインフィールドのフジテレビにはふさわしい。
ならば、ゆりかもめもレインボーブリッジもフジテレビへの目印・アクセスの手段なのだから、それで教えてくれる連対馬のポジションはどこかしら共通するはず。
そうすると、

・メジロブライトの3枠をとれば、ゆりかもめ賞の1着の3枠と重なる。
・マイネルブリッジの8番をとれば、ゆりかもめ賞の5枠右とフルゲートの15頭立てになるであろうスプリングSの5枠右8番が重なる。

と、言っていることは同じだ。

たぶん、女の子の方がフジテレビには詳しいはずだから、ロンドンブリッジが先週の報知杯4歳牝馬特別の9番にいたので、隣の8番の方が可能性が高いか??
どちらにしても、3枠か、5枠右8番のどちらかと思っていて間違いないのではないだろうか?

今日はこんなところで。

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