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■平日版 1999-11-5 update ▼
三冠馬ナリタブライアンの追悼
先週の天皇賞(秋)がサイレンススズカの追悼だとニュースになった以上、今週の菊花賞で同じ年度に死んでしまったナリタブライアン───しかも三冠馬が黙っていることはあるまい。
問題はどのように追悼式を挙行するかだけなのだが、三冠馬ナリタブライアンが死んでしまったということは、既に鬼籍に入った三冠馬シンザンと同一になったということ。
今年の今までの二冠レースは、
シンザン記念
同日の京成杯(今年から距離を2,000mに延長することによって新星・京成杯、かつ一種のナリタブライアン記念の位置づけをアピール)
と切っても切れないガシガシの関係となっているのだから、菊花賞もこの流れを汲む形になるだろう。
京成杯(関東競馬) シンザン記念(関西競馬) 1着 6枠左11番オースミブライト蛯名 1着 8枠右11番フサイチエアデール武豊 2着 8枠左15番チョウカイリョウガ柴田善 2着 5枠左6番マルシゲファイター菅谷 3着 2枠左3番(外)エイシンウインダム岡部 3着 1枠 1番ケイアイジョン四位
↓↓↓↓↓
皐月賞(関東競馬) 1着 6枠左12番(市)テイエムオペラオー和田 2着 6枠右11番オースミブライト蛯名 3着 4枠左8番(父)ナリタトップロード渡辺 日本ダービー(関東競馬) 1着 1枠左2番アドマイヤベガ武豊 2着 6枠右11番(11番?)
(父)ナリタトップロード渡辺3着 7枠中14番(市)テイエムオペラオー和田 菊花賞(関西競馬) 1着 1枠 1番(父)ナリタトップロード渡辺 2着 3枠右4番(市)テイエムオペラオー和田 3着 3枠左5番ラスカルスズカ蛯名
菊花賞と皐月賞は草花・漢字レースのペアだから、
■皐月賞
・関東圏4歳クラシックだから、関東の京成杯を使った
・その京成杯は新星レースだから、新制度である馬番も使った
・馬のオースミブライトを使った
↓↓↓
■菊花賞
・関西圏4歳クラシックだから、関西のシンザン記念を使うだろう
・そのシンザン記念は伝統のレースだから、昔からの制度である枠だろう
・騎手の武豊・(菅谷)・四位を使うだろう
と考えれば良いと思う。
問題なのは、
■皐月賞
1着 6枠左12番(市)テイエムオペラオー和田
=京成杯1着の枠位置・6枠左2着
6枠右11番オースミタイクーン蛯名
=京成杯1着1着の馬番・11番と1着騎手・蛯名
■日本ダービー
1着 1枠左2番アドマイヤベガ武豊
=シンザン記念1着の騎手・武豊
2着 6枠右11番(父)ナリタトップロード渡辺
=シンザン記念1着の馬番・11番 京成杯1着の馬番・11番
春が「京成杯だけ」「シンザン記念だけ」のように1つのレースの要素だけで説明がつくことに対して、秋の菊花賞も「シンザン記念の数字と騎手だけ」で説明がつくように設計しているかどうかだけ。
具体的にいうならば、8枠右とアドマイヤベガ武豊の組み合わせ、5枠左とアドマイヤベガ武豊の組み合わせが成立するかどうかだと思う。
出馬を見ぬ現在は、
■平日版/まとめ
シンザン記念の8枠右か5枠左のどちらか、
もしくは武豊が乗るアドマイヤベガ。
ポジションと武豊の組み合わせが成立するかどうかは、出馬とIMを見て決めましょう。
とする。
じゃ、また開催前日版にでも。
■開催前日版 1999-11-7 update ▼ ▲
皆さんが気にしている点は恐らくつぎの4つ。
(1) GIレース・三週間続けての万馬券があるのか。
(2) 三強同士の組み合わせはあるのか。
(3) 三強ならば軸にするのはどれか。
(4) (2)じゃないならば相手はどれになるのか。
今日はこの問題に取り組むことにしよう。
まずは「(1) GIレース・三週間続けての万馬券があるのか。」だが、土曜日の京都・ファンタジーSが17,520円の万馬券だった。
土日続けて同じ開催場のメインレースが万馬券になることはほとんどないし、その例外的な出来事も4回阪神7・8日のギャラクシーS(馬連09−13 21,020円)→セントウルS(馬連02−04 12,950円)、つい最近見せてしまっている。
テレビCMの「万馬拳」はファンタジーSの万馬券で打ち止めと考えて構わないだろう。
つぎに「(2) 三強同士の組み合わせはあるのか。」。
□アドマイヤベガとテイエムオペラオーの組み合わせ この出馬は秋華賞と似ていて、▽秋華賞
6枠右11番エアザイオン岡部(クィーンS1着馬)
6枠左12番クロックワーク横山典(クィーンS3着馬)(2着)
…
…
7枠左15番(外)ヒシピナクル河内(ローズS1着馬)
8枠右16番ブゼンキャンドル飯田安田康(ローズS3着馬)(1着)
↓↓↓
▽菊花賞
3枠右4番(市)テイエムオペラオー和田(皐月賞1着馬)
4枠右6番オースミブライト蛯名四位(皐月賞2着馬)
…
…
8枠右14番アドマイヤベガ武豊(ダービー1着馬)
1枠 1番(父)ナリタトップロード渡辺(ダービー2着馬)同一レースでかつてペア(もしくはスリーカードのペア)組んだもののブロックがある。
サインには、「サインは『0OR1』のデジタルなもの」
「ペアのレースで4つの連対馬ポジションがあれば、そのうち3つは同じものを使うがもう1つは違う(控除率の法則)」のようなルールが存在するから、今回もそれを当てはめていけば良いだろう。・4歳牝馬の秋華賞で人気薄(0)が馬券ならば、4歳牡馬の菊花賞は人気(1)が馬券になるだろう。
・4歳牝馬の秋華賞が連対馬の両方を教えたのならば、4歳牡馬の菊花賞は片方だけだけだろう。従って、テイエムオペラオーかアドマイヤベガのどちらか一方だろう。
□アドマイヤベガとナリタトップロードの組み合わせ 京都新聞杯の頃にも書いたように、今年の4歳牡馬は1992年のミホノブルボン・ライスシャワーを繰り返してきた。
土曜日のアルゼンチン共和国杯も、▽92年/アルゼンチン共和国杯(14頭立て)
1着 3枠右3番(抽)ミナミノアカリ藤田
2着 2枠 2番(外に出すと16番)シャコーグレイド蛯名
3着 8枠右13番ヘイアンワッスル柴田善
馬連02−03 13,410円外に出した16番と枠連接触目(7−8)と高配当(馬連9,420円)を繰り返したし、なかなか情報がない福島の西郷特別も、▽92年/福島記念
1着 3枠右3番アラシ土肥
2着 5枠右7番オークツリー宝来
枠連3−5 馬連03−07 9,740円菊花賞の7枠12番に出走しているペインテドブラックのお母さんオークツリーが2着だった福島記念を使って、枠連3−5と高配当(枠連8,130円)を繰り返した。
しかもJRAインターネットホームページを覗いてみれば、11月7日(日)のお昼休みに1992年の金杯(東)とAJC杯を1着だったトウショウファルコのお別れ式があるとのこと。
そういうセレモニーには1992年組が色々な形で華を添えることになるのだから、土曜日の東京・福島が1992年だった以上、京都も1992年は繰り返さなくてはならないだろう。▽92年/菊花賞
1着 4枠左8番ライスシャワー的場(ダービー・京都新聞杯2着)
2着 4枠右7番ミホノブルボン小島貞(ダービー・京都新聞杯1着)
3着 5枠左10番マチカネタンホイザ岡部ただし、土曜日の東京・福島でストレートに1・2着の要素を一発で使って大嵐が吹き荒れた後に、日曜日の京都も1・2着を使って微風とは言え同じ風が吹くことは考えられない。
大嵐は変化の兆し───。
従って1992年のデータを使うにしても、少なくともナリタトップロード(ダービー・京都新聞杯2着)、アドマイヤベガ(ダービー・京都新聞杯1着)が同時に馬券になることはないだろう。
□テイエムオペラオーとナリタトップロード組み合わせ 海外競馬とJRA競馬の連動は昔は非常に大っぴらに1・2着が1点でビッグレースに絡む(例えば1995年の香港でフジヤマケンザンが国際レースを勝てば、それが1点ですぐに有馬記念に絡む)ことがあったのだが、これだけ海外競馬が注目を浴びている現在、よっぽどの理由がない限り1点(ワイドの組み合わせになる1−3着、2−3着は若干可能性はあるかもしれない)という牧歌的なことはしないだろう。
それが、最強4歳馬決定戦といわれる菊花賞に対して、去年の最優秀4歳牡馬(外)エルコンドルパサーが最強の力を見せてくれた凱旋門賞ならば、なおさらだ。▽99年/凱旋門賞
1着 4枠 1番モンジューM.キネーン
2着 1枠 5番(外)エルコンドルパサー蛯名
3着 14枠 2番クロコルージュT.ジャルネこの枠番を馬番に転換したポジションにいるのが、いわゆる三強と言われるアドマイヤベガ・テイエムオペラオー・ナリタトップロードなのだ。
そのうちテイエムオペラオーとナリタトップロードは凱旋門賞の1−2着で、ワイド馬券が発売になろうとしている現在1−3着、2−3着ならばまだ芸はあるのかもしれないのだが、これじゃちょっと…。
JRAが[JAPANESE ST.LEGER]と銘打っているのが菊花賞なのだから、日本には日本の競馬があるはず。
完全に凱旋門賞に追従することもあるまい。
以上の理由により「(2) 三強同士の組み合わせはあるのか。」は、私はとても考えられない。
これについては違う角度から説明した内容をダイヤルQ2に入れておいたので聴いていただけたら非常に嬉しい。
つぎに「(3) 三強ならば軸にするのはどれか。」だが、これは(2)の説明を読めばどれをチョイスすれば良いか自動的に分かる。
最後に「(4) (2)じゃないならば相手はどれになるのか。」だが、これが今回の勝負処だから、ここではヤダ。
GI10戦のうち2回とれればかなりのプラスになるのが私のスタイルだから、秋華賞・天皇賞(秋)を聴いて「なんだ、ダメじゃん」などと思ってもらっては困る。
今回もキラ星のようなサインを散りばめたつもりだから(もし私の選択が誤りでも、そのサインは必ず説明つく形で決着する)、よろしかったらどうぞ。
■レビュー 1999-11-12 update ▲
つらつらと。
出馬を見た瞬間、三強馬券はないだろうと思った。
その最大の理由が「15頭立てだから」だったのだが、どうやらそれは出馬発表後の岡部→福永の乗替で覆されてしまったらしい。(そういうサインのジャンルがある。)
岡部は15頭立てのサインになくてはならない存在。
そのサインを司る主君に破綻があったのならば、
「その主君に謀反を働こうとする者が、暴れる。」
「その主君に仕える者つまり武士・兵隊たちが、主君を守るために働く。」
ということだったのだろう。
ちなみに、私が15頭立てのサインを有効とみなして選んだ「主君と、ペアになり得る一番の者」は、8枠14番アドマイヤベガ武豊と5枠9番ブラックタキシード的場。
■日曜日/京都1R 1枠 1番ブラックシャワー武英(落馬)
■日曜日/京都3R 3枠右4番ロードスナイパー武豊(競走中止)
主君側である武豊とブラックを斬って捨てたポジションを使いながら馬券になった(父)ナリタトップロードと(市)テイエムオペラオーは、特に(父)ナリタトップロードの方が謀反型かもしれない。
ということは、この謀反者にはお約束通りのストーリーがあるというのか!?
また、あの歴史を繰り返そうというのか!?
ほー。
過去の二番煎じということはしないだろうが、ナリタトップロードはマヤノトップガン型にするというわけね。
で、将来的には逆マヤノトップガンにしようというわけね。
どんなお芝居が展開するのか、手ぐすねひいて観劇させてもらいます。
ただ、釈然とはしない。
なぜなら、絶対的15頭立てのサインを覆す決定的な理由である岡部の乗替を、馬券発売後の土曜日の11:49分に正式発表しているから、それより以前に馬券を買っていたファンに対して非常に失礼だと思うからだ。
最初からこのストーリーだと決めているのならば、金曜日の段階で出馬に「岡部」の名前を入れなければいい。
前日売り購入を促す「当日は込み合いますからお早めにお買い求めになって下さい」なんかクソくらえだし、どうせ大した売上はないのだから金曜日売りなんか止めてしまえばいい。
嘘のサインをみせびらかすことはないのだから、15頭立てのサインを知るサイン読みの層は不満ブリブリだ。
ということは、競馬のサインに「ごめんなさいのサイン(例えば1993年のダービーで8枠のマルチマックス南井を落馬させたならば、その翌年にその8枠を使ってナリタブライアン南井が1着になる)」があるのと同じように、今回の出来事をファン用の「ごめんなさいのサイン」にしようというのか。
まさか、あの武豊にレース後「後味の悪い競馬でした」と言わせておいて、何もお返しをしないのか
。ふーん、あのあたりでアドマイヤベガを使うってわけね。
アドマイヤベガは万馬券のサイン馬だから、その近辺でドドーンと大花火を打ち上げてくれるってわけね。
なら、まあ、いいか。
それにしても凱旋門賞の一発とは──大っぴらすぎると言おうか、牧歌的と言おうか。
上記に「よっぽどの理由がない限り」とは書いておいたのだが、まさか、
・菊花賞の関連レースである時事通信杯クィーンSの週に行われた凱旋門賞だから。
・(外)エルコンドルパサーの引退式の式次第が正式発表になって、そこで凱旋門賞のゼッケンを使うとあったから。
が「よっぽどの理由」になったとはね。
そして、天皇賞(秋)は、97年にスワンSが国際レースになったときの(外)タイキシャトルと(外)スギノハヤカゼの枠連5枠右−3枠左(馬連09−06)を一発で使いましたよ、と。
菊花賞は、上記理由により最強4歳馬のシンボルマークたる(外)エルコンドルパサーの引退レース・凱旋門賞の枠番を馬番に展開した04−01が一発でしたよ、と。
ふーん、あくまで海外モノの一発で攻めてくれちゃうわけだ。
ということはエリザベス女王杯も、その手の馬とその馬が関係する何かのレースに注目ってことか。
うまいよね、こういう時にチラッとジャパンカップダートなんて出してくるんだからさ。
このレースの1993年の勝馬ホクトベガが殉職した国際レースは1997年ドバイワールドカップでしたっけ。
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