秋華賞/レビュー
(1998年10月29日提供) | [index] | [next] | [back] |
結論から言うと、予習しまくりの秋華賞・外れ、ちょぼちょぼやっていたカブトヤマ記念・外れ、全然予習していなかったテレビ静岡賞・33.3倍を40%分本線的中だった。
確かにお金は増えた。
でも満足感はコレっぽっちもない。
いったいこの虚無感は何なのだ。上手にヨメたと思っていた瞬間は何だったのだ。
今日はダイヤルQ2を聴いていただいた方のために、番組中で申し上げたサインの反省会です。
また水曜日版に書いた9番は宿題として残った。牝馬のサインだからエリザベス女王杯か阪神3歳牝馬Sで使うのか、それとも外車のプレゼントだから国際レースのジャパンカップかスプリンターズSで使うのか、常に心に留めておきたい。
(1) ナリタブライアンの追悼/金杯の目、要素を使用する。
金杯を使用するのは「水盃」だから。また、関東のIM「一途な恋が一瞬の華となる。」の「一途=一斗(お酒を計るときの単位)」だから、ということもある。
本命にしたエアデジャヴーは中山金杯3着騎手の横山典弘だったのだが、実際に馬券になったのは京都金杯2着騎手の武豊。
この「一途」には「一緒」という意味もあるから(いっと、いっしょというヨミの駄洒落)、土曜日のメインで、
・デイリー杯3歳Sの1番人気エイシンキャメロン・武豊、期待通りに1着
・神無月Sの1番人気テンパイ・横山典、期待を裏切り着外
だったことで、金杯騎手の使用方針は武豊OK、横山典NGであると読みとらなければならなかったのかもしれない。
(2) ナリタブライアンの追悼/1年前か2年前の繰り返し
出馬は去年の秋華賞と以下の点で似ていた。
■去年:桜花賞馬のキョウエイマーチ・8枠、オークス馬のメジロドーベル・5枠
今年:桜花賞馬のファレノプシス・7枠、オークス馬のエリモエクセル・4枠。
2頭の枠の間隔が一緒
■去年:オークス1着馬のメジロドーベル・5枠、同2着馬のナナヨーウイング・6枠
今年:オークス1着馬のエリモエクセル・4枠、同2着馬のエアデジャヴー・3枠
秋華賞の最大なるトライアルレース、オークス連対馬の接触が同じ
■去年:7枠・8枠でエアリバティ・エアウイングスのエア・エアの接触
今年:4枠・5枠でエリモエクセル・エリモピュアのエリモ・エリモの接触
■去年:社台SSの種牡馬が4枠を除いて全枠を埋め込んでいた
今年:社台SSの種牡馬が4枠・5枠を除いて全枠を埋め込んでいる
ナンバー1スタリオンの配置の大枠が同じ
■去年:4枠7番にブライアンズタイム産駒、6枠12番:サンデーサイレンス産駒
今年:同じ
普通はこのようなケースは去年の秋華賞の目・要素が絡むのだが、結果としては、
・去年:桜花賞馬キョウエイマーチの2着今年:桜花賞馬ファレノプシスの1着
・出目は、去年のG1馬の間隔が右に1つずれたので、去年の5−8を今年は4−7のように連動させた。
と解釈せざるを得ないだろう。
若干、出目のズレには納得いかないところもあるのだが、これは先週のスペシャルウィーク・京都新聞杯のG1級の馬の配置である4枠・5枠・8枠が、今回は3枠・4枠・7枠にずれたら出目の5−8が4−7にずれたのと同じ。
スペシャルウィークについては次項で述べことにして、あれだけ去年の秋華賞と似ていたもののうちで「G1級の馬の配置」を重要視した結果となった以上、来週以降も注目しなければならないポイントがコレなのだろう。
(3) 同世代のダービー馬、スペシャルウィークがダービー・京都新聞杯で行ったことに恋をする。
IMが「一途な恋」だから、同世代のナンバー1牡馬・スペシャルウィークが必要だった。
ダービーの枠連3−8/京都新聞杯の枠連5−8が連動するか、要素・システムが連動するかどちらかだったのだか、結果としては、
・目は使わない。要素・システムを使った。
・スペシャルウィークの武豊が1着。・ダービーは、スペシャルウィークとボールドエンペラーはきさらぎ賞で同時に連対したことがある馬=つまり同質性があるペアだったから、今回もペアが必要だった。結果としては同じブライアンズタイム産駒のナリタルナパークを連れてきた。
・京都新聞杯とはG1級の馬の配置が似ていた。連対馬の1頭は接触している3枠・4枠のうち左側の4枠、もう1頭は単独でいる7枠というように、京都新聞杯と殆ど同じ使い方をした。
だった。
「G1級の馬の配置」の重要性は(2)と同じだ。
(4) 女性騎手・板倉真由子のJRA初勝利
いつもそうなのだが、記録のレースが連動するときは2着か3着が絡む。もっとも全体のうちの何割かは1着が絡んでサイン読みを惑わすことが多いからそのあたりには注意しなければならないのだが、確率的には圧倒的に2着・3着で、このことはいつもダイヤルQ2で申し上げていることだ。
ならば、
▽土曜日/福島1R(8頭立て)(板倉真由子のJRA初勝利) 1着 5枠 5番トロピカルストーム板倉 2着 4枠 4番ルージュシチー牧田 3着 1枠 1番サンセットブリーズ柴田大 |
なじょして1着の5枠とか5番を選ぼうとする?
しかも日本の競馬は枠連から始まっているのだから幕開けは枠から始まる傾向が強いときに、どうして1着の馬番5番を選択してエアデジャヴーに振られる?
1枠か、4枠かから選ばなければならないでしょうに!
いつも言っていることを自分で守っていないんじゃあ、ダメだ。
(5) メスのサイン
秋華賞は、
7枠左15番メガラ古川吉 … … 8枠左18番スピーディローザー南井 |
と「メスのサイン」があり、前日のデイリー杯3歳Sにも、
6枠右8番スライトエルフ菅谷 … … 7枠左11番メジロダーリング吉田 |
「メスのサイン」がある。こういうときは「オスのサイン」と「メスのサイン」があったセントライト記念・ローズSで3枠3番が2着し合ったように、お互いのレースの2着が連動することが多い。
しかもローズSがナリタブライアンが死んでしまった当日だと言うこともあるし。
従って前日の段階では、
▽デイリー杯3歳S 1着 5枠左7番エイシンキャロメン武豊 2着 4枠右4番(13頭立てを外に出すと17番)ノボエイコウオー小野 |
だったからエアデジャヴーの相手には17番のナオミシャインを選んでいた。
でもサイン会議等でも申し上げたように、当日のレースの流れを見るとエアデジャヴーとナオミシャインの組み合わせは殆どありえない。
よって、急拠エアデジャヴーの相手として当日のとあるレースの目を考慮して別な目を申し上げたのだが、その目にはデイリー杯3歳Sが反映されていなかった。
でもって、その当日のとあるレースの目は別なメインレースに連動。
何とかしたかった秋華賞はデイリー杯3歳Sの2着の4枠右がナリタルナパークに連動しただけ。
何やっているのよねえ、だ。
(6) IMのサブコピー「狂おしく騒ぐ胸」の解釈/騎手編
恋する乙女心には他の馬も狂わせられるから、何か「狂ったような」演出が必要だった。
4つあって、
(a) 土曜日/福島の3Rで、レース後佐藤哲三が検量室で馬に蹴られる。佐藤哲三のポジションが4枠左5番。 (b) 土曜日/京都の4Rで、あの武豊が馬を御しきれずに5分間もゲートに入れない。武豊のポジションが8枠左11番。 (c) 土曜日/東京障害特別(秋)で、2枠2番イブキハイシーザー・林がバカついて、本来1着になれるところをわざわざ3着。 (d) 土曜日/デイリー杯3歳Sで、6枠右8番スライトエルフが道中首を上げて、口を開けっぱなしで、狂ったように走っている。 |
こんなの全部ヤラセに決まっているから、秋華賞は5番とか8枠のポジションを使うんダゼ、でもって武豊の消しのサインだ、なんて思っていたりして。
エアデジャヴーを取った理由の1つが、東京障害特別(秋)でバカついたイブキハイシーザーの種牡馬がノーザンテーストだったからなのだが、そんなに難しいしこと考える必要はなかった。
何のことはない、終わってみれば武豊と佐藤哲三のズバリ馬券。
(7) IMのサブコピー「狂おしく騒ぐ胸」の解釈/種牡馬編
「胸」という言葉が出てくると、みなさんの「胸」に手を触れてみれば分かるようにそこにはおっぱいがあるから、
おっぱい=乳=父=マル父 |
の連想ゲームで種牡馬が暗号になる。
そして競走馬=スポーツ選手の胸にはチーム名が書いてあるのだから、同じチーム=冠も暗号になる。
例えば2年前の96年春のNHKマイルCの関西のIMが、
胸に闘志がほとばしる。=「胸」(種牡馬、チーム)「に闘志」(似同士)がほとばしる。=種牡馬、チームの似たもの同士がほとばしる。
だと、
土曜日の京王杯AH/2着タイキブリザード(父シアトルスルー)
日曜日のNHKマイルC/1着タイキフォーチュン(父シアトルダンサー)
が典型的な例。
従って、今回も「狂おしく騒ぐ胸」は、「何か種牡馬、チームが狂おしく騒ぐ」と考えれば良かった。
結果的にみるとIMのヘッドコピーの「一途=一緒」と合わせて、ブライアンズタイム産駒同士になったのは言うまでもない。
また、96年春と同じコンセプトの内容なのだからその時の出目が絡む、という結果にもなっている。
・東京:NHKマイルC4枠右7番タイキフォーチュン→京都:秋華賞4枠右7番ナリタルナパーク
・京都:朱雀S5枠右7番タイキクレセント→東京:テレビ静岡賞6枠右7番レッドマルス
・新潟:新潟大賞典7枠右11番マイヨジョンヌ→福島:カブトヤマ記念7枠左11番スノーエンデバー
96年の春はナリタブライアンがまだ現役だったのだが、その時期の馬番が見事に1つずつ使用された。
ということは、今回の失敗を糧にするならば、インフォメーションの1つの解き方として、
「ナリタブライアンがまだ元気だった頃、特に96年春のインフォメーションから、コンセプトが似たものを探し出す。その時の出目を1個だけ使用する。」
と勝手に条文を作っておくことも必要だろう。
ちなみにこの頃勝手に条文を作ったやつ、当たる確率が高い。
来週以降どうなるか、タノシミ。
(8) 1994年のローズSの解釈
京都新聞杯では1年前と日付が大体似たレースだった秋華賞の枠連5−8を一発で使っていたから、今週も何年か前のレースの出目・要素をストレートに使う使う形になっても良かった。
そうすると、IMから読み取れるのは、ナリタブライアンの同期だった桜花賞連対馬、オグリローマン・ツインクルブライドのが同時に出走していた1994年のローズS。どうしてこのレースなのかはダイヤルQ2で説明したから良いのだろう。来週以降も探し方を応用して下さい。
▽1994年/ローズS(15頭立て) 1着 5枠右8番(外に出すと23番)ヒシアマゾン中舘 2着 2枠右2番(外に出すと17番)アグネスパレード河内 オグリローマン:4枠右6番 ツインクルブライド:7枠左13番 |
私は出目が絡むと考えて外に出した23番がエアデジャヴー、もう一丁17番がナオミシャインと前日メッセージをしたのだが、最終見解をレポートする場であるサイン会議で申し上げたようにこの組み合わせはなくなってしまった。
結果的には、ツインクルブライドの7枠と、オグリローマンの4枠右を使ったことになる。
(9) 場面のサイン:地方競馬のナンバー1騎手・石崎隆行をコールした理由
「似せる」という行為は出馬表だけである必要はない。
イベントの出し物があの時と似ているとか(細かいところを見るのではなくて、日単位でみるという考え方)、記録の作り方があの時と似ているからとか、大きな目で見ることが大事なのだと思う。
今回私はダイヤルQ2で、東京競馬場にNARのナンバー1騎手・石崎隆行が来ていること、9Rのプラタナス賞にカク地が2頭出走していることは異常だ、と申し上げた。
場面が、明らかにカク地のホクトオーロラが出走していた時事通信杯クィーンSと同じだからだ。
従って、当然クィーンSの何かが絡むに決まっているから、私が選んだのはその時の1着馬のエアデジャヴーと2着馬のナオミシャイン。もっとも、こういう時に絡むのは普通は1つだけだし(最初からダメてこと)、当日のレースの流れも明らかにこの組み合わせを否定していた。
でもどうして地方競馬で異常性を作っているのに1着・2着である必要があるのだ。
いつもココに書いているように、地方競馬は「水金地火木土天海冥」の3番目の「地」だから、ウリは3着。
結局、
クィーンS:3着 8枠左14番ケイツーパフィー
秋華賞:1着 7枠左14番ファレノプシス
いつものように、お約束通りに3着連動だったから、セントライト記念に続いて私は引っかかったことになる。
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