安田記念/水曜日版(ダービー/レビュー)
  (1999年6月10日提供) [index] | [next] | [back]

まずはダービーのレビューだが、クロックワーク恐るべし、だ。
正直言うとオークスに◎打った時点で「クロックワーク・オークス連対記念、翌週6枠オンパレード」と思ったのだが、馬券にならなかったことで「?」。
それにも関わらず、エプソムC6−6→ダービー1−6のように「クロック=時計だから同期をとる、ロックワーク=6枠、従って6枠の同期をとるサイン馬」としての機能を果たしたのだから、私はクロックワークの意図には触れたのだけれど深い意味では理解していなかったと言うことなのだろう。
ちなみにクロックワークは阪神でデビュー戦を飾った関東馬。
関西は吉本の本拠地だから、そういう土地での関東馬のデビュー戦1着には「東京者のお笑いの新星誕生」という意味が込められていたのかもしれない。
だからクロックワークは関西の吉本本部に通信する。
エプソムC・ダービーでろっくわーく(6枠)を使って関東を笑いの渦に巻き込みながら、自分が出走していたオークスの目を、
▽東京/オークス
1着 8枠右16番ウメノファイバー蛯名
   ↓
▽中京/テレビ愛知オープン
2着 8枠右15番エリモソルジャー佐藤哲
   ↓
▽中京/関ヶ原S
2着 8枠右14番ヒダカブライアン安藤勝
のようにつなげる。(この関ヶ原Sの22.6倍を言えたのが今週の私のお仕事でした。)
今回は関東の笑いについていけなかったのだけど、クロックワークの次走は次開催の福島初日「さくらんぼS」のようだから、その何週間か後の関東での6枠絡みと、さくらんぼSの関西レースへの通信にノリ遅れないようにしたい。

水曜日版・開催前日版でレポートしたサインは一貫してオースミブライトORナリタトップロードのどちらかだったから、問題は私がオースミブライトという選択ミスをした理由だろう。
やはり、決め手は園田の全日本アラブ優駿だったか。
開催前日版に書いたように、全日本アラブ優駿の1・2着はテレビ愛知オープンで使ってしまったからもう無いのだが、3着の11番はプラプラ残っている。
その11番は一見エプソムCのアメリカンボスに使われたように見えるも、関東のIM、
その夢は強き若者のためにある。
及びサブコピーの、
記録にも〜
「その夢、つまり夢の万馬券がつながりますよ。ただし普通の万馬券じゃダメですよ、『記録』はと記したのだから何か記録をもたらすような万馬券ですよ。いつもは万馬券は2着連動だけれど、『記録』はJRA通算〜勝のように1着を表現するキーワードだから今週に限っては1着ですよ。」という意味だから、エプソムCレース史上の馬連最高配当を叩きだした1着の11番として残っている。
というより、あのエプソムCは念押しだったのかもしれない。
ただ、私はこの記録的な万馬券は、月曜日の新潟競馬の新潟メイシリーズ第1戦・地方競馬馬連単史上最高配当もOKだと思った。
▽新潟メイシリーズ第1戦(12頭立て)
1着 5枠右5番(外に出すと17番)カゼノモンジロウ阿部
2着 4枠 4番シンクロニシティ天間
3着 1枠 1番レオフラッシュ江田照
馬番連勝単式 5→4 630,630円
「記録だから1着を取るでしょう、馬単だから逆の枠の方でしょう(!)、だから5枠右だ。」と。
でも、いざマジックの種明かしをされてみると、
・IMに「その」と書いてあるのだから、いくらなんでも「園田」を大事にしなければならないでしょう。
・エプソムCは中央の重賞、メイシリーズは話題にはなったがたかだか未勝利馬の事件、格が違うでしょう。
という極めて分かりやすい理由で、園田のダービー・エプソムCの説明がつく6枠右11番ナリタトップロードが選択されたことになる。
そして、オースミブライトの5枠右は新潟メイシリーズにお似合いの小さなレース・中京メイン・関ヶ原Sの1着テイエムトッキューのサインとなる。
他にもいくつかIM解釈の誤りはあったのだが、要するに私の技術が足りなかったということだ。

そして結果的に見て1点のサインだった1つが開催前日版に書いた「中山牝馬Sのナリタルナパーク、疑惑の人間併走事件」だろう。
競馬ブックを保存されていらっしゃる方は、改めて決勝写真を見てダートコースを一緒に走るアヤシイ人影を堪能して下さい。
▽中山牝馬S(11頭立て)
1着 7枠左9番(外に出すと20番)ナリタルナパーク佐藤哲
2着 8枠左11番メジロドーベル吉田
結局は「メジロドーベルの11番」と「(ダービー2勝騎手)大崎昭一氏入社先の代表選手が打った一番重い印◎ナリタトップロード」が2着。JRAがコソコソと教えてくれるのは殆ど2着だから、いつものパターンだったことになる。
あとは1着は11頭立てを外に出した20番がアドマイヤベガだったから、今回に関しては特別大サービスで「内側の2着馬番→2着・外側の1着馬番→1着」の1点のサインだったというわけ。
ダービー2勝騎手に敬意を表するために一発のサインにしなければならなかったのだが、さすがに内側ばかりじゃ露骨だから、1個は外側という形にしたのかもしれない。
丁度あの時期にダイシンボルガード(併走事件の原点)の展示をやったのだが、ダイシンボルガードのダービーが枠連1−6と言うのも予告の1つだったのだろう。
どちらにしてもターフを舞台にした異常な出来事は、相手方から発せられた声無きメッセージであり、全てサインだと考えて構わない。
例えばナリタトップロードの渡辺騎手がダービーという大舞台でパドックに乗っていなかったのは将来に向けたサインになっているはずで、そのサインの一例は去年の冬の5回中山初日9R/葉牡丹賞(2000m)で8枠左11番フェスティブタイム田中勝がパドックに出てこなかったことを参照すれば良いだろう。
▽葉牡丹賞(11頭立て)
1着 3枠 3番(外に出すと14番)カシマアルデル的場
2着 2枠 2番(外に出すと13番)ホシノサンデー四位
3着 6枠左7番(外に出すと18番)フライングキッドM.ロバーツ
パドックの異常性 8枠左11番(外に出すと22番)フェスティブタイム田中勝
その近辺の競馬で言うのならば、
(1) 阪神3歳牝馬Sは1着の14番を使いながら枠連接触目が連動
(2) 朝日杯3歳Sは3着の7番と騎手を使いながら馬連接触目が連動
という使われ方をしているし、スプリンターズS、有馬記念、京成杯、シンザン記念、はたまた皐月賞、ダービー(飛躍のし過ぎだろうか?)と微妙に影響していると思う。
ならば、ダービー。
渡辺騎手がレース後に「悔し涙」「嬉し涙」を流したその純粋さの裏側に、あんな変なアクションを起こして「へへへ、分かるならば分かってごら〜ん。」とベロを出した姿が見えたとまでは言わぬが、あの一連の行動に素晴らしいサインが牙を研いでいるのは間違いないはず。
そして、読む人が読めばその葉牡丹賞の出馬とダービーの出馬は同じ書き方をしているし、連対馬の構成も全く同じなのだから、やることは一緒のはず。
▽ダービー(18頭立て)
1着 1枠左2番(外に出すと20番)アドマイヤベガ武豊
2着 6枠右11番(外に出すと29番)(父)ナリタトップロード渡辺(パドックで騎手が乗っていない)
3着 7枠中14番(外に出すと32番)(市)テイエムオペラオー和田
もう1つのアクシデント 8枠右16番ノーザンカピタン後藤(出遅れ)
あの時は直近のGIレースで使いまくっていた以上、安田記念はもちろん宝塚記念も使うだろうし、天皇賞(秋)・菊花賞・エリザベス女王杯・ジャパンCも使うだろうし、9Rの葉牡丹賞は同じ9Rの有馬記念→ダービーに使われたのだから有馬記念も使うのだろう。
もちろん小さな重賞のセントライト記念・毎日王冠・京都新聞杯も使うはず。
それがブラックタキシード的場・ペインテドブラック加藤(=ブラックは喪服)というものです。

さて安田記念。
ターフを走る出目(シーンナンバーというのが正解か)・馬・騎手が名優であるのならば、その名優たちが活躍できる舞台を作るのが「場面のサイン」だから、今ターフはどのような場面になっているのかをチェックすれば連対要素の1つくらいは分かるはず。
2つある。
1つは、1997年の秋のGIだ。
(1) 万馬券がないGIシリーズ。しかもあの秋の最高配当/阪神3歳牝馬Sの馬連6,000円に対して、今春の最高配当/皐月賞の馬連6,730円はほとんど同じ。おまけにあの秋の朝日杯3歳Sの枠連6−6は今春の皐月賞の枠連6−6、阪神3歳牝馬Sの枠連1−6はダービーの枠連1−6。
(2) 歴史・時代にお墨付きを与える天皇賞は、あの時は武豊(エアグルーヴ)が1着で馬連配当290円、今春も武豊(スペシャルウィーク)が1着で馬連配当430円。
(3) 安田記念の週だから、安田のナンバー1騎手、安田富男の動向に注目。あの秋は安田富男が落馬事故で菊花賞のシルクライトニングに乗れなかった事件発生。今春の安田富男、現在処分中でターフに不在。
(4) あの秋の天皇賞ではアロハドリーム(ローカル重賞勝馬)の登録モレ・出場出来ず事件発生。今週も大井競馬の東京ダービーでヤマノリアル(地方競馬の重賞勝馬)の登録モレ・出場出来ず事件発生。
従って1997年秋・GIレースの1つを繰り返すだろう。
もう1つは、日曜日は(年度代表馬・安田記念1着馬・顕彰馬)タイキシャトルデーだから、去年から今年にかけて行われた名馬の展示会の日の競馬だ。
(1) 土曜日シーキングザパールデー・日曜日タイキシャトルデーであり、かつJRAフェスティバルにてタマクモクロス・オグリキャップが展示された週の京成杯AH(マイル戦)
(2) メジロライアンが展示された日のオールカマー(国際)
(3) バブルガムフェローが展示された週のセントライト記念(記念レース)
(4) メジロデュレンが展示された日の菊花賞
ならば問題はどのレースを使うのかだが、1997年秋はタイキシャトルが1着だったスプリンターズSで構わないだろう。
(1) [外]3頭出し、今回も同じ
(2) 日本の牝馬(外人さんを迎えるのに重要なアイテム)3頭出し、今回も同じ
(3) 日本馬のGI馬が4頭出し(フラワーパーク、ヒシアケボノ、キョウエイマーチ、タイキシャトル)、今回も同じ(キョウエイマーチ、グラスワンダー、シンコウウウインディ、シーキングザパール)
(4) どうやら16頭立て
(5) 北海道で「北海道スプリントC」のスプリントタイトルが行われる。
これだけ重要な要素が重なれば、ほぼ間違いないところ。
▽97年秋/スプリンターズS
1着 8枠左16番(外)タイキシャトル岡部
2着 2枠右3番(外)スギノハヤカゼ田島裕
3着 6枠左12番(外)ワシントンカラー柴田善
そして展示会の日の競馬は、単純に同じタイキシャトルデーであり、年度代表馬・安田記念1着馬・顕彰馬のオグリキャップが展示された京王杯AHで構わないだろう。
▽98年秋/京王杯AH
1着 8枠右9番(外)シンコウスプレンダ横山典
2着 2枠 2番(外)タイキマーシャル田中勝
3着 5枠 5番ビッグサンデー蛯名
2枠・8枠が共通するのだが、これだけ97年スプリンターズSを強調しておいて「はい、全く同じ2−8でございます。」なんて言う料理は絶対に出さないのだから絡むのはどちらか1つだけだろう。
また、もし16頭立てになった場合は同頭数の連動は同枠なので、8枠左に対する8枠右、2枠右に対する2枠左と考えるのが正解だろう。

ちなみに、8枠右は先週のダービーでノーザンカピタン後藤が出遅れをしたポジション、2枠左はダービーがタイキシャトルの安田記念の目だったときに岡部様のマイネルタンゴがいたポジションだ。
馬ならばともに1番人気の(外)だったのだから(外)グラスワンダーか。
1997年秋のスプリンターズSは(外)タイキシャトルが順調にトライアルから勝ち上がったのだし、あの年の朝日杯3歳Sの怪物くん・グラスワンダーが成長したのだし、有馬記念も半期前の宝塚記念の1着馬マーベラスサンデーが連対していたのだから、2枠か8枠に入ったのならばカタイところかもしれない。
ただしグラスワンダーは逆オグリキャップをやっているフシがあるので(毎日王冠・アルゼンチン共和国杯を負けて、あ、だめかなと思わせておいて有馬記念ドンのパターンは90年有馬記念のオグリキャップを彷彿させる。)、丁度90年代前半の今ごろ季節のGIは宝塚記念なのだから、オグリキャップがオサイチジョージに破れてしまった宝塚記念を再現してグラスワンダーが何かに破れて2着というシーンも想定しておくべきだろう。

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